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#仕事術のはなし

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#習慣化

いまさら仕事術#1丨仕事の達成要件を自分で再定義する

00丨「いまさら仕事術」とは社会人になると「仕事のやり方」を当たり前のように知っていることになっています。 しかし、実際には教わることも・学ぶ機会も無く、なんとなく手探りでやっていることが少なくありません。 その中でも特に「暗黙知」的な仕事術をピックアップし、連載形式で紹介していきます。 今回のテーマは、「仕事の達成要件を自分で再定義する」です。 01丨達成要件の無い仕事は無いどんな仕事であれ、「利益」を出すために行うのが大原則 「成果」に向けて行う=仕事 やるこ

「いつかやる」「できる時が来たらやる」はいつまでも実行できない。行動タイミングを決めるからこそ実行できる

「自分の時間を持てるようになったら◯◯をやろう」よく聞くフレーズです。 でも、その多くが実行された試しはありません。 それはなぜでしょう? 「いつかやる」「できる時が来たらやる」はどこの誰とも分からない他人任せの言葉「いつか」「できる時が来たら」そのフレーズが出たら危険信号。 他人任せなその時を、誰か他人が気を利かせて持ってくることはない。だから、それはいつまでも実行されることはない。 ついつい口から出てしまってはいませんか? いつか、っていつでしょう。 できる

2~3分で済む手作業を、時間をかけて自動化する

昨今話題の働き方改革。 働く場所や時間のフリー化や、マネジメントの個別最適化など働くひとを主体としたいくつかの課題がありますが、並行して「生産性向上」も求められます。 むしろ、生産性向上自体が働き方改革のゴールなのかもしれません。 生産性向上とひと口に言っても、やり方は様々。 その中から、今からでも行えることをご紹介したいと思います。 生産性向上とは、何に時間をかけて・何に時間をかけないのか1年365日・1日24時間という大枠は決まっており、その中で実際に働ける時間

在宅ワークの生産性を上げる、朝・昼・夕 朝:カラダを動かすことで代謝を上げて、脳を起動させる 昼:糖質を摂りすぎない、かと言って制限もしすぎない 夕:1日の振り返りによる内省タイムを、始めから予定に組み込んでおく 在宅ワークは「働きすぎる」ことが実際には多いので、定時上がり!

書類には穴を開けず綴じないことで、滞留しない仕組みとする

いつの間にか机の引き出しやキャビネットに溜まっていく代表格といえば、紙の書類。 ファイリング技術で整頓しても、かけた労力ほど活用されないのが現実。 これを解決するのが、「穴を開ける」「綴じる」をやめて、「投げ込む」だけに変える方法。 早速、ご紹介しましょう。 紙書類の整頓は見た目はきれいだが、「穴を開ける」「綴じる」ことが滞留させる原因にもなるこれまで、会議資料などをフラットファイルやリングファイルなど「綴じる」ファイル用具に入れていましたが、まずはこれを止めました。

集中できる環境にあえてせず、細切れに集中するという選択肢もある

「まとめて集中できる時間を確保して効率を上げましょう」「集中を乱すものを視界から取り除いて集中力を高めましょう」という仕事術を、読んだことがある方は多いかと思います。 では質問です。 集中力を乱すものを視界から取り除いた環境を整えることはできたでしょうか? 環境を整えられたとして、実際にまとまった時間、無理なく集中して仕事や作業にあたることができたでしょうか? 「集中できる環境を整える」「まとまった時間を確保する」は思った以上にハードルが高い理論的には仕事術で言われて

集中力が続かない場合、ノートに戻ってくる「目印」をつけておく

自慢じゃないですが、ものごとに集中するのが苦手です。 ひとつのことに、30分、1時間、ましてや2時間も集中することができません。 無理に集中しようとすると、ものすごいフラストレーションが溜まってしまいます。 初めから集中することは諦めて、気になることに手を付けていく集中できるならそれに越したことはないのですが、苦手なことを無理にやろうとしてもメリットはありません。 思い切って諦めて、その時その時で意識が向いたことに手を付けるようにしています。 いくつかのことを同時並

