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「和華」第23号 特集:日本庭園に隠された中国文化

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目次: 知ってますか?日本庭園に隠された中国文化 奈良時代/平安時代/鎌倉・室町時代/江戸時代 小石川後楽園の中国趣味 中国思想の影響を受けた浄土の庭園 東日本大震災復興記念…
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#侘び寂び

【黄檗宗の庭】隠元禅師が造った萬福寺東方丈の庭

【黄檗宗の庭】隠元禅師が造った萬福寺東方丈の庭

京都府宇治市にある黄檗宗(おうばくしゅう)大本山の萬福寺(まんぷくじ)は、中国から渡来した隠元(いんげん)禅師(1592〜1673)が開いた名刹です。その東方丈(とうほうじょう)に隠元禅師と彼の弟子で 2 代目住職の木庵禅師(もくあん)(1611〜84)が造った庭があることは余り知られていません。

▲隠元禅師像(部分)喜多元規(きたげんき)筆、 縦 139.3× 横 58.9㎝(写真/萬福寺)

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日本庭園から見る中国文化④~景物2~

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▲兼六園(金沢市)の象徴である琴柱(ことじ)燈籠。(写真:牧野貞之)

燈籠燈籠は本来仏に灯明を献ずるためのもので、古代の朝鮮半島経由で中国から日本に伝わった。古くは木製もあったが、その後石燈籠が主流となった。韓国の寺院には、新羅時代の優れた石燈籠がいまも保存されている。

▲韓国国立慶州博物館の新羅時代の石灯籠

▲韓国慶州仏国寺の多宝塔。古代の朝鮮半島では石造美術が発展した

(写真:田中

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