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アメリカ人ベテラン整備士が語る、日本車ランキング!

今日はアメリカで売ってるアジア車をワーストからベストまで評価するで。ワイはもう53年も車直してるけど、自分の経験でしか語れへん。アジアの他の地域で売られてる車のことは話してへんで。アメリカで売られてたか、今も売られてる車のことや。

*マイルに1.6かけたらキロになるんやで。たとえば10万マイルやったら、16万キロや。


8位(ワースト)

ベスト8、最悪なんはスズキや。スズキはおもろい会社やねん。ワイもスズキの750ccのバイク(Suzuki GSX-R750)持っとったけど、あれはめっちゃ速かったで。時速175マイルで走れるし、いつもエンジンかかるし、オイル漏れへんかったんや。

Suzuki GSXR750 1999

By User:Gold333, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=60477817

でも、車の方はどうかいうたら、全然あかん。アメリカではスズキ車は大失敗やった。安っぽいガラクタで、すぐ壊れるんや。アメリカではスズキは大きな車メーカーちゃうから、部品も手に入らんし、直す人もおらんかったんや。特にオートマチックトランスミッションは酷かった。アメリカ人の90%以上がオートマ運転してるんがスズキにとって致命的やったんや。動き出すのも遅いし、うるさいし、アメリカ市場向けの車としてはまるでゴミやったから、結局撤退してもうたんや。ちょっとは人気あったスズキのサムライ(北米でのジムニーの呼び名)みたいなジープっぽいのもあるけど、それは一部の人にしか売れへんかったわ。初期の頃のお客さんで、一人スズキのサムライ買うた人がおったんやけど、その人めっちゃ気に入ってたんや。でも、ある日「テキサスからフロリダの兄貴んとこまで旅行行くねん」言うて、それで帰ってきたら「あのガラクタ売るわ」って言うてきたわ。高速道路では洗濯機みたいな乗り心地やったんや。確かに高速道路用の車やないわな。楽しいちっちゃいジープみたいな車やけど、一部の人しか欲しがらんねん。結局、アメリカではスズキは大失敗やったんや。もうここでは手に入らんけど、それが多分ええことやわ。

Suzuki Samurai SJ410U(1982年製)
1985年にアメリカで1986年モデルとして登場したんが、SJシリーズのサムライやねん。それまえにカナダとプエルトリコで(スズキSJ410として)発売されとったんや。アメリカでの発売時の価格は6200ドルやったんやけど、初年度に47,000台も売れたんやで。1.3リッター、63馬力(47 kW;64 PS)の4気筒エンジン積んどって、コンバーチブルとハードトップの両方があったんや。1994年まで後部座席もついてたんやで。By Sermac.gr - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=22453620

アジア車が必ずしもええ車ばっかりやないってわかるで。ええのもあれば、あかんのもあるんや。全部ええとか、全部あかんとかいう神話はあかんで。個別に見ていかなあかん。ほんなら、あかん例について話すで。

7位

ワースト7位に入るのは別に驚きでもないけど、日産や。ダットサンって元の会社について1日中話せるくらいやわ。昔は小さくてええ車や、スポーツカーも作ってたんや。信頼性の高い楽しいスポーツカーで、オイル漏れもせんし、いつもエンジンかかる車やったんや。

Datsun 240Z(1973年製)
2.4 L 直列6気筒OHCエンジン

日産S30っちゅう車は、日本では「日産フェアレディZ」、他の市場では「ダットサン240Z」として売られとったんや。そんで、後には「260Z」や「280Z」って名前でも知られとるんやけど、1969年から1978年まで日産(アメリカではダットサン)から生産されとったんや。これが日産のZシリーズのスポーツカーの最初の車なんや。

