イスラエル 岩のドームで怒られる
イスラム教徒にとって最も重要な聖地のひとつ
岩のドーム
そしてユダヤ教においても、今は壁だけになってしまったエルサレム神殿の跡地であるこの場所はもっとも重要な聖地。
私は旅先で滞在する時、必ず訪れた土地にある神社、仏閣、教会、モスク、そこに住む人達が祈りに集まる場所に行って
「おじゃましてます。 短い間ですがよろしくお願いします。」
と挨拶するようにしている。
これは、その土地の神さまへのリスペクトだけでなく「そこに住む人達の祈りの意識の集合体に溶け込みたい。」と言う気持ちもあってしている私の行事。
この岩のドームでも、ドームに向かってひとり挨拶をしていたら
突然、側に居たイスラム警備の人に
祈るなぁぁ〜〜!!
退場!!!
と、怒鳴られ
私:??〜!!?
強制退場をさせられました。
警備員に連れられて出口に向かうまで、彼は私の耳元でずっと何を怒鳴りながら喋っていた。
私は最初から
「この人には何を言ってもムダ」
と思い、すべて右から左に聞き流し、黙ってた。
そうしたら
「なぜ黙ってる! オレの話に答えろ!」
とまた怒鳴り出したので、
あ〜 彼と私はまったく別の惑星に住む者同士なんだなぁ〜
なんて思うと何だか少しおかしくなってしまった。
出口のゲートに着くとイスラエルの警備警察が、イスラム人に連れてこられた私をニヤニヤ見ながら「どうした?」って聞いてきたので、きっと毎日こんな事があるんだろうなぁ。なんて思う。
こっちだって「どうした?」って言われても「知らんがな」って、苦笑いしか出なかった。
その日、宿のドミトリーで同じ部屋だった人にこの話しをしたら、その人も別の日に1人でカメラ撮影をして何もしていないのに、いきなり強制退場させられたとか。
ここではよくある話しなのかも。
後で調べると、ここ岩のドームではイスラム教徒以外のお祈りは禁止されているらしい。
知らなかった。
確かに、歴史に翻弄され色々な思いをしてきたムスリムの人達、この場所だけはまもりたいって思いもわかる気がする。
世界は広いなぁ。
民族、宗教、思想、それぞれの違った価値観がありそれぞれ暮らす場所がある。
だから面白いんだよね、旅って。
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