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ちっぽけなのか壮大なのか。そしていま人類ってどのあたり?イーロン・マスク(上)感想

『イーロン・マスク伝記(上)』(文藝春秋)をオーディブルで聴いて、早速感想を書こうと思った。

上巻でまだ半分なのにとても疲れて、笑。
そしてまだ半分なのにとてもおススメしたく。

そう思いながら
たまたま本棚の茨木のり子詩集をパラパラしてたら、その時の自分の気分【マスクはんにどっぷり全身侵されたとでも言いましょうか、何ともいえない気分】と、ピタと合致した詩を見つけた。

『問い』

人類は
もうどうしようもない老いぼれでしょうか
それとも
まだとびきりの若さでしょうか
誰にも
答えられそうにない
問い
ものすべて始まりがあれば終わりがある
わたしたちは
いまいったいどのあたり?

颯颯の
初夏の風よ

おんなのことば
茨木のり子(1926〜2006 )童話社より


さて『イーロン・マスク』の世界へ入っていこうと思う。

ネタバレ少しあるので、これから読まれる方は読後にまた寄ってください🤲笑。

説明文によると、これは著者ウォルター・アイザックソン氏が約2年に渡りマスク氏に密着取材、彼の家族や友人、さらに敵対する相手などからも多くの話を聞いてまとめたもの。

ロケットを何十回も打ち上げている人、Twitterを買収後Xって名に変えちゃってブーイング受けてる人、そしてテスラ。あとお騒がせ系な人かな?

そんな感じで軽くお邪魔したら沼だった。笑。あーしんど。濃い濃い。やはり世界的レベチ天才軍師さん。そうか、こんなんなんかいといたく感動。

雑誌かWEB記事で、弟妹も起業家と知りマスク氏の母ってどんな教育されたのと気になったことがあったけどもちろん母の影響も大だが、噴射度レベチの父ガチャのようだった。

マスクはんは南アフリカで生まれたのだが、そんな強烈な父のもと、生まれ持った複雑な気質を抱え持ちながら育った。結果少年がそのまま大人になったようだとよく言われることとなる。

大人になったマスクはん(なぜか「はん」呼びさせてもらいたい)アンチもたくさん。あちこちと裁判沙汰なるし、仲間だった人からもボロクソに言われる、マスクはんも冷徹に社員や仲間を切る。イヤハヤ大変の人だ。

著者の取材から社員とのピリピリ感溢れる場面は耳から映像となり、聴いてる赤の他人の私までを何度もピリピリさせる。

まあ世の成功者って方はみなさんピカイチの心と運と頭脳(目力も👀)その他諸々の武器を纏う方だろう。世界的なスポーツ選手しかり芸に生きる人しかり。昔の偉人さんもだ。

でもでもけれど、やっぱ半端ないこの人。形容する言葉が見当たらない。

で、そんなエゲツなき人なのに思わず吹き出して笑うことも多々ある。(当時者や社員の方々には申し訳ないけど💦ね)

その中のひとつ。


何年も苦労し、いまやっと、やっと、初のロケット発射段階まできた、その日のこと。マスクはん以下社員全員、緊張感もマックスだろう。

いよいよチーフ技術者のカウントダウンが始まった。

するとマスクはん、やおらそのチーフに近づき

「おい、次のロケットの〇〇資材の発注はもう済んでるのか? どうなんだ」

は、はいい?

ロケット発射カウントダウン中のチーフは耳を疑ったが

「どうなんだ?!」


詰めよるマスクはんに

「まだです10秒前!!」

「なんだと! お前それで間に合うのか!」

「いやもう勘弁してくれーー!! 私は発射の責任者なんですーーと思いましたよ」その時のチーフは回想した。

少し大げさに書いたけど
大げさに書いてええやろ出来事ではないか、これ、笑。

チーフの「まだです」は、もちろん日本語4文字でなく「no!」だ。思い切りキレた「ノー!」だっただろう。カウントダウン中答えることが出来たチーフもすごい。この場面は笑った。

誰がどう考えてもありえない行動やん、笑。
いま、あなたの夢だったロケットが飛ぶ瞬間よ

次の機材発注したかどうかて
カウントダウン中のチーフに詰めよる? 

