デーヴィッド・アイク/答え第3巻/第10章/あなたはニューウォーク?/私は存在する、存在した、存在する可能性のある全てである???
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前回のお話 言論の自由を取り締まる検閲がどんどん拡大している
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あなたはどんな人? 私はLGBTTQQFAGPBSM
ニューウォークのキモは自己認識である。見出しに掲げた文字の羅列は、増殖し続ける自己認識を表したもので、実際に米国の大学で使用されている。アルファベット26文字をそれぞれ何度でも使うことができ、まだまだ増えてゆくのだろう。
あなたはどんな人? 私はLGBTTQQFAGPBSM。
存在する、存在した、存在する可能性のある全てでである、という知覚からはほど遠い。カルトはさぞかし笑いが止まらないだろう。
英国自由民主党のある政治家が、2020年初頭に「パンセクシャル(汎性愛)」[あらゆる性別を恋愛対象とする]であるとカミングアウトした。アイクにとってはフライパンと関係しているとしか思えないとのことだ。
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ワンネスから更に遠ざけるためのアイデンティティ・ポリティクス
カルトがアイデンティティへの強迫観念やアイデンティティ・ポリテイクス[ジェンダー、人種、民族、性的志向、障害などあるアイデンティティをもつ集団の利益のためにおこなう政治活動]を唆すことには、沢山の理由がある。
一つは、人々がかつてないほど細分化された自己認識の近視眼のとりこにするためである。知覚を五感の現実のなかだけに閉じ込め、拡大意識から遮断することが人間支配には不可欠だ。
ニューウォーク以前は、カルトは男女、人種、文化、宗教というラベルに限定して、五感のアイデンティティを陥れ、本当の「私」、つまり「ワンネス」へとアイデンティティが拡張するのを妨げていた。
アイデンティティ・ポリテイクスの発明で、カルトはこうしたラベルを無限に細分割できるようになった。細分化された人々はそれぞれ、さらに事細かに定義されたラベルのもとで自己認識するようになる。
これまで以上にちっぽけな知覚のシャボン玉の中に押し込められ、ワンネスからはさらに切り離されることになる。ひとつなぎの羅列の一文字で定義されている自分が、どうやって本当の「私」に気づくことができるだろうか。
(続く)
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