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おそるべし富士そば、江戸はそば天国である

そばが好きだ。
誰のそば? いや、蕎麦の話だ。
昔から、なぜかそばが好き。

小さい頃、家族で加古川の祖母の家に出かけた帰り、高速のSAで〈ざるそば〉を食べるのを心から楽しみにしていた。
しかし毎度外食というわけにもいかなかったのだろう、SAには3回に1回くらいしか寄ってもらえなかった。
SAが近づくと今日は寄るだろうかとドキドキし、目を閉じ手にはぐっしょり汗をかいて、ただひたすらウインカーのチカチカ音を待った。
そしてその音が聞こえた時は天にも昇る心地だったが、喜んで目を開けたらたまに追い越しのチカチカだったりして涙したものだ。

とにもかくにもSAで頼むのは〈ざるそば〉オンリーだった。
正直に言うと、一度〈牛うどん〉に浮気したことがあるが、滑舌が悪かったのか〈牛丼〉が出てきて、それ以来〈ざるそば〉しか頼まないと決めた。

でも、そばアレルギー。
重篤ではないから食べることはできるが、大人になってからじわじわ反応が強くなってきて、今では食べると喉が狭くなって痒い。
でも好きなので、どこへ行っても食べてしまう。

スマホの中を探すと、ほら。

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こうして並べてみると、それだけで喉が痒くなってくる。

〈もりそば〉の存在は、東京に暮らして初めて知った。
海苔がないだけで安いなんて、いや、海苔があるだけで高いなんて。

東西の違いはおもしろい。
有名だが、〈きつね〉と〈たぬき〉の用法も東西で違う。

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西のタヌキは麺を〈うどん〉から〈そば〉に化かし、東のタヌキはトッピングを〈あげ〉から〈天かす〉に化かすようだ。

関西の立ち食いそばは茹で麺だからフニャフニャで、気合いが入らないが、関東には「富士そば」がある。
もちろん正統派のそば屋には及ぶべくもないが、手軽なチェーンの立ち食いなのに、きちんと生そば、しっかりうまい。

富士そばでは麺3玉の〈富士山もりそば〉をよく食べる。
驚異的なビジュアルだ。

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でも通常の〈もりそば〉が310円、2玉の〈特もりそば〉が530円、3玉の〈富士山もりそば〉が630円となれば、ふつう〈富士山もりそば〉選ぶって。

富士そばのメニュー写真を拝借して比較画像を作ってみた。
これ見るとほら…いや…1玉でいい気もしてきた。

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ニョキニョキ成長する〈もりそば〉

そして関東は富士そば激戦区。
歩いてて、あ、ここにも富士そば! そういえばさっきもどっかで見たなぁとなることがよくあるが、もっと極端な例もある。
下の写真、手前はもちろん富士そば、そして横断歩道の向こう側、奥の灯りもよく見ると富士そば。

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おそるべし富士そば、江戸はそば天国である。

(2021/6/8記)

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へんいち

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199
明石生まれ、神戸育ち。京都で学生4年、東京で出版5年、愛媛で村おこし20年、神戸に戻ってきました。編集|広報|ブランディング|採用。つまり人生のテーマは宝探し。よく聴くのは黒木渚、パスピエ。コメントには全力でコメント返します!