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海外のバス

国によってバスの雰囲気ってかなり違う。

バスのドアを閉めずにビュンビュンすごいスピードで爆走し、車掌さんがドアから常に体半分を外に出しながらバナナの叩き売りかと思うような様子で行き先を叫ぶ市バスが通るペルーや、乗車額が地下鉄の半額にもなるイギリスのロンドン、バスの中でのバスキングが多いチリや、座っている乗車客が立っている人に「荷物を持ちましょうか?」って声をかけるブラジル。ドイツあたりでは、わずか2時間ぐらいの距離の移動でもホットチョコレートが飲み放題っていう会社もあった。

そんな中、
私のお気に入りは、コロンビアの中距離バス。

南米スペイン語圏のTHE ラテンな国々では、地域によってはバスのデコレーションや、流れる音楽は運転手それぞれの好みで、たまにヤンキーの大型トラックのような、ネオンが中も外もキラキラで「夜露死苦」や龍の刺繍が入っていそうな分厚い、これまた派手なカーテンでフロントガラスやバス中が覆われているものも多い。

それをある程度は分かっているから、 普段バスに乗るときはそれほど驚かず、逆に今度はどんなバスなんだろうかとすっごくワクワクするのだ。

でもね、これには驚いたよ。

私がたまたまコロンビアで乗ったメデジン発のバスは、「カラオケバス」だったんだから!!運転手が好きな音楽、しかも流行りの大衆音楽を大音量でかけるもんだから、乗客全員が口ずさみ、手拍子をし、気分が乗ってきた人は前かがみになって大声で歌い始める。特に私がいた2019年はYeison Jimenez の Aventureroという曲が流行っていたのか、全員で大合唱状態。

まあ、誰が一番盛り上がってるかと言えば、やっぱり運転手なんだけどね。

好きな音楽を聴きながら仕事ができるって、良いと思う。

勿論その曲が嫌いな人や、静かにしてほしい人もいるだろうけど、運転手さんに楽しく運転してもらっている方が、ひょっとすると事故も少ないかもしれない。少なからず、寝られなくて住むかも?

まあ、テンション上がりすぎて不注意になるのも怖いけどさ(笑)。

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