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与太話 よたばなし

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どうでもいいような、心のメモです。
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2020年8月の記事一覧

つぶやき 植物の名前

つぶやき 植物の名前

 私は、草花の名を、ひとめみてわかる人を、尊敬します。

 よほど幼少期から、身近に感じて、興味を抱いて接していなければ、学者でないかぎりなかなかそうはなれません。

 そしてそういう人は、おそらく自然の偉大さを理解し、えげつない自然破壊に嫌悪感をもち、喧噪で冷徹な都会のセンスよりも、厳しく淋しくとも、田舎を夢見るのだと思います。 

 裏山で、不思議な、むせび泣くような声が聞こえます。

 狼の

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エッセイ ジャップ!

エッセイ ジャップ!

 世の中には、たしかに発言の自由がある。

 ところが、それがひとたび槍となって自分に向けられれば、その被害者感情が一気に盛り上がる。

 戦時中、非人間的な日本人……軍人が少なからず存在したことは、日本人の私でも容易に想像がつく。

 いかに日本人の気質が温厚であっても、組織の中には、アホで自意識過剰で、立場を誇示して愚かな自己主張をする人間が、必ず混入する。残念ながら、それもまた日本人なのであ

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エッセイ 懺悔

エッセイ 懺悔

 懺悔する。

 京都駅近くのホテルを出て、一休寺に向かうために近鉄の新田辺駅で降りた。電車もホームもぜんぜん混んでいない。

 キャリーバックを引きずっていたので、階段ではなく、エレベーターを利用した。

 私が乗り込んだエレベーターに、あとから、若い……ちょっとヲタクっぽい、ニートの匂いがする30歳くらいの男性が乗り込んできた。

 すると、私の頭から足元を、露骨に、ジロジロと、それこそ舐める

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つぶやき キツイの一本 チュウ

つぶやき キツイの一本 チュウ

 昨日は、病人の私としては近頃めったにない多忙な一日だった。まるでアイドルになったような気分である。

 田舎の85歳以上のおばあちゃんにとっては、どこかのわけわからん韓流スターよりも、私の方がアイドルだからまんざらでもない。

 昨日の締めくくりは、夕方6時から1時間、萩のFMななこ 7.75 の、生放送だった。
普段他局では一応私はコメンテーターであるから、色々事前に組み立てて、永谷青空

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島崎智子のこんばんは

島崎智子のこんばんは

先日開催した、久保研二の作詞講座。

 ゲストだった、島崎智子 嬢がこんなことを言った。

「くぼちんの、『作詞は、魂ちぎって言葉でぶつけるんじゃ』、みたいな台詞と、

『納得いく 作詞が出来ると、その喜びで、命も惜しくなくなる』が、アツすぎて、笑ってしまったけど、なんか、安心した。」

 褒めながらも、必ずどこかでおちょくってバカにする常習犯なので、私は彼女に、言い返した。

「なんでもええけど

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つぶやき 霞をくうために

つぶやき 霞をくうために

 朝もはよから、久しぶりに長年愛用の円管服(ツナギ)を着て出動した。
 
 元は薄緑だったのだが、あちらこちらに染みやペンキが付着し、いっぱしの抽象画のようである。バスキアもびっくりするに違いない。

 ちょいとあやしい部分が特に変色しているように見えるが、これは決してよからぬことが理由ではない。荷物を運ぶとどうしてもそのあたりが擦れて、油などが染みつくのである。

 地元産廃業者の方のお手伝い、

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エッセイ 躍動の予感

エッセイ 躍動の予感

 曲がりながらも、60 年生きてきて、
 それなりに、サラリーマン生活を避けて、
 そのぶん、世間の人の何倍も、ゆっくり、歌詞や文章や芸術や哲学なんかとお話ししてきて……。

 ついに、新しい創作芸術というか、自己表現のジャンルを、今朝、発明してしまった。

 日本には、茶道があり、華道がある。

 華道とは、植物オンリー、または植物を主にその他様々な材料を組み合わせて構成し、鑑賞する芸術である。

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つぶやき 故郷のヒーロー

つぶやき 故郷のヒーロー

 2013年の7月27日。兵庫県尼崎市。

 祖母や伯父オバが居た杭瀬に里帰りして、久しぶりに懐かしい景色を見ました。

 まだ、あったんや〜この店。

 上空に向かって、ヒーローが勢ぞろいですぜ。

エッセイ あせりはキンモツ

エッセイ あせりはキンモツ

 昨日は、某リゾート系ホテルの支配人から緊急人手不足のヘルプがかかったために、日中ずっとプールの監視員をしていて、帰宅してからシャワーを浴びたら、昏睡……いや、爆睡状態。

 正体を失うほど深く寝て、時間の感覚がなくなり、それからまた再起動して、

①原稿整理
②討ち死に
③バタンキュー

 の繰り返しの無限ループ。

 布団はずっとパソコンデスクから、直線で1メートル以内に常設。

 朝か夕方か

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エッセイ 昔の腕時計

エッセイ 昔の腕時計

 大昔の腕時計、SEIKOファイブ。

 自動巻だが、常な腕にはめていないと、すぐに止まってしまう。

 ホントならオーバーホールすれば良いのだろうが、相当な費用がかかるに違いないし、そこまでする思い出が染み込んだ時計でもない。そもそも何十年も存在すら忘れていたのだから。

 ところで、今日はやたらと風が強かった。ベランダに干してある洗濯物が飛びそうになるほどに……。

 そこで、風力自動巻を思い

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エッセイ スワンボート

エッセイ スワンボート

「私には夢がある。それは、いつの日か、この国が立ち上がり、すべての人間は平等に……」
 いや、これはキング牧師の演説であって、私のではない。

「私には夢がある。それは、毎朝小鳥のさえずりで目覚める家で暮らすこと。」
→ 実現済み

「私には夢がある。それは、作家として、最期の日まで、生きながらえること。」
→ かなりええとこまで来てる。

「私には夢がある。自分が所有するスワンボートで、中

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ここだけの話

ここだけの話

 今日一日の作業。

 デスクトップのパソコンの、あちらこちらに散らばっている、書きかけの詩やエッセイ、小説。作曲待ちの歌詞 等々。

 いっぺん整理せなあかんし、数がまとまれば、ちゃんとした詩集にして出したい気持ちもあるし……。

 いつ書いたかさえわからんような作品が、デスクトップの裏からボロボロでてくるがな……。

 世間の人には、なんの腹の足しにもならんもんやけど、ワシにとってはアンタ、

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エッセイ ヒエラルキーとアルツハイマー

エッセイ ヒエラルキーとアルツハイマー

 我が家は何十年も前から、いわゆる「ヒエラルキー」が崩壊している。

 ちなみに「ヒエラルキー」とは、身分などの階層制や、職務・役職などの階級制のことを言う。

 よく、いろんな組織で「ピラミッド型」と呼ぶ、アレである。

 その響きだけで、嫌な気分がする。

 だいたいそういう独特の腐臭を放つものは、西洋が発祥であることが多い。その中でも、特に宗教。

 ヒエラルキーというのは、元を正せば、カト

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