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ホー・チ・ミン思想(Tư tưởng Hồ Chí Minh)

 「ホー・チ・ミン主席」…かつてのこよなく愛する我が祖国の建国の父であり、自分が幼少期から誠に深く敬愛してやまない御仁である。

 我が祖国は、確かに、ベトナム八月革命と三度に亘るインドシナ戦争(1945年~1991年)で、全体的には勝利した。我が祖国は、確かに半世紀に近くに及ぶ国難を乗り越えることが出来、こうして今の祖国がある。

 自分は、我が国土・国旗・国章・国軍・国史、そして「国父」であるホー・チ・ミン主席に、心の底から深く誇りに思っている。

 

 しかし同時に、心の底から数多く、そして深く恥を感じている。数え切れない程の大失敗・大失態・過失・罪過等が確かに存在していたのだ。これらは、我が祖国では未だに、そしてこれからも、国を挙げて追究しては、悔悟して、猛省することなく、時間の流れや歴史の隠蔽、そして人々の観念や忘却に死、世代の交代と共に、埋没していっている。それと同時に、我が祖国の数多の美徳、愛国心・団結・仁愛・道義・互助・相愛等は、もはや激減しては、形骸化して、消滅していっており、風前の灯火の如く、消え掛かっている。
 人心も国政も古き悪しき所業を真剣に学んでは省みることなく、その一方で、その古き悪しき所業の悪影響や要素等は、国政にも人心にも、世代を越えて深く受け継がれる。しかし、人心も国政も古き良き美徳を真剣に学んでは伸ばすことなく、その一方で、国政も人心も、自画自賛に大言壮語の有言不実行に走り続けたり、快楽や利欲に溺れ続けて、仁愛や道義を忘れたり、蔑んだり、壊したりし続け、こうして古き良き美徳は形骸化して不徳になるか、悪用されて悪徳になるか、忘却や破壊されて消滅の道を辿る。

 スポーツでの勝利等の時、大衆は都心で熱狂的に盛り上がっては、皆で喜びを分かち合って、楽しく飲食しながら祝福や談笑し合う。しかしもはやかつてのように、愛国心から、大衆が熱心に学び問うては、皆で切磋琢磨し合って、勇ましくかつ楽しく議論しながら提議や努力し合うことは無く、二度と無い。そして、資料文献や文献は誰にも読まれず、誇り塗れになり続ける。

 『自分』(現実の著者本人の主人格)と「自分達」(著者の夢で生じた複数の副人格)は、悲しくて辛い孤独な人生と運命を辿りつつも、「君子は其の位に素して行ない、その外を願わず。」という『中庸』の箴言に遵って、将来の祖国の為に、以下の797頁に及ぶ拙作を完成させる。

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。