でも、なんでか知らんけど、日産に名前変えたんや。そして、2000年頃にフランスのルノーが買収してから、質が下がり始めたんや。2000年代半ばからの日産は、エンジンのヘッドガスケットが吹っ飛んだり、オートマが壊れたりするのをよく見かけるわ。日産はジャトコっていうトランスミッション会社を持ってるんやけど、これがまた世界一酷いトランスミッションを作るねん。他の会社も昔は買ってたけど、今はほとんどの会社がアイシン製のトランスミッションに切り替えとるわ。アイシンはトヨタの子会社やねん。こないだもボルボの修理したけど、アイシンのトランスミッション積んでたわ。クライスラーの車もアイシンのトランスミッション使い始めてるんや、自分とこの車が問題ばっかりやからな。酷いトランスミッションと酷い日産の車はセットみたいなもんや。ほんまに残念やけど、昔はええ車作ってたのに、今の日産はもうあかんわ。何十年も前、フォードが日産を買おうとしてたけど、フォードの株価が下がって買えんかったんや。結局、ルノーが買ったけど、ルノーも今じゃ破産寸前や。日産は昔みたいな車を作らんくなったわ。昔はええ車や、ええスポーツカー作ってたけど、今はもう違う。品質が落ちてきてるんや。今では高級モデルのインフィニティも「日産プラス」って言われるくらいや。

Infiniti M56(2010年代)

名前変えても品質が変わらんかったら、結局あかん車や。賢い人はそんな車買わんわ。ほんまに悲しいわ、ダットサンみたいに3万、4万、5万マイルも走る小さくてええ車作ってた会社やったのに、もう1970年代には戻られへんわ。今の車は金払う価値がないし、古くなるほど金食い虫になるんや。6万、7万マイル走ったらもうボロボロや。インフィニティを日産と一緒にしたんも気づいたやろ。日産がインフィニティ作ってるみたいに、トヨタはレクサス作ってるし、ホンダはアキュラ作ってる。同じ会社がブランド名変えてるだけや。キアとヒュンダイもジェネシスって高級ブランド作ったけど、結局同じ会社や。ただ名前で人を騙そうとしてるだけや。昔のダッジラムが今はラムって呼ばれるようになったんも同じ理由や。ダッジとクライスラーの評判が悪いから、ラムに名前変えただけで、作り方は変わってへんのや。

6位

次に来るんがナンバー6、アジア車の中でもワーストからベストへのランキングで、ミツビシや。ミツビシは大きな日本企業の一部やけど、車作りはそのビジネスのちっちゃい部分で、副業みたいなもんやねん。アメリカで車売ろうと長いこと頑張ってるけどな、昔はクライスラーと提携して、安っぽいクライスラー車をいっぱい作ってたんや。ミツビシの問題は、品質がイマイチやねん。若い頃にメカニックしてたとき、ミツビシのピストンリングはなんでか知らんけど、最悪やったわ。年取るとオイル食いまくりやったんや。覚えてるのは、ミツビシ・ディアマンテを持ってたお客さんや。

Mitsubishi Diamante(2003年製)

走ってたら、えらい美しい煙の山ができて、結局、80から100マイルごとにオイルを1クォート(だいたい1リッター)入れなあかんようになったわ。安いピストン使ってたせいやねんけど、そんなんをずっと続けてたんや。品質があかんねん。今の超競争的な世の中で、品質が低くて、ガタガタいう車、音うるさい車、オイル食う車、トランスミッションがあかん車を売ろうとしても、なかなか売れへんで。近所の人が失敗して買うたとか、自分で買うたとか、息子や娘が買うて問題ばっかやったとか、そんなん聞いたら、「あかんわ、あれはダメやで」て言い散らかすねん。もしミツビシがもっと品質とエンジニアリングに力入れてたら、日本の会社やし、日本車言うたら品質ええって思われがちやけど、ミツビシの場合はそうとは限らんのや。ほんまに、ミツビシはそうやない。確かに安い車は作ったし、15万マイル(24万キロ)走るのもあったけど、たいていその後にエンジンかトランスミッションを交換せなあかんようになるんや。あるお客さんはジャンクヤードから中古エンジンや中古トランスミッションを取り寄せて賭けに出てたわ。5年でトランスミッション3回も交換した人もおったわ。ほんまに全然最高の品質ちゃうねん。他にもっとええもんあるで。せやから、ワイのアドバイスは、ミツビシにお金使うのはやめときって感じやな。

