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30 Fiction Challenge

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30Music Challenge2日目、作曲時間は5時間47分。
16ビートのドラムとギターを使おうとして苦戦した。結局諦めた。
またいつかだなぁ。

 今回の成長は、ベースとエレクトリックピアノを使ったことかな。
ベースの使い方がマジでわからなかったので、YouTubeを参考に打ち込んでみた。特にイントロあたりに影響出てると思う。

Bメロが3455でだいぶふわふわしている気がするので、A

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30 Fiction Challengeはじめます。

30 Fiction Challengeはじめます。

 僕は手品を創って暮らしています。趣味でゲーム制作や、映像制作なんかもはじめました。しかし最近になって、何かを創るときに、とあるモドカシサを感じるようになりました。

 それは、圧倒的脚本力不足。

僕は手品を創るときには手品が持つ不思議さに、ゲームを創るときにはゲームが持つ達成感に、映像を創るときには映像が持つ心地よさに依存し過ぎているように感じます。もちろん、分野によって特定の魅力しかないかと

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【30 Fiction Challenge(1)】銀の斧

【30 Fiction Challenge(1)】銀の斧

 むかしむかし、あるところに、木こりの親子がいました。
雲一つない天気の良い日に、澄んだ川辺で2人は木を切っていました。
お父さんがザックザック、息子さんがサクッサクッ。
2人がしばらく木を切っていると、息子さんは言いました。

「お父さん、なんで僕は木を深く切れないの?」
「息子よ、向こうをよく見てみなさい。」

お父さんが指差した向こう岸には、1人の木こりがいました。
しかし、その木こりは決し

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【30 Fiction Challenge(2)】7月1日 土よう日

【30 Fiction Challenge(2)】7月1日 土よう日

7月1日 土よう日

今日は公園にあそびにいきました。

公園にはマサルくんがいました。ぼくが
「おはよう。マサルくん、今日は半そでなんだね。」
というと、マサルくんは
「今日は30度で暑いから、半そでを着たんだ。」
と言っていました。
僕とマサルくんはボール遊びをしました。

 ちょっとしたら、ユキエちゃんが来ました。ぼくが
「こんにちは。ユキエちゃんも半そでだね。」
というと、ユキエちゃんは

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【30 Fiction Challenge(3)】しいたけ

【30 Fiction Challenge(3)】しいたけ

「タケちゃん、晩ご飯できたわよー。」
「うーん!いまいくー!」

 居間に駆けつけたタケオくんの前には、ほかほかの白いご飯、味の染み込んだ沢庵、そしていろいろな具材の詰まった煮物が卓袱台に並べられていました。

「わーい!いただきまーす!」
「はい、召し上がれ。」
「あ、お肉の煮物だ!やったー!」
「タケちゃん、鶏肉好きだったもんねぇ。たくさん入れておいたよ。」
「お母さんありがとう!あ、でも、人

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【30 Fiction Challenge(4)】ツンロク

【30 Fiction Challenge(4)】ツンロク

男「いただきまーす!」
女「あ、ちょっとまって!」
男「ん?どした?」
女「写真撮ってから!」
男「なんだよ、また写真かよ。」
女「いいでしょ!ちゃんと残しとかないと!」
男「ハイハイ・・・・。」
女「はい、おっけー!それじゃ、食べましょ!」
男「はぁ・・・。いただきます。」

女「やっぱ、ここのランチおいしー!」
男「こういう店も意外といいもんだなぁ。」
女「ね、来てよかったでしょ?」
男「うん

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【30 Fiction Challenge(5)】2020年7月5日の夢日記

【30 Fiction Challenge(5)】2020年7月5日の夢日記

「おれ、ここを抜けようと思うんだ。」
A「おい!急にどうしたんだよ!お笑いやめるのか?」
B「何を考えてるんだ?言ってみろ。」
C「今までずっと僕ら5人でやってきたんだけどなぁ。」
D「ふざけんなよ!」

