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【消化と未消化物-前編-】

先週はアーユルヴェーダ医師である
スクマール先生の健康相談WSが
東京で開催されていました。

一人一人の健康に関するアドバイスは
本当に精密で繊細な内容でした。

アーユルヴェーダの考えで
一番根底にあるのは消化がうまく
いっているかどうかです。

人間も動物も何かを食べてエネルギーを
得ていますが、形も性質も異なる食物を
体の中に取り込めるようにするには
消化の過程が必要です。

消化力にも様々あって、今回の
東京の健康相談WSでは消化を火に
例えて、ムラ火、弱火、強火など
人によって異なる消化力の状態で
あると説明されていました。

ムラ火の人は良い時と悪い時があり
弱火の人は常に消化が大変で
強火の人はあっという間に空腹になる
といった具合です。

それぞれ違う消化力のところに
食べる物も異なります。

強火の人は揚げ物を食べても
問題なく消化されるかもしれませんが
弱火の人はなかなか消化されずに
すっきりしないかもしれません。

私たちの体に取り込めるのは
顕微鏡でなければ見えないほど微細な
穴を通過できる状態のものだけです。

お肉や野菜や豆類など、
元の形が消化酵素によって分解され
吸収されるまで、時間がかかる
プロセスです。

消化が正しくいけば栄養素がうまく
体内に取り込まれ、体組織を滋養して
くれますが、正しくいかなければ
未消化物が体に回ってしまい
厄介な事態を起こします。

料理を作った後に食べかすや油汚れを
排水管に流すと時間が経つほどに
詰まってしまい水が流れなくなったり
逆流したりしますよね。

未消化物(アーマ)はこれと同じように
体内の消化管やその他の管に詰まりを起こし
正常な動きを妨げます。

なぜならアーマの性質が
油に似ているからです。

どろっとしていて重たくて粘着質な
アーマは油汚れのようにあちこち
ひっついたり、他のエネルギーにくっついて
体の中を巡り、そして結果的には
慢性的な痛みなど
様々な症状を引き起こします。

アーマを作らない、持たないことが
とても大切ですが、では
どうしたらいいのでしょうか。
できてしまったらどうしましょうか。

このお話の後編は来週更新します☺️

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文章:ちこ

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