娘から卒業の日まで　第13話

第13話　私の思う親孝行を、よろしくね。娘よ。

マミー、マミー、やったよ！
内々定でた！

昨年の６月からインターンを始め、
複数の「お祈りメール」をいただいて。

またお祈りされちゃったと言っていた
リケジョ（長女/大学院２年生）に、
やっと、嬉しいお知らせが。

あ～　行先が決まったんだ・・・
よかった、よかったよ～　本当に。よかった。
という気持ちと裏腹に、なぜか涙が・・・

あ～　決まったんだ・・・

あ～　離れていくんだな～

そうよ、そうよ、離れて巣立っていかないと、困るじゃない。
一生、私が面倒見ることはできないし、巣立ってくれないと・・・

頭ではわかっている。それなのに、駅からの帰り道、私は涙を流していた。

離れていっても、もう二度と会えないとか、そういう事じゃないじゃない。
自立してもらうだけで・・・
そうよ、自立してもらわないと！

なんか、私の方が自立しないといけない感じ・・・

こんなんじゃダメだ。でも、寂しい・・・
堂々巡り。

娘が自分から卒業していく時、寂しくないように、５年も前からJAZZボーカルを始めて趣味も作った。
ブログも書くようにもなって、私自身の世界を広げてきたのに。
やはり、親元を離れていくのは・・・
寂しい。

何も手厚いことをしてあげられなくて情けない親だけど、お願いがある。

社会に出れば、学生とは違う悩みにも出会うだろう。

どうか壁にぶつかった時、人のせいにせず、人と比べないでほしい。
常に人に感謝して生きていってほしい。
そして、いつまでも元気で笑顔でいてほしい。
それが、私にとっては最大の望みであり、
最高の親孝行だと思うので。
よろしくね、娘よ。

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