この本からあなたも何か感じることがあるでしょう。きっと。

石井光太「本当の貧困の話をしよう」

を読んだ。

ふーっ、と深く、長い息をして、それでもなお、身体の震えが止まらない。

昔、学生時代を終える頃、炊き出しのお手伝いをしたことを思い出した。

その頃は、社会起業家が注目されて、自分もそのような一人になりたいと思ったのだ。

グラミン銀行のユヌス氏の本も読んだり、社会起業の仕方を学んだりしたが、結局のところ何もできないまま、故郷に帰ってきた。

何かやりたい、社会が良くなるような、と思って、お金、つまり貨幣制度についても勉強した。資本主義の経済に疑問を持ったりもした。

児童養護施設で学習支援を行ってみたりもした。

しかし、時が経ち、いつの間にかある企業の社員になっていた。

そして、周りからみれば順風だったのかもしれないが、両親の介護で、気がつけば心が折れそうになっていた。

ついにお休みをもらい、私はブックオフで楽しい本に出会う。

本田晃一「毎日を好きなことだけで埋めていく」だ。


痛快とでもいうべき素晴らしい出会いだった。

本田晃一さんの本を読んでいると、自分がもっともっともーっと自分の可能性にかけて良いのだという気にさせてもらえた。

そして、引き続き本田晃一さんの本、

本田晃一「はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法」


を読むことで、お金についての考え方がまるで変わった。変えることができた。

この二冊は本当にオススメだ。本当に!

それでお題「#読書感想文」にそれを書こうと思っていた。

同時に、子どもの学習支援という分野で起業しようと思い、調べを続けてみていた。

ところが、子どもの置かれている環境があまりに多様で、私には理解不能なぐらいだった。放課後の見守りと学習支援が私のテーマになっていたのだが、どうも何かが違うような気がして本を漁ってみた。

そうして出会ったのが本書だ。

この本の感想を書くのが「読書感想文」のはずだが、それは極めて難しい行為である。なぜかと言えば、私の感想が変な先入観を与えてしまうことになるからだ。それほど、本書はニュートラルに純粋に読んで、読者がご自身の心が動かされることに任せるよりない、としか言いようがないのだ。

分かった気になっていたけれども、まだまだだと思う。なぜなら、まだ「貧困」がなくなっていないことが厳然たる事実としてあるからだ。

ふーっ。

私にできることはなんだろう?

私には私なりのやれることがあるはずで、それをやらなければ、一生後悔するだろう。

まずは、この本書をご紹介することからはじめる次第です。


最後までお読み下さりありがとうございました。

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