見出し画像

ヒラギノ游ゴさんを"フェミニスト"としてではなく"人"として批判する | @1001second

ヒラギノ游ゴさんの炎上を3行でまとめると

ヒラギノ游ゴさんはライターらしいです。
(あっ、ライターで炎上ってギャグじゃんw)

 実は昔、Twitterで相互フォローでしたが、いつのまにかブロックされていました。その時からものすごい「シティボ」(シティボーイの略)のにおいがする人だなぁと思いました。
 「なんやこの人、めっちゃシティボくさっ!雑誌『POPEYE』のガールフレンド特集をボジョレーヌーボーみたいに年度ごとの批評してそう!」なんて偏見の目で見てました。「友達と普通にセックスするのってみんなやらないの? 俺だけかw」みたいなツイートをしていたのでその時からなんかちょっとシティボくさすぎて受け付けないなぁと思ってました。POPEYE男子のシティボって「プレイボーイ」なニオワセを好む気がしています。(あと自意識がクソデカい)
 「ええかっこしい」と言えばよいのでしょうか。
女性の下着についてめっちゃ評論してきそうな感じ?
で、あまりチェックしたくなかったので、何やってる人なのかいまいちわかっていません。

ヒラギノ游ゴさんを嫌いな人が多いのも、そういうところではないでしょうか。「パクツイ」(ツイートをパクること)でも荒れていました。Googleのサジェスト出てきます。

 とりあえず「フェミニズムについて雑誌やウェブで最近よく語ってるオシャレな感じの人」という認識でいいと思います。

で、フェミニズムについて語って炎上しました。
この記事の内容を3行でまとめます。

・「フェミニズムわかってる俺」アピールがすごくキッツい
・そもそもフェミニズムに対する基本的な認識自体が狂ってる
・「お前フェミニズムなにわかるの?俺は勉強してるけどw」みたいなマンスプ感

なにが炎上したのか?


ヒラギノ游ゴ フェミニズム3部作!
クソ映画として名高い『ムカデ人間』の3部作を超える!
男も女も ムナクソ注意!


「ヒラギノ游ゴ フェミニズム3部作」をまとめます!
ある程度わかっている人向けに書きます。わからない単語はググってください。ググりやすいようにキーワードをちりばめておきます。


=====================


【第1部】<フェミニズムについてマンスプする男、という斬新な試み>


「戸田真琴×ヒラギノ游ゴ対談|“女”の枠組みにはめ込まれたときの違和感」
https://kadobun.jp/feature/talks/41uxhz4oopc0.html

 この記事から金言を抜粋したスクリーンショット一枚で私の感じた「うっわ、キッツぃなこれ」という感覚が伝わると思います。

「わかるよ、男ってキモいよね?抑圧するよね?わかるよ〜!わかる!俺も男だけどピンク着ちゃうからね。俺は女の気持ちわかるし、フェミニズム勉強したよ〜。うんうん、わかる!」みたいな感じが読んでいて気分が最悪になる。

 対談相手の戸田真琴さんに対するマンスプの空気感が最悪。読んでるだけなのに気分が悪くなる。
 なんだこれ?男が女にフェミニズムネタでマンスプするって新しいなこれ?
 筆者は不謹慎ネタやブラックジョークも好きなので、フェミニズムについても行儀の良くないコンテンツを色々と嗜んできましたが、ここまで悪質なものは見たことがないです。というか男が読んでも女が読んでも気持ち悪くなる”フェミニズム文学”ってめっちゃ斬新だな。イグノーベルフェミ文学賞の誕生か?

キーワード:マンスプレイニング マンスプ

画像1

=====================


【第2部】<ピンクチンポ騎士団>


「ピンクと俺がうまくやっていくために」
https://p-dress.jp/articles/11990

 第1部でもヒラギノさんは「ダサピンク」をやたらネットリ語っていましたが、今回は珠玉のピンクネタです。そして相変わらずの「チンポ騎士団」っぷり。

 要約すれば「俺は俺自身の男らしさを自覚しているから、女のピンクをファッションに取り入れてみる。男にフェミニズムをわからせるには、俺みたいな男側から語ったほうが効くだろ?」という感じ。

 ヒラギノさんの主張は基本的に「男=女を抑圧する加害者。俺も男側として申し訳ないからフェミニズム勉強して、女性のつらさを理解するわ」というテンションです。まぁキッツいよね。なんでお前に男側を代表されなきゃいけないんだ?あとなんでそんなマウンティング口調なんだ?マウンティングしてないと呼吸できなくて●ぬのか?マウンティング・マグロなのか?

 あとファッションオタクとして批判したいところで、メンズシャツでピンク色は昔からド定番です。ヒラギノさんの偏見で勝手に”謝罪”しないでくれないか?「女に対してフェミニストな俺、男を代表して謝る俺」っていう妄想に酔いすぎではないだろうか。ホントえぐい。無理。なんか原罪背負ってるキリストみたいだから「ピンクチンポテンプル騎士団」か?