5位

次に来るんがナンバー5や。最近、だいぶ良くなってきてるんがスバルやねん。スバルはあんまり多くの車作ってへんけど、また日本の大手企業やね。スバルはほとんどの車を四輪駆動にしたことで革命を起こした会社や。北の方に住んでる人とか、スキー行く人、泥んこ道に住んでる人とかには好かれてて、スバルを買うんや。スバルの問題は、古いタイプのボクサーエンジン使ってることやな。もっと馬力出そうとしたら、エンジンが壊れよるんや。それに、ヘッドガスケットが吹っ飛んだり、オートマチックトランスミッションが焼けたりもするねん。スバルは全部自分とこのトランスミッション作ってるけど、昔よりは質が上がってきたわ。せやけど、六気筒のボクサーエンジン、片方に三つ、もう片方に三つの気筒があるんやけど、これはエンジンの問題がごっつうあるんで有名やねん。

Subaru EZ36エンジン
水平対抗6気筒DOHC
出力:191 kW (256 hp; 260 PS) @6000 RPM

By 160SX (talk) - 160SX (talk)'s file, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7701348

こないだお客さんが7万マイル走ったスバル持ってきたんやけど、エンジンがもうあかんようなってきてて、カチカチ音がしてたわ。ちゃんとメンテナンスして、大事に乗ってる人でも、そんなんになるんや。お客さんが「おい、これ低マイルやのに、なんで壊れるんや?」言うてきて、「それはスバルやからや」って答えたわ。確かに、四輪駆動が好きなファンは多いけど、特にマニュアルトランスミッションならまだマシやねん。近所の水道屋さんが2台持ってるけど、どっちも18万マイル走ってるわ。どっちもマニュアルやし、四気筒エンジンや、六気筒ちゃうからな。だいぶ良くはなってきてるけど、まだ最高とは言えんな。

4位

ナンバー4はヒュンダイとキアや。別々の会社やけど、まるでタコの足みたいに絡み合ってるねん。一方が他方を部分的に所有してたり、技術を共有してたりするんや。ここではジェネシスも含めてるんやけど、あれはただの高級ブランドやからな。昔に比べたらかなり良くなってきたわ。昔は安くてすぐ壊れるような、しょうもない車やったんやけどな。この10年半くらいでめっちゃ進化したんや。とはいえ、まだちょっと問題もあるけどな。ちょっと前にエンジンにごっつ問題があってん。

アメリカの工場の機械の一つが問題起こして、エンジンが変に作られてて、しょっちゅう壊れてたんや。何十万台もエンジン作り直さなあかんかったけど、そん時の再生品もあんまりやったみたいや。ワイの息子の嫁がその中の一つ、ツーソン買うたんやけど、タダでエンジンもらえたんや。でも、そのエンジンも結局オイル食いよったわ。ま、昔のしょうもない車に比べたら、今はええ車作っとるで。お得な感じもあるしな。ジェネシスなんかもええ車やし、大きなSUVとかもええ感じや。お客さんが20万マイル走ったの持ってきたけど、まだまだ快調やったわ。

3位

ほんなら、トップに近づいてきたで。ナンバー3はマツダや。第二次世界大戦後に三輪車作り始めた会社やねん。マツダはいつも革新者やった。ロータリーエンジン作ったりしてたんやけど、メンテナンスが面倒やねん。でも、今はもうロータリーエンジンは作ってへん。いろいろ問題があったからな。今作ってるんは、おもろい4気筒エンジンや。スカイアクティブて呼ばれてんねんけど、めっちゃ燃費がええねん。

