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”世界のカタチ”の中を流れるもの



①真理のカタチとは


前回、立方体に対角線上に線を入れると、二つのピラミッドが現れると書いた。

そしてこれを向きを変えて正面から見ると、下のようになる。

正位のピラミッドと逆位のピラミッドが底面で繋がっているように見える。

富士山と水面に映る逆さ富士のようにも見える。

これが、真理のカタチであり、一つの世界の一単位であると僕は思っている。

人の始まりと終わり、

歴史の始まりと終わり、

世界の始まりと終わり

を表していると思う。

時間の流れそのものであるといえるし、

森羅万象、生生化育における自然の状態変化を表しているともいえる。

上と下、左と右、裏と表、火と水……、

世の中のあらゆる「相対の真理」をこのカタチで説明できるとも思っている。

また、後に説明する「一、二、三(ひふみ)の原理」や、「〇と・の原理」や物理法則のエントロピー増大など、さまざまな理を同時に説明できると思う。

まずはこのピラミッドを「上の部分だけ」、「表の部分だけ」取り出して考えてみる。

②ピラミッドの中を流れる渦


これが、誰もがよく知るピラミッドの形だ。

実はこのピラミッドには「中身」がある。

いろいろな例えなどで階層を表すときによくピラミッドが用いられたり、

エジプトやメソポタミアやマヤなどの古い文明では一つひとつの石が非常に均整のとれた形で”階層的に”積み上げられているが、そこにヒントがある。

↑このピラミッドの中には、段階的に状態が変化していくことを表す「渦」が存在する。

蛇がとぐろを巻くように、中心から外へ向かって螺旋状に渦を巻く……。

この段階的変化の「動き」を歴代のピラミッドはあの段々で表現したかったのではないかと思う。

③時間の流れ、歴史の流れ、そして宇宙のカタチ


ここでもう一度、上で挙げた螺旋の図形を見てみる。

ピラミッドの中の螺旋状の渦。

これはいかなる真理を表しているのか。

この渦とは、すなわち時間である。歴史である。

また、宇宙創造の形であり、とどまることなく拡大してゆくその形である。

まず時間ということに関してだが、これは人間に例えると分かりやすい。

現実世界における人間の進化がまさにそれで、子供の頃は狭く小さな世界しか知らないが、成長して行くにつれてだんだんと広い世界のことを知っていき、視野が広がっていく。

理解すること、できることが増えていく。

それはまさに一点から放射状に拡大していく渦のような動きをなしている。

同じところをぐるぐる回っているのではなく、段階的に進み、広がって行っている。

時は巡るとよく言われるが、これは一周して同じところに到着しているのではなくして、このように螺旋状に”進みながら”巡っているので、厳密には全く同じ一点に戻ってきているわけではない。

なので正確には「時は進みながら巡る」と言った方が正確だ。

話は戻るが、人間個人レベルの話だけでなく、これをさらに拡大させて当てはめてみても同様のことが言える。

人類の歴史ということにおいてもその通りで、人間が地上に現れた最初の時代などは、人々は純粋で、人生には自らの生活の一点のみがあり、世界の広さなどはつゆ知らず、自分たちがいる土地を渡った先にさらに巨大な大陸があってそれがいくつも集まってこの世ができているということも微塵も知らなかったはずだ(中には知った者もいただろうが、人類全体の”状態”として)。

だが時を経るにつれて、人々は学び、経験し、積み重ね、意識は拡大していった。

今となっては種々雑多に複雑化していく中で、人類の多くは「世界の広さ」を知っており、歴史というものの上に自分たちが立っているのだということを、多くの人が客観的に知っている。

これを踏まえた上で推察してみると、
「人類の進化とは、より広い世界を知っていくことである」
ということが言える。

まさしくそれを、上に挙げた拡大してゆく螺旋状の図形が表している。

また、これは宇宙の創造、つまりビッグバン理論にも当てはめられる。

熱力学におけるエントロピー増大の法則も、これが雛形となったものだろう。
放散し拡大していく……。

とある究極の収縮的一点が爆発し、あらゆるものを創造していきながら拡大し続け、今なおこの瞬間においても宇宙は膨張し続けているという考え方だが、これも上記の人類の進化の件と同様のことだと思う。

だが、重要なのは、順序としてはこの「宇宙の意思」があるからこそ、人類もそのような道をたどってきたということだ。

宇宙の意思とは、弥栄そのものだ。

つまり、だんだんと豊かに富み栄えていくことである。

あらゆるのものを飲み込み抱き込むようにして包括していきながら進み、広がってゆく。

知りたい、体験したいという欲求をもとに、喜びを増やしていくこと。

それが宇宙の始まりであり、宇宙の現在なのだろうと思う。

これまでのことをまとめると、

↑この螺旋状の渦は、宇宙、歴史、人類、森羅万象のことごとくに共通する弥栄のカタチそのものであるということだ。


④渦とは世界であり神そのもの


さらにこの渦を別の視点で見てみる。

「とぐろを巻く蛇のよう」だと先述したが、

それには実際に密接な関連性があるからだと僕は思っている。

古代の神話等を紐解くと、蛇を神として崇めているケースが世界中に見受けられる。

また、蛇は竜と同一視されることも多く、両者は共通して、水辺に現れる神として崇められてきた。

要するに、

蛇=竜=水の神 

ということであり、
水の流れを蛇や竜が象徴的に表している。 

これは後の専門的な神秘学の話と繋がってくるのだが、

水とは、大地や肉体の基となるものであり、物質そのものを象徴している。

だから、

水=大地=肉体⇒物質世界

である。

よって、

水の神=物質世界の神=蛇や竜

となる。

ここで、古代の人間が蛇の神や竜神を崇拝していた理由が見えてくる。

蛇の神や竜神は、水の国である物質世界における神の、最も根源的かつ最も活動的な現れであったということを考えると、

古代の人間たちは螺旋状に渦巻く存在を通して、世界そのものを拝していたということではないだろうか。

僕はまだ子供で、広い大人の世界を知らない未熟者ですが、こんな僕でも支えてくださるという方がいらっしゃったら、きっとこれ以上の喜びは他には見つからないでしょう。