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アメリカ中西部 KYOKOfromTOKYO コロラド編 #1 旅の始まり



旅の始まり

アメリカコロラド州に到着

夜のデンバーインターナショナル空港
天井のデザインが神秘的に映える

日もとっぷり暮れた夜9時、格安航空券で到着したデンバーインターナショナル空港ロビーで荷物を整えていると、後ろにダニーが迎えに来てくれていた。
初めまして!でもメールでさんざん話していたので初めての気はしない。

駐車場へ、助手席に座るべく車の左側へ回る。ダニーが不思議そうに見る。あ、ここはアメリカだ、日本と逆なんだ。右に回って車の中へ。
車内がタバコ臭い。喫煙者だと聞いたような気はしたが忘れていた。しょっぱなからしまったと思った。しかしもう遅い。

目的地のデビーの家まで空港から遠い。夜遅いし、今夜はデンバー郊外のダニーの妹リニーの家へ泊めてもらう。

夜のタコベル

お腹すいた。でもデンバー空港近くは店もなく道路も真っ暗。ネオンがひとつ光る、夕食は初めてのタコベルのドライブスルー。

「タコスは大好きよ。温かい飲み物が欲しいなあ。ホットティーあるかな。」

しかし温かい飲み物など売っていなかった。しかたない、冷たいティーで… これがまたデカいこと。チューと吸えば、甘いぞ!!夕食に冷たく甘い飲み物か…しかたない。
10月、寒くはないとはいえ、夜には温かい飲み物が欲しいところだが、タコベルにはコーヒーも売っていなかった。なんということだ。

だけど、夜のハイウェイは綺麗だった。車も少なく、空も広い。大きく円を描いたインターを大きくカーブして、滑るように走っていく。黒い森を横に見ながら気持ちが良かった。

リニーの家へ

到着した時はもう夜中、家は寝静まっている。鍵は私たちのために開けてくれていた。そーっと玄関を入って地下へ降りる。
そこにはおもちゃがたくさんある子供の遊び部屋になっている地下室があった

「すごい、地下室があるんだー」

おもちゃの脇に布団を敷いてくれていた。2階のトイレだけ借りて地下室へ戻り、ただただ感謝して布団に潜り込んで、すぐ眠りについた。

リニーの家の朝

朝6時、目が覚めて1階へ上がる。
玄関から吹き抜けの2階の廊下からリニーが大きな笑顔

「Good morning! 眠れた?」「YES! Thank you!」

2Fが寝室、子供部屋、1Fのダイニングリビングに入って挨拶、わたしは日本からなぜかお菓子ばかりお土産に持ってきていて、きのこの山、キットカット、キョロちゃんをリニーに渡した。

もじもじしていた女の子に、ダイニングカウンターにいたリニーが
「マッシュルームチョコレート」(きのこの山)よ。」と渡す。
もじもじのまま、ただ受け取る女の子。

巨大な冷蔵庫、カウンターにマフィンが美味しそうに並んでいた。
バスケットに男の子の赤ちゃんがタオルにくるまって寝ていた可愛い!
そして大きな犬、ボクサー。犬も赤ちゃんも、赤ちゃんには触りたいが、触らないでおこう。

犬と女の子が庭で追っかけっこして遊んでいる。リニーとダニーが立ったまま話をしている。

「マイケルは?」

マイケルはリニーの旦那さん。

「もう出掛けたわよ。」

朝早いんだな。

当然だが、一晩泊めてくれただけの朝ごはんが出るわけでもなくマフィンが美味しそうだが、ここは一歩引く日本人、欲しいとは言えない。

「どうする?」とダニー。
「スーパーマーケットへ行きたい」

買い出ししてデビーの家へ向かおう。車で2時間は掛かるからね。早く目的地に落ち着きたい。

「近くにいいスーパーマッケットがあるわよ」

とリニーが教えてくれる。

"NATURAL GROCERS" スーパーマーケット


グリーンベース内装の広ーいスーパーマーケット。
チーズとハムの売り場が大きい!市場みたい。
いろんな種類の肉やチーズがショーケースに並んでいる。
うわあ、おいしそう! 

穴の空いたチーズ、スイスチーズみつけた。

「これ食べたい!」

日本でなかなか売ってないのよ。

パンはデカい1斤ビニールに入った、スライスされたのしかなかった。
アメリカはヨーロッパと違って質の良いパンはないみたいね。

「シャンプー買っていきたい」
いつも使ってるパンテーンならアメリカでも売ってそう。
売り場をうろうろ、あったあった。が、ダニーが

「高いよ」

シャンプーなら家にあるから、と。自分で買うからいいよ。と言ったが、

「高い」

そうかい。わかった。

チキンソテーを作ろうと話していたので、胸肉チキンのデカい
5こ入り真空パックをフリーザーであさって買った。
こちらはチキンもデカそうだ。

ブロッコリーやりんごもね。
こっちのりんごは小さいな。小さくて硬いのだ。

さあ、ダニーの家へ向けて出発
なだらかな針葉樹の丘陵を横に見ながら、ひたすらハイウェイを走る。

刺青

2-3時間、車をデンバー東の郊外から飛ばしに飛ばし、昼過ぎにイーグルの街に到着。
キャビンのような銀行バーやレストランのキャビンがあったりの小さな街、インターセクション、工事中の傍をすり抜けて住宅街へ入る。

「車止めてるから先に家に入ってて」
「Knock, knock! 」

出てきたのはデビーの弟、マイルス
「Hi! Nice to meet you!」と笑顔で握手。
しかし内心は

「きゃーーーー!」

聞いてはいたが、顔や首に細切れのタトゥーがびっしり!
初めて見るタトゥーの人、顔、手や腕、全身。

しかしその瞬間のびっくりだけで、あとは何てことはない。
話せば、優しくて、いいやつなのだ。

つづく


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