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わたしも高校生の時に哲学に出会いたかった

#Zoomでハナキンというオンラインイベントに参加しました。#Zoomでハナキンについての詳細は以下をお読みください。

昨日の#Zoomでハナキンではあまえびさんの乾杯の音頭を聞きました。とてもほんわか、お人柄が伝わるいいお話でした。英語の本も教えてもらったので、早速ポチりたいと思います。

その後、カメラオフの作業部屋で作業して、その後、hoshikoさんの「フランス高3息子の哲学の教科書を母がのぞいてみた」というお部屋に行ってきました。このお部屋に行きたくて#Zoomでハナキンに参加したのです。

とても学びになったので、感想を書いておきたいと思います。

フランスの高校には「哲学」という授業があって、重要なテスト(バカロレア?)でも、「歴史を学ぶ意味は何か」とか「ハンナ・アレントの『人間の条件』の○○の部分を解説せよ」とかそういうがっつり記述式の問題が出てくるみたいです。

それで、「そんなのできひんわ〜」なんて思いながら聞いていたら、テキストを見せてくださったのです。それはもう厚くて字の小さい「ゆとり教育」の真逆をいくテキストだったのですね。

それで、目次には「意識と無意識」や「言語」や「宗教」や「労働」や「正義」や「政治」や「差別」やいろいろなテーマが並んでいて、学生が、哲学者の言葉を学びつつ、議論を重ねて、考えていくというようになっているわけです。

日本にはそういう授業はないですよね。今はわからないけど、少なくとも我々の時代にはありませんでした。科目としては「倫理」がそれに相当しますけど、選択制だし、必修ではありません。高校で「倫理」を受けていないわたしとしては、正直、フランスの哲学の授業を高校3年生の時に受けたかったと思いました。

なぜかというと、人生に行き詰まった時、自分の頭で考えるんだという方法をきっちり学んでおきたかったからです。

誰にでも挫折はやってきます。その時、わたしは今まで逃げて、文句を言うことしかできませんでした。「自分が悪い」で全て片付けようとして、抱えきれなくなったら、「人のせい」にしていました。

そうではなくて、ちゃんと「考える力」をつけたかったなって今になって思います。挫折した時、どうしてこうなったのか?今の状態をどう捉えればいいのか?そして、どう歩めばいいのか?

哲学を学ぶということは、考え方を学ぶということであり、考え方を変えることができれば、生き方を自分で選べると思うからです。

もちろん、日本にいても哲学にアクセスすることは可能です。図書館に行けば本もあるし、今ならYoutube動画だってたくさんある。でも、わたしのように40代になってやっとアクセスする人もいるくらいだから、一生アクセスしない人もいます。

そうじゃなくて、挫折して悩んだ時、いや、挫折しなくても、自分の人生を自分のものとして考えるためには、哲学という方法もあって、「この人はこう考えた。あの人はああ考えた。じゃああなたはどう考える?」という知識があるのとないのとじゃ全然違うのではなかろうかと思いました。

考えるのっておもしろいし、自分の人生を自分のものにしていくのは楽しいことだからです。

というわけで今日は以下の本を読んでいます。感想はまた月曜日に書きます!

では、また!


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日本語教師でライターが日常をみつめるエッセイです。思春期子育て、仕事、生き方などについて書きます。

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