タスクをリストではなく最初からカレンダーに埋め込んでいけば、スケジュールは破錠しない

他者とのアポイントを「カレンダー」に、自分のやるべきことを「タスクリスト」へと、それぞれ分けて管理するのが一般的な仕事術とされています。 市販の手帳やデジタルツールも、これを前提としたつくりになっています。 しかし、カレンダーとタスクリストそれぞれで見る分にはいいのだけれど、大きな問題点もある。 カレンダーとタスクリストの2つを重ね合わせてみると、1日の確保可能時間をオーバーしている 他者とのアポイントであるカレンダーを優先すると、自分のタスクが進まない といったこ

机上のものは定位置に、書類は常に立てておく。これで1ヶ月分の自分時間を手にする

探しものはその時はわずかな時間と思っていても、平均的な会社員では、合計すると1ヶ月分の仕事時間に相当するそうです。 1年間働いたつもりが、実質稼働時間は11ヶ月分だけ。 そう考えると、探しものにかける時間は少なければ少ないほうがいいということになります。 コンセプトは、「探さなくて済む空間づくり」。 机上のものは定位置にデスクワークをする際、多くの方が正面にPCディスプレイとキーボード(もしくはノートPC)を持ってきていると思います。 となると、左右に何を置くのかが

物事がうまく進まない、そんな時の3つのチェックポイント

計画も立てたし事前準備も行った、やる気もある、なのに物事がうまく進まない。 そんな時は往々にしてあります。 ではどうすれば解決に向けて前進できるのか。 確認すべきチェックポイントを3つご紹介しましょう。 物事がうまく進まない時の3つのチェックポイント手段が現実的なものとなっていない、または目標が高すぎる 年が明けたり新年度になったタイミングで目標を立てることが多いと思います。 そんな時は気分が高揚しているので、手段が曖昧なままでもなんだかできるような気分になってし

月1回の書類廃棄で、身も心も身軽になる

月末になりました。 月が変わっても昨日の続きであることに変わりはないのですが、あたらしい月の始めは身軽にスタートしたいもの。 ということで、毎月末日の恒例行事である、自席の引き出しの棚卸しを行いました。 「完了」した仕事の紙の書類は原則廃棄引き出しのなかには文房具などの仕事道具のほか、お茶のセットや歯磨きセットなどが入っているのですが、大半のスペースを占めるのはやはり書類。 3/4くらいは仕事の書類がスペースを専有しています。 そのほとんどが「とりあえず」しまったも

PDCAのAは「◯◯を徹底する」「××を意識する」ではダメ。具体的なアクションとしてどうすれば良いかまで掘り下げる

先日、PDCAのDは「実行」だけではなく「記録」であり、記録することが再現性の高い改善策につながることを書きました。 記録という客観的な事実とそれをもとにした仮説(気づき)が、Action(改善策)を導き出します。 PDCAではもう一つ、Actionの設定に注意を要することがありますのでそれをご説明します。 「◯◯を徹底する」「××を意識する」では行動できない問題が起きた時に上司から「~を徹底しなさい」「~を意識した行動をしなさい」と言われた経験ありますよね。 指摘自

PDCAのDは「記録」すること。記録するからこそ、「再現性」のある改善点が見えてくる

PDCAサイクルは、マネジメントの手法として多くの人に知られています。 P:計画 D:実行 C:評価 A:改善 この4つの段階を繰り返すことで、業務を継続的に改善していくことを目指します。 しかし、D(Do)を「計画を実行すること」だけと捉えているとPDCAサイクルはうまく回りません。 その理由と対策を説明します。 マネジメントには「結果」と「行動」の2つの視点がある例えば、営業職であれば毎月の売上目標が設定されているでしょう。 製造担当であれば、不良品の上

スケジュール管理は「予定を埋める」ためではなく、「余白を見出す」ためにある

現在一般的に使われている手帳は、その歴史において「時間軸の目盛り」を持つことで「タイムマネジメント」の概念を取り入れ、広く社会に普及してきました。 当時は「大量生産=成長」の高度成長期が背景にあったこともあり、「いかに時間を効率よく使いこなすか」が重視されるようになったためです。 では、すでに高度成長期を終え、「多様性による付加価値」が重視されるようになった現代社会において、「タイムマネジメント」の意義はそのまま時間効率管理のためのものなのでしょうか? 「予定を埋める」