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神戸に来たらぜひ土産にしてみてほしい

神戸の土産はバリエーション豊か。
渋くはいかなご釘煮や神戸牛佃煮、豚まん、灘の酒、ワイン、和菓子も角きんつばは神戸発祥だし、瓦せんべい、炭酸せんべいなどもある。

しかし神戸はなんといってもパンとスイーツの街、そっち系はいちいち列挙できないくらい数多いが、中でもオススメを一つ紹介しよう。
一番館の〈ポーム・ダムール〉だ。

一番館はショコラティエ…ではないし、チョコレートショップ…ではあるけれどなんだかそう呼びたくない。
「世界のチョコレート・一番館」という店名が示すとおり、元は世界中から輸入したチョコレートを販売する元町の老舗だ。

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3Fの店舗は少々怪しげで入りにくい雰囲気このうえないが、せっかくここまで来たならがんばって入ろう。

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この一番館の代表商品が〈ポーム・ダムール〉なのだ。

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フレッシュなリンゴを長時間密炊きしチョッピリ苦味ばしったチョコレートでやさしくくるんだお洒落な愛のチョコレート、それがポーム・ダムールです。(商品パッケージの紹介文より)

「密炊き」は「蜜炊き」の誤りだと思うが、昨今の社会状況的にどうなん?というこの間違いを店に指摘した方がよいのかどうか…

パッケージにある「PROHIBIT POMME D’AMOUR」は、「禁止! 愛のリンゴ」って意味? なんだか過激。
「SPÉCIALITÉ FOURRÉ A LA POMME」は「リンゴの詰まった名物」?
ナゾは深まる。

これが〈ポーム・ダムール〉。

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切ってみるとこんな断面。

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中から顔を出したリンゴは、煮詰められてチョコレートとほぼ同色。

柔らかいリンゴの甘酸っぱさと、固いチョコレートのほろ苦さ。
味のハーモニー、食感のハーモニーがいずれも絶妙で、紅茶に合うほかお酒にも合い、ついつい手が伸び食べ過ぎてしまう。

ちなみにフタの裏には「豊かな自然と伝統に育ったソフトな風味、さわやかな甘さとの愛のふれあい、エキゾチックな港神戸が生んだ贈りもの」と意味不明な説明。

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もしかして食べた時のおいしさをより際立たせる作戦?と思うくらい、裏も表もとことん不思議に満ちたパッケージ。

神戸を代表する…というほどには有名ではないのに、お土産にした時の喜ばれ率は相当なものだ。
オシャレだけど澄ました風もなく、なんだか人の手の温もりを感じる逸品。
神戸に来たらぜひ土産にしてみてほしい。

(2021/11/28記)

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