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邦画よサブスクに逃げるな!「全裸監督」に透けて観える邦画界の委縮

※画像はシネマトゥデイより引用

「全裸監督」のどうでもいいあらすじ紹介

「腋毛でございまーす」で有名な黒木かおるを世に送り出した、「素晴らしいー!」「お待たせし過ぎたのかもしれません」、たったこの2つのパワーワードでAV界を席巻した「村西とおる」というAV監督を描いた本作は……などと、中身はどうでもよろしい。

村西とおるなんて、借金してAV撮影しただけで、別にヒーローでも何でもない。

「全裸監督」の制作陣が描きかったのは、「アメリカンドリーム」の日本版でしかない。「古き良きバブルに戻りたいっしょ?」と透けて見える、実に短絡的でうわべしか物事見ていない連中だ。

で、問題は全裸監督の制作陣にあるのか?いいえ。全裸監督はあれはあれで、ヒットしました。

問題は「全裸監督」さえサブスクに逃げらる、邦画界の怠慢と度胸の無さだ!

「全裸監督」ごとき、映画でやればいい。それがなぜ、サブスクに取られてしまったのか?

①エロへの抵抗心(どーでもいい)

前科がある演者の起用(どーでもいい)

テレビのコンプライアンスだか、どーでもいいモノで自分達の首を絞める後ろ向きな姿勢

男子と女子がくっついて離れてどーのこーの、とかいう下らない作品は撮るくせに、全く冒険しょうとしない。「燃えよ剣」のあとがきで原田監督がブツブツ書いているが、要するに配給会社の言いなりで戦うこと知らない奴等が邦画を作っている、これが現状だ。だからアイドル事務所に大根のアイドルをブッ込まれて、売り上げが落ちるのだ。

エヴァンゲリオンの庵野秀明は戦った。

「君の名は」の新海誠は戦った。(三体の帯を書いたのは余計な真似)

ジブリも京都アニメーションも戦っている。

日本アニメのクリエーターは戦っているのに、実写映画のクリエーター達は、腰が引けている。じゃりせん程度の興行成績のために、冒険しない。だから邦画では、SFが伸びない。「インターステラー」のような傑作が生まれる余地がない。

報道する側も覚悟が足りず、シネマトゥデイ辺りはもっと徹底的に叩くべきだ。提灯記事だけ書いていて、楽しいか?生きているという実感はあるか?

現在の邦画が描きたいものとは!?

①チャンバラ

②任侠(ヤクザ)

上2つだ。特に「孤狼の血」は良かった。安易に恋愛に逃げず、広島ヤクザとマル暴との戦争を徹底的に描ききった。誠にアッパレ!

腹を括れば、邦画は充分に戦える

邦画は洋画に勝てるか!?

ハリウッドは「家族は一緒にいなければ病」「映画に恋愛は欠かせない病」にかかっているので(特にディスニー)、今はまだ、付け入る隙がある。ただし、インターステラーやテネットなどのSF、ブラックホークダウンに代表される戦争モノに本腰を入れられると、勝てない。硫黄島の戦いはイーストウッド監督で、ハリウッド製であることを忘れてはならない。

世界一難しい言語「日本語」に守られており、庵野秀明が「シン・ゴジラ」で実写映画に挑戦するなど、戦える土俵はある。

ここら辺りで一発、「相撲」をかまして、卑弥呼を実写映画化して、勢いがついたら、「オウム真理教」と真正面からガップリ四つに組んだ作品を制作すれば、まだ間に合う。

邦画の灯が消えるかどうか、瀬戸際であり正念場だ。


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