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卒業生への授業

図書館司書教諭を兼務しているので、毎年3月に各学級に1時間お邪魔して授業をしています。

授業準備は、冬休みにしています。
全員に、色画用紙で表紙と裏表紙、栞を作り、ラミネートをかけます。

3月になると貸し出しデータを全員分プリントアウトして、テープのりで貼り、冊子を完成させます。

授業では、まず、1年生で初めて借りた本を予想してもらい、その後で冊子を配ります。

「えー、こんな本を借りたの?」
「何でこの本?覚えてない!」
「この本、今でも好き!」
反応は、様々です。
みんなニコニコ。

その後に、ボブ・ディランの絵本「フォーエバーヤング」の読み聞かせをします。この詩の曲もありますので、BGMをかけながら読み聞かせをします。
読んでいると、親目線の内容なので、かなりグッときます。

最後に「時間銀行」の詩を読みます。

私は、この詩の

英語では「今」をプレゼント(= present)といいます。

のところが好きです。


長年、教育相談に携わっています。
子どもたちや、保護者の相談を聞いています。

月に1度は、夜に同僚の相談を聞いています。

今を生きているからこその悩み。
真剣に生きているからこその悩み。

悩む事は必要です。
大切なことです。

でも、悩んだり、傷ついても、
時間がかかっていいので、また、歩みだしてほしいと願っています。

綺麗事ではないこと、理不尽なこと、納得できないこと、悔しいことは世の中たくさんあります。
それに感情が揺さぶられても、囚われても、

美しいこと、楽しいこと、優しいことも、世の中にたくさんあることに気づいてほしい。


できれば、後者に、時間を多く使ってほしいと願って、「時間銀行」の中の私が好きな言葉の栞を配布しています。

冊子は保護者にも好評です。

残業なのはわが子の読書データを頂けなかったこと。

データは新年度に消されてしまいます。
二度とない貸し出しデータ。
わが子がどんな本を読んできたのか、できればデータが欲しかったです。

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