人間は生まれ変わる

今までタイタニック号に関する所を世界中訪れた。

北アイルランドのベルファスト、イギリスのイングランドのサウサンプン、

フランスのシュルブール、アメリカのニューヨークなど

こうした現地にいると私の脳裏に甦る懐かしさは何だろう。

漠然と思っていたが、最近その謎が解けた。

私はあのタイタニックに乗っていて亡くなったんだと

前世は私は20才位の白人の淑女で、英語、フランス語、

スペイン語などが堪能な文学好きで、恋愛経験はあるものも

プラトニックと云った肉体関係の伴わないもので

かなりの潔癖で徹底したクリスチャンだったのだ。

まさに今の自分に残るところもある。

彼女も人に恋愛感情を抱くことに罪悪感があったのだ。

彼女を通して伝わるタイタニックの惨事は

当時の富裕層の甚だしさを色濃く浮き彫りにしていた。

私欲に目がくらんだ人間の極限を知るって怖いものですね。

現在社会はまさに当時とは価値は遥かに違い高くなっているが、

富に関わる執着は昔以上に強く激しく世界中の多くの人に影響している

現実を知ると生きていることが怖くなる。

私欲のない、富にこだわらない、純粋なところはもう世界中にはない

この地球には全く無くなっている・・・

人間は誕生のときから、富を得るために生きている

食べるために生きるための場所を確保して

他の人間と共存しながら生き続きてきた。

知らず知らずのうちに富みに貪欲になっている。

タイタニックで亡くなった私の前世の彼女もまた

そうした人間の下品な部分を嫌っていて

自らの意思でタイタニックと共に海に沈むことを選び

沈むまでじっと祈り続けて命を全うしたのだ。

しかも彼女はタイタニックに何かが起きると予言していた。

タイタニックについて世界的に知られている歴史には・・・

もう今となっては日航機の墜落事故と類似するように

謎になっていることがかなり多い。

彼女のいたその時代の前には幕末の時代にいて日本人の若い戦士で

日本を変えようとしていた志の豊かな賢い男性だったが、

不慮の死を遂げたらしい。

人間は生まれ変わり生きている。

人それぞれに前世、いえそれ以前の前世で経験したことを

どこかに秘めていて或る時私みたいに思い出すこともあるのだ。

私はかなり昔、中世のヨーロッパにいて、裕福な由緒正しい家柄の美しい若い女性だった。

その環境で一緒に育ち、愛し合った人がいた。

私にとっては近所に住む別の同じような家柄の年の変わらない笑顔がすてきな青年だった。

ある出来事で私たちは引き裂かれ

それからこのご時世まで一度もお互い出逢ってなかったのだ。

ある地方の城下町というか古い町に行ったときに

たまたますれ違った人がいた。

すれ違った時に、その人の目が

私を見て一瞬止まって微笑んだ。

そのときにどこかで会ったことがあるのか?って

一瞬思ったけど記憶にはない。

それから後ろ髪を引かれたように

立ち止まり、なぜか引き返しなさいって聞こえた。

それは?でも私はそれを振り切ってその場を離れた。

そんなことがあった。

それ以来、その方の存在が浮かび離れなかった。

そして時を経てその方が私が中世にいたときに

出逢ったけど引き裂かれた相手であったことに気づいた。

ずっと私を捜し、お互い何度も生まれ変わっていたのに

今迄出会えなかったのは運命のいたずらだったのか?

それでも私たちはもうこのご時世ではもう出会えない。

出会えたのには遅すぎたから。

いくら私が一人でも相手には家族がいる。

ひとりじゃない。

だからこそお互いまた生まれ変わる必要がある。

もう一度また中世の頃のような若者として

生まれ変われたら今度こそ幸せとなって

お互い天国に行けるのだろう。



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