小説:「僕と姪の梅しごと」(第四話 僕と姪の梅しごと)
果歩と一緒に駅前のスーパーに出かけて、青梅や氷砂糖、保存容器など一揃えのものを購入してきた。小さい頃に祖母の家で作ったことがあるはずだが、流石に作り方を覚えていないので、レシピサイトで作り方や手順を調べて準備する。
「それでは、いまから梅シロップを作りたいと思います。準備はいいですか?」
「はい!」
「元気な返事ですね。よろしい」
「ふふー」
青梅、氷砂糖、煮沸消毒済みの保存容器、ヘタを取るための竹串や水洗い用のボウルと布巾。そしてプリントアウトしたレシピ。果歩と僕は