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承認欲求が少ない人には、多い人が寄ってくる説

思えば昔から、すごく押しの強い人、特に女性が寄ってくることがまあまああった。「聞いて聞いて聞いて」と、まくしたてるように話してきたり、「お願いお願いお願い」と、無理矢理頼み事をしてきたり、私のことを個人的に気に入ってはくれるけど、どこか見下されているような気もしたり。

なんでこういう強烈女子が寄ってくるんだろうなぁ、と思っていた。そしたらある人に、

「承認欲求が弱い人のところに強くて主張したい人は群がるからね。だって、両方とも強かったらぶつかっちゃうでしょ。」

と言われた。

そうか、私は承認欲求が弱いと思われているから、承認されたい人が寄ってくるのか。

私は意見を主張しないわけでは決してない。「自分の場合はこうだ」と言いすぎるくらいのときもあると思う。

一方で、友達のやってきたことややっていること、これからやりたいことは、極力否定しないようにしている。こういうやり方の方がいいかもね?くらいは提案するにしても、内容がなんであれ、彼女らの実績や努力、意思を否定するようなことはしたくないから。何より自分がそれをされたくないから。

多分そうしてきたことで、彼女たちを不愉快な気持ちにさせることがなかったということなのでしょう。さらには、「これも聞いて、もっと聞いて、もっとわたしを肯定して!」という気持ちにさせていたのかしら。

別にそう思ってくれる分にはこちらとしては構わないのだが、あまりに一方的にそれを欲しがられると、正直疲れてもしまうし、逆にこちらの話をないがしろにされたり、あまりに覚えていなかったりされると、なんだかなー、私はあなたの便器じゃないんですけど、と思ったり。

最近はそういうことだけを求めてそうな人は寄せ付けないし突っぱねるし、仲良い友達であっても、あまりに立て続けでちょっと受け止めきれないな、というときは、ほんのり時間を置くようにしたりと、バランスをとるようにしている。彼女らの話を聴くのが嫌いなわけではないしね。

ただ、私も自己承認欲求が無いわけではないので、私だって自分のことを肯定してもらいたいなって思ったりする。

大好きなセックス・アンド・ザ・シティで、主人公のキャリーがいつも元カレのことでうだうだしている話を仲良しのゲイ友スタンフォードは聞いてあげるんだけど、彼が自分の彼氏のことをキャリーに話しても適当な返事しか返されず、また元カレの話ばかり聞かされるシーンがある。それに対してスタンフォードは「もううんざり」と、正直に気持ちを打ち明けていた。


また、逆にキャリーが新しい恋人のために今住むNYを離れてパリに行く決断をしようとしたときに、親友がネガティブな反応をし、それに対して、「私の決断に対して、皆もっとハッピーに思ってほしい、少なくとも私は皆に対してそうしてきた」というセリフがあった。

どっちもよくわかる。どっちかが、自分ばっかりって思っちゃうような関係は、人間関係においてはよくないよね。

承認欲求の出方って、主張が強いとか自分の話ばっかりする、とかだけじゃなくて。

例えば、「お願いやって~♪」と、まるで彼氏にお願いしてくるような友達がいた。私は決して面倒見のよいタイプではないし自分のことは自分でやっておくれと思いがちなので、正直ずっとこれがきつかった。

しかし彼女は、幼いころに両親が離婚し、特にお父さんに思い切り甘えた経験が乏しかったため、誰かに頼りたい、甘えたい、それで自分が受け入れられていると確かめたい。そういった深層心理が働いているように見えた。

私にも、今思うとそういうところがあった。私の場合は母親にもっと関心を持ってほしかった。特に容姿のことを褒められた覚えがないどころかちょっと下に見てる?と感じてしまったこともあるし、将来大人として女性として恥ずかしくないようにマナーとかをなぜ教えてくれなかったのだろう、とか。その反動で、好きな人にはあえて冷たくして、それでも私のことを好きでいてくれる?といった、完全にメンヘラだった。今でも残ってるかもだけどw。

ここ数年いろいろなことを探ってデトックスして、だいぶ前よりはマシになったと思う。

承認欲求が強すぎる人って、結果、自分で自分を生きづらくしてしまうし、人生の間に少し自分から目をそらさず見つめなおしてみる時間を作ってみてほしいな。そしたら、他人に承認なんかされなくても、自分で自分を満足させられるようになるから。そうなったらもう、自然と周りの承認もついてきて、無敵になれるから。

そしてそういう話をされる側も、長くその友達と付き合っていきたいと思うのならば、ちゃんと嫌な思いをちょこっとしてることは、正直に相手に伝えなければな、と。

それでその相手が離れていくようであれば、結局やはり便器扱いしかされていなかったわけなので、いさぎよくサヨナラすればよいのだし。

勇気を持つのだ。自分を信じて。

日々の備忘録が、少しでも誰かの何かのヒントになれば…そんな裏テーマを持ってこのブログを始めました。読んでくださってありがとうございます。