2021年6月6日 アカデミー賞総なめ「舟を編む」の映画を観た

この前小説を読んで、すごく心を打たれたとnoteにも書いた「舟を編む」の映画の方をNetflixで観た。

よかった。変にドラマチックな仕上がりではなく、ひたすら、一つの出版社から、一つの新辞書が、一つずつ工程を踏みながら、人が重なりあいながら、作り上げられてく様が、淡々と描かれていて、地味な作業一つ一つが、人が生きていく様なのだなぁ、そしてそれこそ、人生の彩り。そんなことを、生身の人間で演じられた映像で見ることにより、感じました。

マニュアルまでもが動画になり、それはそれで、文字を読むことに不自由な人にとっては多いに役立つ意義のあることではありつつ、そんな昨今だからこそ、この映画は観た方がいいなって思った。一つの言葉でもいろんな意味があり、一つの国でも色んな価値観があり、一人の人間でも色んな側面があり。

そんなことに思いを馳せつつ。

でもね、うーん、やっぱり小説を読む前に映画を観たかったな。これは小説が映画化された場合にほぼそうなってしまうことなのでしょうけれど、2時間弱の映画に収めるために、結構大事なシーンが省かれてしまうので。。。大事なシーンというか、細かなセリフだったり動作の描写なんだけど、映画用に端折るとしたらここ削ってもストーリーはわかるから。。。みたいなことで、削られてしまうのですね。。。

松田龍平は、イメージにはとても合ってた、やはり。ただ、もうちょっと、一見うだつの上がらない感っていうのが出てたらな。。。これは彼の演技力とかじゃなくて、やっぱり結局、シーンが端折られるが故の物足りなさよね。だからきっと、なんの先入観も無しに最初から映画を観た人は、そんなこと思わないかもだし。

あ、西岡役はオダギリジョーで意外だったけど、良かった。やっぱこの人の演技好きだな。黒髪のサラリーマン姿で普通にかわいい俳優さんだなって思って、最初誰だかわからなかったくらい。つくづくイケメンだな。そういえば、浅草だかでロケの移動中でマスク姿の彼を偶然10年以上前くらいに見て、目だけしか見えなかったのに(そして目が合った)、イケメン!!って思ったのを今思い出した。余談。

唯一、「告白」は、小説を読んだ後に映画を観たけど、映像があまりに斬新で、別物、というより、小説と映画、両方を楽しんでこそ完結、みたいな気になれたな。

原作、湊かなえ、出演:松たか子、岡田将生、木村佳乃、主題歌:レディオヘッド「ラスト・フラワーズ」

つくづく、小説が元の映画を少しでも観たいと思ったならば、絶対その前に小説に手を出すのはやめよう、と、心に誓った。

【本日食した物】

朝:無し
昼:雑穀米、お味噌汁(油揚げ、絹ごし豆腐、ズッキーニ、白味噌)、生卵、イクラとカニの松前漬け、ヨーグルト、柑橘
間食:アーモンドチョコ、ミルクティー、バタフライピーティー
夜:雑穀米、生卵、ポークカレー、河内晩柑

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