Mazda Skyactiv-G 2.0
直列4気筒DOHCエンジン

スカイアクティブ-Gっちゅうのは、直接噴射式のガソリンエンジンのファミリーやねん。このエンジンは圧縮比が14.0:1にまで上げられとるんや。でも、高圧縮でエンジンノックが起きへんようにするために、4-2-1の排気システム使ったり、ピストンキャビティ入れたり、燃料噴射の最適化しとるんや。さらに、燃焼期間を短くするために、空気の流れを強めたり、噴射圧を上げたり、多穴インジェクターを使っとるんやで。 このエンジンは、全アルミ製でチェーン駆動のデュアルオーバーヘッドカムシャフト(VVT付き)とガソリン直噴を備えとるんや。直火点火もあって、ULEV(超低排出ガス)基準を満たしとるねん。アメリカ市場向けのスカイアクティブ-Gエンジンは圧縮比が13:1で、ハイオクやなくてレギュラーでも動くようになっとる。せやけど、その代わりにトルクと燃費が3-5%ほど落ちるんや。

By Iamjosemom - Own work, CC BY 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=144440122

お客さんが30万、40万マイル走ったマツダ持ってくるけど、まだまだ元気や。オートマもええの積んでるしな。昔は問題もあったけど、マツダ3のオートマに問題があったん覚えてるわ。でも、それも今は直ったし、品質も上がってきたわ。数年前にトヨタと組んで、小型SUVを作ったんやけど、実際にはトヨタが中身作ってるんや。トヨタの部品使ってるから、ええもんやって分かるわ。最近はもっとええもん作ってるで。ワイのお気に入りの車の一つはマツダ・ミアタや。先週、30万マイル超えたミアタ持ってきたお客さんおったけど、まだまだバリバリやったわ。

Mazda Miata NA
1.6 L 直列4気筒エンジン搭載

マツダのMX-5っちゅうのは、軽量で二人乗りのスポーツカーやねん。フロントミッドシップ、リア駆動のレイアウトを持っとるんや。このコンバーチブルは、日本ではマツダ・ロードスター(マツダ・ロードスター)とかユーノス・ロードスター(ユーノス・ロードスター)って呼ばれとる。アメリカではマツダ・ミアータとして知られとる。歴史上、最も売れた二人乗りのコンバーチブルスポーツカーとして、MX-5は全世界で販売されとって、2016年の初めには生産台数が100万台を超えとったんや。「ミアータ」っちゅう名前は古高ドイツ語で「報酬」を意味しとるんやで。

2位

ナンバー2はホンダやで。ホンダはほんまにエンジン作りがうまいねん。バイクも作るし、ジェットエンジンまで作ってるねんで。でもな、90年代後半から2000年代初めにかけて、オートマのトランスミッションに問題があったんやけど、最近はそんなんもだいぶ直したみたいやわ。こないだお客さんがホンダのオデッセイのバンで来たんやけど、なんと60万マイルも走っとったんや。それでもエンジンはバリバリやったわ。ホンダのエンジンの質はほんまに高いわ。壊れにくいし、運転してて楽しい車を作るねん。ちょっと高いかもしれんけど、その分の価値はあるで。ちゃんとメンテナンスしてたら、長いこと持つわ。

1位

ほんで、ナンバーワンはトヨタや。トヨタは世界で一番信頼性の高い車を作ってるねん。お客さんがトヨタのカムリとかカローラで40万、50万マイル走ってるのに、まだまだ絶好調やったわ。エンジンは頑丈やし、オートマもずっと持つし、品質はピカイチや。ちっちゃいヤリスからでっかいタンドラのトラックまで、全部信頼性がバツグンやねん。長いこと乗れて、問題が少ない車が欲しいんやったら、トヨタが間違いないわ。安い車ちゃうけど、その分の価値はあるんやで。

これがアメリカで売れてるアジアの車ランキングや。長く乗れて、信頼できる車が欲しいんやったら、トヨタかホンダがおすすめやわ。予算が限られてるんやったら、ヒュンダイとキアもええ感じやで。ちょっと変わったのが欲しいんやったら、マツダもありや。でも、トラブル避けたいんやったら、スズキ、日産、三菱は避けたほうがええわ。ほな、今回はここまでや。ええ車選びの手助けができたらええな。次回もお楽しみにやで!

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