【内臓脂肪と皮下脂肪】の違いって?
内臓脂肪と皮下脂肪の違い、ご存知ですか???
よくあるポッコリお腹、前屈みになった時に「ぷにっ」とならない、固いお腹は内臓脂肪です。ぷにっとなる脂肪、二の腕やお尻、太もも、脇腹などの摘めるお肉は、皮下脂肪です。
皮下脂肪も美容的な面を考えると、もちろん気になるものではありますが、生活習慣病のリスクを高くするのは、圧倒的に内臓脂肪が原因です。
男性・女性、内臓脂肪が付きやすいのはどっち?
固いぽっこりお腹でよく見かけるのは、男性が多いですよね。生活習慣病のリスクを高める内臓脂肪は、男性よりも女性の方がつきやすいのです。それは一体、なぜでしょう?
男性と女性の、筋肉量の違い
比較的、女性よりも男性の方が筋肉量が多いです。腕や足、背中、胸に筋肉の蓄積があり、体脂肪が蓄積できるスペースが少ないため、腹部の内臓周辺に体脂肪が溜まる、内臓脂肪型肥満になりやすいのです。
逆に女性は、出産の必要から腹部のスペースは空けておかなければならず、比較的筋肉量の少ない腕や脚、背中に体脂肪が溜まりやすいのです。特にお尻や太ももには、脂肪細胞自体が多い傾向があります。
ただし、近年の生活習慣の変化により、女性でも内臓脂肪が増加する傾向があることが報告されています。運動不足や食生活の乱れ、ストレスなどの生活習慣の変化が原因とされています。したがって、女性でも内臓脂肪に注意を払い、適切な生活習慣を維持することが大切です。
皮下脂肪の働き
皮下脂肪はもちろん見た目で気になる方も多いと思いますが、皮下脂肪には、生命維持にとって非常に大切な働きがあります。
・体温の保持
・外的衝撃から骨や臓器を守る
・エネルギーの貯蔵
つまり、皮下脂肪は身体にとってそんなに悪いものでもないのです。生活習慣病のリスクを上げるのは、内臓脂肪!しっかり覚えていきましょう。
内臓脂肪の働き
内臓脂肪は良くない、とこれまでも何度もお伝えしましたが、正常な脂肪細胞には以下のような役割があります。
・食欲を抑え、食べ過ぎを防ぐ
・傷ついた血管の修復に働き、動脈硬化を予防する
ただし、これらの脂肪細胞が脂肪滴(中性脂肪など)を溜め込み「肥大」すると
・HDL(善玉)コレステロールを減らす。→善玉が減ると、悪玉は増える
・インスリンの働きを阻害する。→血糖値の管理が悪くなる
・血圧を上昇させる。
・血栓を溶けにくくさせる。→血管が詰まるリスクが上がる
これらの作用があるホルモンを、分泌するようになります。そのため、皮下脂肪が増えても大きな問題はないですが、内臓脂肪が増え、肥大化すると、高血圧・高血糖・脂質代謝異常となり動脈硬化が促進、脳血管疾患や、心疾患などの大きな病気を引き起こすきっかけにもなるのです。
内臓脂肪の方が、実は痩せやすい
とはいえ、ぽっこりお腹が解消できずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?でも実は、皮下脂肪よりも内臓脂肪の方が痩せやすいのです。食事管理をすると、まずは内臓脂肪から減っていくのです。
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