画像2

画像3

キーワード:ダサピンク チンポ騎士団 どしたん話聞こうか^_^

=====================

【第3部】<「強すぎる俺がこわい」フェミニズム・ヒーロー>


 「ジェンダー”論”と向き合ううえで、いかに現在地を見失わずにいられるか。ヒラギノ游ゴ氏インタビュー」
https://note-infomart.jp/n/na91fc1ed896f

 なぜこんなフェミニズムクソデカ自意識モンスターが生まれてしまったのか?その謎を明らかにすべく我々はアマゾンの奥地へ向かった……。
そこで我々はこのインタビュー記事を発見した。
……なんとそこには、自己批判を行うヒラギノ游ゴ隊員の姿が!うわっ!やめろ~!それは自己批判じゃなくて自己憐憫だぞ~!

 さて、我々は一つの真理にたどりついた。なぜヒラギノ氏はこんなにもおかしなフェミニズムを武装してしまったのか?それはまさに、この記事のタイトルなのである。

「ジェンダー”論”と向き合う」
いやいや、ジェンダー”論”じゃなくて向き合う対象は”当事者”だろ……。
理論武装すればフェミニズムについて自由に語って、女性にもマンスプしていいってわけじゃない。フェミニズム理論よりも目の前の女性の方が大切に決まってるわけで。本じゃなくて人に向き合うべきなんですよ。

画像4

画像5

キーワード:水曜スペシャル川口浩探検隊シリーズ クソデカい自意識

=====================

何が問題なの?文体や口調が炎上の原因なの?

 ここまでは申し訳ないが、茶化させていただいた。こんなに興味深いフェミニスト芸、シティボ仕草(#丁寧な暮らし#POPEYE男子) を見ることはなかったので調子にのってしまった。大変申し訳なく思っている。

 さて、ここまではおもしろおかしく語ってきたが真面目に論点を抽出して議論したい。

Q1.ヒラギノ游ゴ氏の発言は何が問題だったのか?
A1.男性憎悪みたいな感覚がまずダメ

Q2.フェミニズムって男の良くないところ(家父長制)を批判する学問なんじゃないの?
A2.学問である前に、思想と運動です。

画像6

画像7

 ヒラギノ游ゴさんが表象している「男=女を抑圧する加害者」という一方的な価値観はあまりにも古くて偏ったフェミニズム観です。いわゆる「ミサンドリー」と呼ばれる男性を憎むタイプの良くないフェミニストの一派の意見を代理表象しています。「男を代表して謝罪するような話しぶり」はむしろ性差を超えた理解を遠ざけ、溝を深くして対立を煽る行為です。

 また、文面だけならたしかに十分に”予防線”を張っていて”フェミニズム対策”をされていると感じます。言葉尻さえ捕ませなければ批判されない、という風に考えているのでしょう。しかしこれは何度も言いますが、フェミニズムは学問である前に思想と運動であり、そして個別の人へ向き合うものです。文章の言葉尻や失言で批判したいわけではありません。ヒラギノさんの文章を読むと、非常に気分が悪くなり、あたかも男性性を否定して謝罪しなければいけないかのような陰鬱な気分にさせられるのです。
だから「何もハッキリとした失言はないのに炎上」したのです。

 あとぶっちゃけ、男のシャツでピンク色はド定番です。ファッションの勉強ちゃんとしてください。(二回目)

 というか「勉強中」を免罪符にすれば許されると思っているのでしょうか。「勉強中」なら謙虚な姿勢で、マンスプしないで記事を書いたらいかがでしょうか?

画像8

ヒラギノ游ゴさんはリアルでもマンスプするの?

 ヒラギノ游ゴさんの対談の口調は明らかにマンスプを感じさせますが、プライベートでも女性に対して同様にマウンティング、マンスプをしているのか?
 インターネットで「ヒラギノさんにマンスプされたというツイートがあった」「ヒラギノ游ゴさんにマウンティングされてつらかったという報告が複数あった」としても、私に真実はわかりません。確かめるすべはないからです。よくあるコミュニケーションの齟齬かもしれません。私は第三者なので、証拠に基づいて判断をすべきだと考えています。また個人間の話を裁くような権利を持っていません。でもまさか、フェミニズムについて語る人間が、女性相手にマウンティングとってませんよね?しかも「お前フェミニズムなにわかるの?俺は勉強してるけどw」みたいな感じで、フェミニズムとアカデミズムをマウンティングの道具にしていませんよね?

 要事実確認ですが、ヒラギノ游ゴさん自身でぜひ総括してください。

 何度も言いますが、”論”じゃなくて”人”に向き合ってください。
机上の”学問”ではなく、ちゃんと目の前の”個人”に向き合ってください。
あとヒラギノさんの記事を読んだ読者にも向き合ってください。
「勉強中」なら、私でよければ議論に付き合います。

画像9


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?