イースターでハンティングした想い出というイースターエッグ
イースターが無事に終わりました。
そして今晩、神父さんがイースター期間中頑張ったクワイヤーに宿舎となっている自宅で自らパーティを主宰してくれました。
多くの人にとってイースターはイースターエッグを作ったり、エッグハンティングを子どもと楽しんだり、イースターバニーを飾り、春の本格的な到来を感じる楽しい日です。
さらにもちろん教会ではイエスが磔になり、亡くなった3日後に蘇るという、イエスの復活を喜ぶミサも特別な1週間でクリスチャンにとっては忙しくも楽しい時期です。
クワイヤーはボランティアなので参加できるときに参加すればいいんですが、私も4日のうち3日参加しました。
イースターの時期はクワイヤー練習も増え、自主練習も必要なので、この時期は私も結構な時間を歌の練習に使います。
今年は曲がりなりにもグレゴリオ聖歌にも挑戦できました。
クワイヤーの練習が功を奏してハーモニーがちゃんと聞こえてくると本当に気分がいいし、教会に響き渡る歌声を皆さんが聞き入っている雰囲気も伝わってきます。
↑こんな感じで歌ってます。3日間程度の限定公開。
今年は、男女とも10代から60代までクワイヤー希望者が増え、声も色とりどりで上手い下手は別として歌声も新鮮なイースターでした。
そして今日のパーティには関係者も含め、30人以上が集まりました。
驚いたのは、リビングの一角に簡易のパーカウンター作られていて、神父さん自らカウンターでバーテンダーをやっていました。
神父さんは40代の独身だと思いますが、ミサでは真面目なちょっと堅苦しい話をするので、まさか肩にタオルかけてバーカウンターで、ワインやシャンパンやカクテルをみんなにサービスするとは!
想像もできませんでした。なんだか健気で好感が持てます。
そんな神父さんのギャップのある人柄の魅力が人を惹きつけるのか、
コロナを通じてリアルな人の温もりの大切さを多くの人が感じたのか、
祈りたい気分にさせる世の中なのか、
単純にキリスト教の国から移民してきた人が増えたからなのか、
理由はわかりませんが、最近はミサに来る人が老若男女、国籍に関係なく増えています。日曜のミサは、駐車場はいつも満車で路上駐車の車の列が通りにできるくらいです。
私もコロナが収束して何が嬉しいかと言えば、みんなとリアルに一緒に歌えて、いろんな人の声を感じ、人と集えて、みんなの笑顔を見て、なんと言ってもみんなとハグできること。
私は教会のクワイヤーで5年ぐらい歌ってると思いますが、相変わらずクリスチャンではありませんし、仏教徒と言っています。
でも不謹慎な言い方かもしれませんが、
神様は信じているし、イエスはいる、いて欲しい、みんな幸せになればいい、と心から思っています。
こうしてみんなで打ち上げパーティーをやると、
人間って、みんなで何かをやり遂げること、みんなで集まって喜ぶのが、
本当に楽しいんだ、と改めて感じます。
私自身も5年前、クワイヤーに入ったばっかりの頃から、つい去年ぐらいまでは、挨拶程度しか誰とも話せなかったのにこうしてパーティーに参加できるようになるとは、どれだけ時間かかってんの?と思うけど凄くない?
エライぞ!私!
と言っても上手く話せるわけではなく、相変わらずしどろもどろ。
そんな海外移住者もいるのでご安心ください。
私は縁あってたまたま教会のクワイヤーでしたが、特にクリスチャンを強要されることもなく、ここまでいろんな人と出会い、音楽を楽しませてもらって、文化を知り、たまにはふてくされながらも、カナダ生活の中でいろいろなものをたくさん与えてもらっています。
海外生活で見栄えのいい仕事でバリバリやっているとか、カッコイイ男性と付き合っているとか、お金持ちの男性と優雅に暮らしているとか、英語がベラベラになって自信を持って誰とでも対等に話せるとか、高身長でスタイルも良くカナダ人女性と比べても見劣りがしないとか、そんなことは残念ながら全くありませんが、
それでも考えてみれば、クワイヤーで歌えたことは、なんかとってもハッピーな気がします。
日本でもカナダでもどこの国でも、少人数でも大人数でも、関係が親密である必要もなく、居心地のいい自分の居場所がある、ってラッキーです。
そんな自分の居場所は、アマゾンでポチってお気軽に購入できないし、そんなことしなくても、案外身近なところに実はあるかもしれません。
今年のイースターもお陰様で
思い出がいっぱい詰まったイースターエッグをゲットだぜ!