【でも著者いわく、マスクは目の前のことに強いストレスを感じると遠いビジョンや未来へ逃げ込む癖があるらしい】

いや、あったとしてもよ! 笑。

そしてこんなこと日常茶飯事だそうで、それにもおーいっ🤣

でもって、そんな仕事of仕事人間なのにプライベートで子供11人(1人は亡くなっている)。結婚離婚、凍結卵子での恋愛無し契約ビジネス出産(どう呼ぶのか?)もあり。ハリウッドいちと私は思うお騒がせ女優との浮名も流す。自分も激しい気性やのにさ、その女優さんはやめとき、なんでそこいくかみたいなドッタンバッタン恋愛事情。

火星に住めるようにしよう!【なぜなら地球以外の惑星でも居住可能にしておくことで、人類のこの文明と意識を存続させたい】

脳にマイクロチップ埋めとこか。家から目的地までハンドルに触らないで自動運転で行こうetc.

構想が頭を過ってからのマッハな行動力にも何度ものけぞった、嘘やろ、イーロンマスクじゃなくてイーロンマッハやん、あはは、である。

「出来るよな、やれ、今すぐだ!」

周囲はえええええええとなる。しかもマスクはんは机でふんぞり返るでなく率先して現場へ行く。

あの、それっ社員や仲間にとってはお願いやから机に座っててパターンやんか🙄と推測、笑、カリスマアルアル。

最後に重要な
そして怖かった
人工AIのくだり。

やめてよーワシらシニアがAI介護人型ロボットの実験台なるタイミングちゃうのかー?
超高齢化現象では耀きしきトップを走る日本じゃろ

「君の国でまず実験やっとくれ、な、JAPANさんよ」

てな調子でさ、昨日今日かの国にてあのメガネ陣営さんたちめっちゃ丸め込まれてんちゃうのー? ダイジョブ?

AI人型ロボットがある日わんさか横浜港へよ、あの子らだいたい白いからね、ヤダー白船到来じゃんか、笑。あかんあかん笑てられへん。

「何でピーマン残した!」バーン💥て。
あの子ら金属の手よ、痛いどころの騒ぎちゃうよ怒らせたら終わり😆

友達と話して🙈キャー怖いなんて笑ってたら、いつのまにか将来の話でなくなってきてると分かった、この本で。

でもマスクはんはAIにはリスクあり、充分規制かけないといけない(彼はオバマにも進言)闇雲に推し進めると人類が危ないと警告。

Googleの元最高経営者ラリー・ペイジなる天才(5歳からコンピュータをカチャカチャ、チェスや数学オリンピアアワードなどで5回も優勝てすんごいお方)とも何度も激論を交わしたという。

だがその知性豊かなアントレプレナーさんは、AI大賛成の人で、なんと、なんと、言ったか。

「なぁマスク、お前人類が心配やなんて、そんなもんただの感傷やん、もし人工AIが人類超えるとか(お前の懸念することなった)としても、それはそれで、人類の第二段階に入るってことちゃうの?」

大阪弁に訳すとそんな感じ?なことを言うたらしい。オーマイガッシッシのびっくりや、頭の賢い人はそんな考えなってまうんかぁ。

というわけで書いてても疲れるからそろそろ終わろ。ネタ満載につきこんな長くなってしまった。

これから、下巻に突入する。ウキウキ。また後日書こうと思います。

と、ため息。

昨日通販で頼んだ商品がちょっと包装破れてたとかでブーブー文句言ってる自分と

この本の世界の人たち🌍

どっちが壮大でどっちがちっぽけなんだろう。

そして茨木さんのり子さん
今って

ほんとにどのあたりなんでしょ。

そんな問いを私ももちました。

おわり。



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