Aomatsu
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僕の最新のヴァージョン
〈僕〉という一人称を使うことに、いつもすこしだけ後ろめたさがある。
ふだん、家族や友人と話しているときは〈俺〉という一人称を使っているので、〈僕〉という一人称を選ぶのは、おおかた書き言葉のときだ。5年ほど前、20歳前後のころから、日常的に文章や詩を書いてきたが、そのなかで使った一人称はほとんど〈僕〉で一貫している。
なぜ文章や詩のなかで〈僕〉を使うかといえば、なんとなく格好良くてさまになる
の最新のヴァージョン 序
こんにちは、青松輝です。どうも、聞こえるかな、ちょっと時間をもらっていいですか。はい。最後まで聞いてください。
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これからあなたが読むのは『の最新のヴァージョン』というタイトルをもつ一連のエッセイだ。晶文社という出版社からの依頼で、書籍化を前提として、note上でエッセイの連載をすることになった。書籍は2024年に発売される予定になっている。
『の最新のヴァージョン』というタイトルは
boku to sekai
(注:2021年夏に書いた、自作の短歌についての制作メモ的な文章です。iPhoneのデータを整理していたら見つけて、良いなと思ったので残しておきます。当時は「Y2K」とか言われだしたくらいの時期だったのかな。)
1 〈65曲〉というのは多すぎるし、〈上から順番に〉で最後まで聴き終えれるとは思えない。それが「本当は来ないのだろうけど……」と思われている世界の終わり、に対する微妙な無力を、予感させる
hai-jin no uta
1 もしかすると読者にとっては、すこし独りよがりな問いの立て方に思えるかもしれないけれど、なぜ詩人は詩を書かなければならないのか、ということを、僕はよく考える。詩というジャンルの存在意義をひとことで言うのはものすごく難しいにも関わらず、僕自身は取り憑かれたように日々、詩を書き、読み続けているからだ。
詩は役に立たない。詩はわれわれの生活をいっさい良くしない。経済的な利益とはほど遠く、読者にも書
マジで誰でも今すぐ作れる!短歌のつくりかた入門
こんにちは、青松輝です。きょうは「マジで誰でも今すぐ作れる!短歌のつくりかた入門」をみなさんにお教えします。
短歌の作り方を教えてください、的なことを、YouTubeの視聴者からDMなどで言われることがあります。正直、別にわからないなら作らなくていいし、教えてもらわないと出来ないならやる必要もないだろ、と思っているのですが、そう思うからこそ、このような記事を書いてみるのも面白いかも、と思って書き
もうパターン化された“エモ”気持ち悪すぎるんだよ、純喫茶でクリームソーダ、フィルムカメラで街を撮る、薄暗い夜明け、自堕落な生活、アルコール、古着屋、名画座、ミニシアター、硬いプリン、もう全部飽きた 面白くない
少し前に、Twitterで話題になったツイートです。〈エモい〉という言葉がひととおり流行してから数年。〈エモ〉自体がひとつのパターンによって類型化されている、という批判も、かなり多くの共感を集めるものになってきたようです。
賛否さまざまなリアクションを呼んだこのツイートですが、ツイートの趣旨には大いに同意できます。
たしかにパターン化された“エモ”は気持ち悪いし、クリームソーダもフィルム
2023の目標10こ
正月ムードもすっかり落ち着いてしまいましたが、2023年の目標を自分のなかでまとめてみたので、せっかくなのでnoteでシェアしてみます。
全編無料です。生き方編・学業とおしごと編・プライベート編で3つに分けてあります。興味あるとこだけでも読んでみてください。
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生き方編 生き方についてです。わりと抽象的な話。
・エッセンシャルに生きる
さいきん「エッセンシャル思考」という本にはま
YouTuberはみんな躁鬱
YouTuberはみんな躁鬱だと思う。
知っている人も多いと思うけど、僕はふだん、自分一人で撮った動画を自分一人で編集して自分一人でネットに上げてお金を稼いでいる。登録者は14万人。多すぎも少なすぎもしない。
躁鬱じゃないとYouTubeなんてできない。……というのはさすがにちょっと盛りすぎてるけど、何かしらの躁状態じゃないと、自分がひとりでペラペラ喋ってる動画を自分で編集して誰かに見て
人生を助けてくれた邦楽アルバム5選
基本的に僕の人生は、怖いこととか悲しいことの連続だった(と自分では思っている)のですが、そのときシェルターになってくれたのは音楽やお笑い、その他いろいろな〈作品〉だったので、そういうものにnoteや文章を通して感謝を捧げていければなと思っています。
わざわざこんな記事を読みにきてくれている、繊細なだけで役に立たないダメ人間のみなさんの助けになれば幸いです。
蓮沼執太「POP OOGA」(2
「クリエイター」なんかみんな死ね
「クリエイター」とかいう訳のわからないフワフワした肩書きの奴を見ることがある。おまえも見たことがあると思う。俺はそいつらの全員が嫌いだ。
YouTubeなんかやってると、得体の知れないプチ有名人(俺もそのひとりだ)に会ったり、ネットでつながったりすることがよくある。そのなかにも「クリエイター」はうじゃうじゃいる。「クリエイター」って何なんだ。何をクリエイトしてるのか言えよ。「動画クリエイター