”わたし”というものを知る|【無(最高の状態)】
どーも!
わーさんです!
日曜日ですので、2021年に読んだ本の紹介をしていきます。
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『無(最高の状態)』
鈴木 祐
著者
鈴木 祐(すすき ゆう)
・1976年生まれ、慶応義塾大学SFC卒。16才のころから年に5,000本の科学論文を読み続けている、人呼んで「日本一の文献オタク」
・大学卒業後、出版社勤務を経て独立。雑誌などに執筆するかたわら、海外の学者や専門医などを中心に約600人にインタビューを重ね、現在は月に1冊のペースでブックライティングを手がける。
・現在まで手がけた書籍は100冊超。科学論文で得た知識を仕事の効率アップに活かし、1日に2~4万文字の原稿を量産するいっぽうで、ライター界では珍しい「100%締め切りを守る男」としても知られる。
・近年では、自身のブログ「パレオな男(http://yuchrszk.blogspot.jp/)」で健康、心理、科学に関する最新の知見を紹介し続け、現在は月間250万PV。近年は自著「最高の体調」(クロスメディアパブリッシング)
引用元:Amazon
本書の概要
・自分の感情との向き合い方を知る
・感情との付き合い方を知り、生活に生かす
今回は、私が読んでタメになった部分を3点紹介します。
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■真の苦しみは”二の矢”で決まる
私たち人間や動物もそうですが、この世界を生きていく上で、時として痛みを伴うことがあります。突然の病気や食事にたどり着くことができないことなどがそれに当たります。
それらのことが”一の矢”になります。
・病気になった
・今日の食事がない
などと言った最初の痛みは誰もが感じるものがですが、人間はそこにプラスして、”二の矢”を放ってしまいます。
・もっと早く検査しておけばよかった
・将来はどうなるの?
・仕事を残してきてしまった
などと言った、考えなくてもいいことを無理にそして日常的に考えてしまうことによって、自分自身を痛みつけてしまっていることにつながるのです。
これが問題になってきます。
動物もその時の痛みを伴いますが、自分自身に対して「なんでケガしてしまったんだ」なんて考えたりしないです。
その部分が人間と動物とのストレスの差になります。
■人間は”物語”を作る
人間は過去と未来のことから、勝手に物語を作り出すことができます。
例えば、
・会社に就職した
・2年前に子どもが産まれた
・私は真面目な人間なので、締め切りを絶対に守る
と言ったようなことを考えることができます。そのため、自分自身で物語を作っているため、考える必要のないネガティブな物語まで自分の頭の中で作り上げてしまうことが可能なのです。
・私はあの人から嫌われている
・私は価値のない人間だ
・私には何ができるのだろうか
と言ったように、過去や未来のことを予測して、実際には現実になっていないことであっても、自分で物語を作り出してしまうのです。
このことを踏まえると、自分で物語を作らないように意識をすることによって、ネガティブな感情を寄せ付けないことが可能になってくるのです。
■停止と観察
では、ネガティブな物語を作らないためには「停止」と「観察」が必要になってきます。
まず「停止」ですが、私たちは意識的に物事を考えていなくても、自然と思考することができます。これをDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)といい、よくお風呂に入っている時にいいアイデアが浮かんでくるといった状況がこれに当たります。
ただ、この能力が高い人は、ネガティブな想像までしてしまう要素が強いことが問題でもあります。例えば、何かのプレゼンを想像した時に「うまくできるだろうか?」といった想像をしてしまうことによって、不安な気持ちが高まってきてしまい、ネガティブになってしまうこともあります。
そのため、DMNが必ずしもいい効果を発揮するとは言えないことも考えられ、思考を停止するような環境を作り出すことができれば、ネガティブな気持ちも起こりにくいことが想像されるのです。
次に「観察」ですが、あなたの脳内に浮かぶものをじっくりと観察するということです。
例えば、本書にもある例を使ってみます。
リンゴ 誕生日 海岸 自転車 バラ 猫
このような文字が並べられた時に、あなたはどのようなことを考えましたか?
リンゴや自転車を単純に想像したかもしれないですし、誕生日の思い出を思い出したかもしれないです。
その時のあなたの内側に起こった気持ちを観察するのです。
自分の気持ちを一歩引いたような感じで観察することによって、自分の内側ではどのようなことを考えているのかがわかります。
そのような意識を持つことによって、勝手に作り出してしまう”物語”に対しても、「私は今、このような物語を考えている」と俯瞰した判断を下すことができ、メンタルを軽減することができるのです。
まとめ
今回は『無(最高の状態)』を紹介しました。
うつや心の悩みなどは、今の時代では現代病になりつつあるものだと思っています。そのような時代だからこそ、自分のメンタルは自分で守れるような意識を持っておくことによって、最後の最後で踏みとどまることができると思っています。
特に日本人は自分に対して、二の矢、三の矢を放ってしまう人が多いと感じています。私自身もそのようにしてしまうこともあります。
ただ、それをしてしまうと、自分で自分を苦しめていることになります。そんな人生を過ごしていたとしても、なにも楽しくありません。
自分がどのような心持ちで人生を過ごすべきかを感じた時、感情がどのように動いているのかを考えるためにも本書を読んで、「わたし」というものと向き合うきっかけにしてもらえればと思います。
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