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家族と乗り越える。【映画レビュー】

今回の作品は

「Coda あいのうた」

作品の評価は

9.8点/10点中

ほぼ満点でございます。

あらすじ

マサチューセッツ州の海辺の町に暮らす少女は、耳の聞こえない両親と兄の日常生活のサポートをしていた。そんな中、高校の新学期に合唱クラブに入部した彼女は、そこで顧問の先生に歌の才能を見出され、初めて夢を抱くようになる。

感想

耳の聞こえない方「ろう者」の家族の物語です。
主人公のルビーだけ耳が聞こえます。
そして、タイトルのCodaは、
ろう者である親に育てられた子供のことです。

本作は、本当に耳の聞こえない俳優の方々が演じられています。
特に、お父さん役を演じられた
トロイ・コッツァーさんの演技は素晴らしかったです。
その証拠に2022年の助演男優賞を獲得しています。

トロイ・コッツァ―さん

トロイ・コッツァーさんもう覚えました。

この作品は、めちゃくちゃ泣けました。
もう本当に家族全員に感情移入ができる作品です。
全員の思いが伝わってくる。

そして、何よりも歌が素晴らしい。
完全に泣かせにきてます。

暖かい家族愛で、とても素敵な作品です。


【ここからネタバレ注意】


発表会での視点変更

この演出は、素晴らしい。ほんとに泣いた。

この映画は、基本的に主人公であるルビー視点での物語なのですが、
ルビー視点で見てみると、両親が少しわがままなように感じてしまいます。

ルビーに自分たち家族のことを任せたい思いが強くなってしまい、
それがルビーを悩ませます。
ほんとは、ルビーは好きなことを好きなようにしたいのに。

そんな中、両親はルビーの発表会に向かいます。

ルビーが歌ってる途中で突然の静寂。
突然、両親の視点になります。
この演出には、鳥肌が立ちました。

実際、ルビーが音楽大学に行くと言ったとき、
理解ができないのも分かります。
聞こえないから歌の良し悪しも分からないし、
娘の歌も聞くことができません。
そんな中、両親は発表会に行き、
色んな人が賞賛してくれているのを見ます。

その後、家に帰り、
父がルビーに歌を歌ってほしいとお願いします。

父は、一生懸命娘の歌を感じ取ろうと
喉や頬に触れて、とても感情的になります。
その演技がほんとうに素晴らしく、
歌も相まって泣かされます。

両親の揺れる思いに感情移入してしまいます。

オーディション

ラストシーン。泣かない人なんているのか。

娘のオーディションを応援しにきた家族たちに向けて、
ルビーが歌を手話で伝える。

今、目の前にいるのは、大学入学の審査員。
だけれども、目に映っているのは家族だけ。

手話になってから、歌に感情がこもっていくように感じました。

裏声の美しい声から手話を入れ始めるのは、やばいでしょ。泣く。
気持ちの良い終わり方でした。

ずいぶん体の水分持っていかれました。


アカデミー賞受賞の作品はさすがだなと思いました。
満点じゃなかったのは、少し流れが読めてしまうストーリーだったからです。
それでも、過去一泣いたかもしれない。

実は今回、この映画をきっかけに、
歴代アカデミー賞をはじめてチェックしました。お恥ずかしい。
受賞作品って一つだけなんですね。
何とか賞がいっぱいあって勘違いしていました。

それ考えると、1年間で1番の映画ってすごいですよね。

私は、家族愛に弱いです。
家族の感動作品は必ず泣くように設定されています。

次は、ずっと気になってたパラサイトを見てみようかなと思ってます。
2020年のアカデミー賞。楽しみです。

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