【30 Fiction Challenge(11)】Something

　食後の昼寝を終えたら、紙とペンを用意してストップウォッチのボタンを押す。さっきはどんな夢を見てたっけ。今日は何の日だっけ。何かおもしろいことなかったかな。僕は題材になりそうなモノを探して頭の中を歩き回る。

　いつもなら１０分ほども歩けば何かしら心に引っかかるものが落ちている気がする。でも、今日はなかなか見つからない。でも、本当はちゃんと落ちていたのかもしれない。それは落ちていたのに、それを見つけていたのに、僕がそれの可能性に気づけていなかっただけかもしれない。

　お昼は刑務所暮らしの夢を見ていた気がするし、７月１１日は某コンビニを思い出させる。けれども、今日の僕はどんな刺激にも想像の枝葉が成長しない。

　頭がぼーっとする。頭の中に何かが入っている感じがするけども何が入っているかはわからない。頭の中に何かが散らかっているせいでうまく動いてくれない。

　今日は何も書ける気がしない。

　そんなときは、いっそ何でもいいから書き出してみよう。

「食後の昼寝を終えたら、紙とペンを用意して、ストップウォッチのボタンを押す。

おわり

【制作時間】
　４８分

【コメント】
　僕のnote呼んでくれている方はなんとなく景色が思い浮かぶのだろうか。今回は物語を書いたと言えるのだろうか。

【30 Fiction Challenge】
物語素人の状態から毎日１つ何か書くチャレンジをしています。
https://note.com/wakaranaism/n/nde12fb03c66d