「お笑いやめて、安定した職に就こうと思ってな。」
A「ずっと一緒にやってきただろ!お笑いやめんなよ!」
B「安定した職に就きながら、お笑いもやるっていうのはどうだ?」
C「僕はAの気持ちを

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【30 Fiction Challenge(6)】桃太郎HJ

【30 Fiction Challenge(6)】桃太郎HJ

 昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでしました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ行きました。おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃がドンブラコドンブラコと流れてきました。これはいい土産になるぞと、おばあさんは桃を引き上げ家に持って帰りました。その晩、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと二つに切ると、中から元気のいい赤子が現れました。おじいさんとおばあさんは、その子

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【30 Fiction Challenge(7)】雪が溶けるまで

【30 Fiction Challenge(7)】雪が溶けるまで

 顔に小石が詰められるのを感じ、僕はゆっくりと目を覚ます。光を見るのはたぶん1年ぶりになるのかな。目を覚まして最初に映るのは、圭一くんが笑顔で僕にバケツをかぶせる姿だった。今年も雪の季節がやってきたみたい。圭一くん、去年よりも大きくなったねぇ。春からは小学生だもんなぁ。
 隣を見ると、紗季ちゃんが雪を固めている姿が見える。今年は圭一くんのほうが早かったみたい。紗季ちゃんは圭一くんの隣の家に住んでい

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【30 Fiction Challenge(8)】僕とピーちゃんの1週間

【30 Fiction Challenge(8)】僕とピーちゃんの1週間

 夏も終盤に差し掛かり、暑さも落ち着いてきた時期のとある昼下がり、斎藤健司は月曜日に会社で使う資料を自室で作成していた。作業机のすぐ隣にある窓が、日曜日がちょっとずつ月曜日になっていくため息を換気してくれている。あと何時間もすればいつも通りの今週が過ぎ去って、いつも通りの来週がやってくる。

「コンニチハ、コンニチハ」

 淡々とキーボードを叩く健司の耳に聞き慣れない甲高い声が飛び込んできた。健司

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【30 Fiction Challenge(9)】流行りのアレ

【30 Fiction Challenge(9)】流行りのアレ

医「次の方どうぞー」
患「失礼します」
医「内山博文さんですね。今日はどうされました?」
患「実は、お恥ずかしながら、最近流行りのアレにかかってるみたいで・・・」
医「はいはい、流行りのアレですね。ちょっと見ていきますね」
患「よろしくおねがいします」

医「今、どこか痛いところはありますか?」
患「いえ、特にはないですね」
医「今までに大きな病気にかかったことは?」
患「いえ、特にはないです」

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【30 Fiction Challenge(10)】先輩って、

【30 Fiction Challenge(10)】先輩って、

「そういえば、先輩って最近WEBライターやってるんですよね?」
「おう、まぁ、あんまり儲かるってほどじゃないけど、好きなこと書かせてもらってるよ」
「めっちゃすごいですね、僕も興味あるんですよ!」
「いいんじゃないか?時間も場所も自由だし割と気楽だぜ。」
「いいっすね! 先輩はどんな記事書いてるんですか?」
「まぁ、よくあるまとめサイトみたいなやつかな」
「そういうのありますよね!すごいなぁ」

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【30 Fiction Challenge(11)】Something

【30 Fiction Challenge(11)】Something

 食後の昼寝を終えたら、紙とペンを用意してストップウォッチのボタンを押す。さっきはどんな夢を見てたっけ。今日は何の日だっけ。何かおもしろいことなかったかな。僕は題材になりそうなモノを探して頭の中を歩き回る。

 いつもなら10分ほども歩けば何かしら心に引っかかるものが落ちている気がする。でも、今日はなかなか見つからない。でも、本当はちゃんと落ちていたのかもしれない。それは落ちていたのに、それを見つ

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