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肩に腰かけてても退治しないでね

怪人ジブリブリを知っているだろうか。

名前からしてスタジオジブリのキャラクターだと分かるが、はて、どの作品に出てたっけ…? となると答えられる人はいないに違いない。
それもそのはず、このジブリブリ、どの作品にも出ていないのだ。
なのにキャラクターってどういうこと?

実は「三鷹の森ジブリ美術館」に行けば会える。
この美術館にはいろんな仕掛けや展示があって、大人から子供まで時間を忘れて楽しめるから、超人気でチケット入手困難。

その美術館の、アトリエを再現した一角にこのジブリブリはいる。
作品ではなく、アトリエに出没するキャラクターなのだ。

これがもうかわいいのなんのって。
館内撮影禁止なので、どんなふうに潜んでいるかはなんとも説明のしようがなく、ぜひ現地に足を運んでいただけたらと思う。

公式の説明にはこうある。

怪人ジブリブリ
スタジオジブリに発生する生き物で、ふだんは姿を見せませんが、仕事がはかどらないスタッフの冷汗やあぶら汗をしたって、まわりに集まってきます。
肩に乗られると、頭痛、肩コリ、腰痛がひどくなり、気分はドーンと暗くなります。
宮崎監督が描く時の苦しみから生まれたキャラクターです。

おっと、かわいいだけのやつかと思ったら、害を働くキャラクターらしい。
頭痛? 肩コリ? 腰痛? その三重苦、常に持ち歩いているけど…
仕事がはかどらないスタッフ? え、やっぱり自分のことやん…
明日仕事中に肩の上にジブリブリが腰かけてないか確認しよっと。

嬉しいことに、ミュージアムショップではこのジブリブリのキーホルダーが売られていて、連れて帰ることができる。
そして、これがそれだ。

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ちょこんと三角座り(関東なら体育座り?)で、やっぱりかわいすぎる。
これが頭痛、肩コリ、腰痛を引き起こす怪人、妖怪だなんて…

まぁちょっと目が怖いと言えなくもない。
ん? この目…これ、もしかして自分では?
頭の形といい、顔の作りといい、なんかすべて自分に似ている。
これくらい自分もかわいければいいのだが、そこだけは似ておらず…

あまりに頭痛、肩コリ、腰痛がひどいから、ジブリブリがやってきたかと疑ったが、実は僕がジブリブリそのものなのかもしれない。
皆さんの肩にジブリブリが腰かけてても退治しないでね。

(2021/6/15記)

サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!