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伊藤忠商事CMに出演して

この度、伊藤忠商事テレビCMに出演させていただいております。
すでに放送をご覧いただきました皆さま、ありがとうございます。

たくさんの反響をいただき、励みになっております。

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伊藤忠商事YouTubeでは、60秒、30秒ともに公開されております。

「未来を、試着しよう。」CM
60秒版
https://youtu.be/JSM0OtznLYE

30秒版
https://youtu.be/Tm5FeOae_IM

素敵なCMに関わらせていただけましたこと、たいへん光栄に存じます。

「伝統を着たい」

世界中の人々と衣服、そして「◯◯を着たい」という言葉が今回のテーマです。
医師「希望を着たい」、宇宙飛行士「夢を着たい」など、それぞれの職種や人々の「着ること」への想いが添えられ、
わたくしが担当させていただいたことばは「伝統を着たい」でした。

この言葉を聞いた時、私はふと

日頃から身につけている着物を着る瞬間についてもう一度考えてみました。

舞台やイベント、打ち合わせ、収録、講演、対談、

様々な仕事に向き合うとき、着ている服はいつも着物です。

着物を着る時間は、仕事に向かう心の準備、

緊張感、気持ちが引き締まる感覚、高揚感、

そんな気持ちを着物が運んでくれます。

今回のCM撮影の中でも、実際に「伝統を着たい」という想いで選んだ2種類の着物が登場しました。

まず1つ目は衣桁に掛かった振袖。(60秒バージョンでご覧いただきますと、よりわかりやすいです。)

私が成人式の時に着た振袖です。

思い出の街 銀座を歩く前撮りを、

フォトグラファー 岡本隆史さんに撮ってもらったのは、3年前のことです。

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2種類目は、私が着ております小振袖。

これは、当時13歳の時

友禅作家 鈴木三千絵さんに描いていただいた作品です。

花かご、そして2頭の唐獅子が描かれています。

これは三千絵さんが、お守りとして2頭お供させます!と

考えてくださったモチーフでした。

いただいてから10年の時を経て、この唐獅子2頭が

新たな挑戦に向かう私の背中を押してくれる存在になってくれました。

びっくり!母との共演

いただいたメッセージの中には、

母のことを書いてくださった方がたくさんいらっしゃいました。

映像の中で、私の後ろで帯を直してくれているのは母です。

普段は舞台裏をメインに、表に立つ父と私を支えてくれている母と

まさかCM撮影で共演とは!本当にびっくりでした。

家族にとっては、これまでにないインパクトのあった出来事ですが、

同時に、母が常にこうして支えてくれているのだと実感しました。

今回の「着る」という視点だったからこそ実現した母とのツーショットです。ありがたい、記念になる撮影になりました。

「着物を着る」ことが「伝統を着る」に繋がる

こうして、様々な想いが詰まった映像が、

1月22日よりテレビでも放送されております。

このお仕事を通して、わたくし自身も

「着物を着る」ことへの想いについて考えるきっかけを与えてもらいました。

人から人へ、

作る人から着る人へわたる。

世代を超えて着物を引き継ぐ。

着せてくれる人がいる。

着物が活きる特別な現場がある。

そこへ向かう心がある。

それらを「伝統を着る」ということばが表しているのではないかなと思います。

日本舞踊家という職業を選んだ自分が、

これからも「伝統を着たい」という気持ちで、

着物を身につける時間を大切にしていきたいです。

日本舞踊家 有馬和歌子




記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。 いただいたサポートは勉強や研究代に充てて、これからより良い仕事ができるように頑張ります! 引き続き、よろしくお願いいたします。