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イヤだイヤだのヤダもん

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#エッセイ

アフターコロナのはなし(40年後)

アフターコロナのはなし(40年後)

わたしはコロナ騒動が起きてからずっと、老後のことを空想している。

「昔、コロナという病気があってな…あれはもうー…40年前の話じゃ。」

「えー、何それー?」

「あの時の流行語はたしかー…そうじゃ、はっしゅたぐ すていほーむ じゃったなぁ。」

「はっしゅたぐって何ー?」

そんな感じでコロナを知らない子供たちは無邪気な質問を投げ返してくるに違いない。

わたしには子どもがいないので、孫に語り

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ずっと迷子でいたい

ずっと迷子でいたい

わたしは超ド級の方向音痴だ。20年以上慣れ親しんだ渋谷でもいまだに道玄坂と宮益坂どっちがどっちだか悩むし、嫌という程通っているライブハウスもちょっと気をつけないとたどり着けない。CLUB QUATTROなんて何度迷子になったか分からない。(そしてまた次に行く時に迷子になると思う)
道だけじゃない。電車の乗り継ぎも壊滅的で、50%の確率で反対方向か違う路線に乗ってしまう。

いつの頃からか、迷子にな

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強制お見合い反対

強制お見合い反対

これは完全に嫉妬なんだけど、ソーシャルネットワーキングにものすごく嫌気が差す。コワーキングスペースで他業種の人と繋がりましょうとか、交流イベントやってますとか、人脈づくりとか、夏フェスとか、なんとかとかかんとかとか。もうもうもう、ひとりにしてくれ!と心にクルミの殻より固いバリケードをはっている。

少し前に、自分だけの作業スペースがほしくてHafHという定額サービスに申し込んだ。月々数千円〜数万円

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小包をおくるためにハワイへ行った

小包をおくるためにハワイへ行った

12月に会社の仲間とハワイに行った。
ハワイでいちばん楽しかったのは、一緒に旅行に行ったみんなと離れて、ひとり地元の郵便局へ出かけたことだ。

ハワイへ旅行に行く少し前に、ドイツに住んでいる友人からサプライズでクリスマスプレゼントを送ってもらったので、お返しにハワイからサプライズプレゼントを贈ることにしたのだ。

みんながオリジナルサンダルを作っているあいだに、ハワイで買ったタオルやパンケーキの粉

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エッセイのタネはすぐ消える

エッセイのタネはすぐ消える

エッセイを書こう。下手でもいいからとにかく頭に浮かんだことを片っ端から文章にしていこう。と年初に決めたのにnoteに書けたエッセイはひとつかふたつくらいで中々思い通りに行かない。

わたしは散歩が好きなので、よくブラブラ歩いている。
あてもなく歩くということはなくてたいていは駅前のドラッグストアとスーパーに行くとか、前から行きたかったサウナに行くとか何かしら目的のある散歩なのだけど、エッセイのタネ

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わたしたちは理性的な「動物」である

わたしは、映画「寝ても覚めても」が好きだ。朝ちゃんという女の子が、熱病に浮かされたように恋をした相手麦(ばく)と、自分のことをひたすら愛してくれる麦にそっくりな男性亮平の間で揺れうごくお話なのだけど、見ていると数年に1度訪れる恋の始まりを思い出して顔がカーッと熱くなる。

映画の中では海が朝ちゃんの揺れ動く心情のメタファーとして映し出される。荒れ狂う波のような衝動に突き動かされて突拍子もない行動を

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