見出し画像

ポジティヴヘルスの根幹、安心して学び、対話する場のために、守られるべきルール

2019.4.13から始まった、限定15人の「ポジティヴヘルス」を日本に拡める伝道者研修「PositiveNIPPONプロジェクト」。このマガジンでは、2019年4.13、27の国内研修、5.30〜オランダでの現地研修、そして日本におけるポジティヴヘルスについて、個人の考えをアーカイブしていきます。

日本に帰国後も実践は続いています。全ての方に直接お伝えすることが難しいので、実践に必要な考え方を、ポジティヴヘルスの本部の様子と共に、ご紹介していきます。


▶︎安心して学べる場

ポジティヴヘルスを実践するにあたって、最も大前提の守られるべきルールをご紹介します。このルールを共に確認できるかで、対話の先の言葉が変わってきます。

▶︎安心して学べる場
・ここで話したこと、起きたことは、すべてこのグループ内に留めること
・お互いの意見を尊重する
・批判はしない
・お互いに助け合う
・学ぶ姿勢を保つ
・一般論ではなく「私」を主語として語る

▶︎コミュニケーション 黄金のヒント

参加者同士で対話を進めるにあたって、最も影響を受けたヒントが多くあります。1つ1つ、じっくりお読みください。

▶︎コミュニケーション 黄金のヒント
・自分が話す量の 2倍相手の話を聴く
・相手のために十分な時間をとる
・惜しまずに相手を褒める
・相手を信頼する
・批判は後回しにしておく
・見解を誘導することなく オープンに対話する
・相手が必要とすることを見つけること
・自らの聞く態度・話す態度に気を配ること

▶︎アクションの輪

Day2 :自ら実践できないものを、人に強いることはできない。「クモの巣」を使った対話が、ポジティブヘルスの土台。でもご紹介しましたが、ポジティヴヘルスでは、本人が決めた、たとえそれがどんな小さなアクションであっても、応援する姿勢をとります。
アクションを導き出すための現在地の確認には、この「アクションの輪」を使用します。

▶︎アクションの輪
今の状態は?

なにを望んでいるか?

取り組めそうなことは何?

取り組むと決めたことは何?

実現にはどんな障壁がある?

どのようにその障壁を乗り越える?

今の状態は?(一番上に戻る)

▶︎4つの玉(現在地の確認事項)

対話に対する、自分自身の準備、頭の整理として使用することがあります。

▶︎4つの玉
・誰、どこ、いつ?

・何が障害になりそうか?

・何が必要か?

・どのようにやるか?

・誰、どこ、いつ?(一番上に戻る)

▶︎オープン型質問10例

相手と対話する際、何か言葉につまりそうだったり、引き出して見たいと思った時に有効です。

▶︎オープン型質問10例
・いかがですか?
・どのようにお手伝いできますか?
・えっ?
・いい気分になるときは、どんなときですか?
・どんな質問がありますか?
・どうでしたか?
・何について話したいですか?
・どう思いますか?
・あなたが満足できるのは、どんなときですか?
・まあ、それで?(相槌)

オランダ語から訳したもののため、言い回しは日本語でこうするともっとより良くなるかもしれない、そうしたお声もぜひお聞かせください。

Day1:「ポジティヴヘルス」を日本に拡める伝道者研修「#PositiveNIPPONプロジェクト」の始まり
Day2 :自ら実践できないものを、人に強いることはできない。「クモの巣」を使った対話が、ポジティブヘルスの土台。
(Interval)  よき「老い方」ってなんだろう?大前提として、隠しだてをしない「話しあえる」文化をつくること。
Day3: 自ら・そして人の強みに目を向ける習慣をつくっていく。
Day4: 「朝起きて、一番最初に頭に浮かぶ”やりたいこと”」から始まる対話で、患者の生きる力を引き出す医師の実践
Day5:人を含めた地域全体が持続的に健自分じぶ康な状態であることを目指す実践こそ、持続的かつ確実な変化を促せる。
▶︎ポジティヴヘルスの根幹、安心して学べる場のつくりかた

更新日:2024.3.31

藤岡聡子
福祉環境設計士⁑軽井沢町・ほっちのロッヂ 共同代表⁑PositiveNIPPONプロジェクトメンバー