見出し画像

吉野敏明さんの新著「医療という嘘」/4章ビッグファーマに騙されてはいけない/④トランス脂肪酸と乳製品は毒でしかない?

+++


+++

■前回のお話

続きものなので全体を通して読むと面白いですよ(^。^)

+++

食用油の製造に使われる石油化学薬品や有害な添加物


 日本では一般庶民の間では食用油が使われることが殆どなかった。使っていたのは灯下用の燃料としてだった。それも1657年に江戸で起きた「明暦の大火」があり、一晩で10万人も犠牲になり、幕府はこれを境に庶民が燈明油を使うのを規制した。

明治の開国まで庶民は油を使わなかった。明治以降に海外から食用油が日本へやってきて、明治中期にはカツレツやコロッケなどの植物油を使った洋風料理が普及されると共に、大正末期にはサラダ油が登場し、庶民の間でも油を使った料理が一般的になった。

世界的に見ると、かつては最大の大豆油生産国はアメリカであり、現在はその座は中国になっている。

穀物から作られる食用油には、製造過程で石油化学薬品や有害な添加物が使われている。サラダ油にはノルマヘキサンという石油製品が、キャノーラ油にも溶剤としてヘキサンが使用されている。

高温処理するときに発ガン性のあるトランス脂肪酸が発生し、マウス実験では脳に悪影響を与えるという研究結果もある。

オリーブ油もインスリ抵抗性を高める。糖尿病の人は要注意だ。

パーム油は酸化防止剤としてブチルヒドロキシアニソール(BHA)という発がん性のある食品添加物が大量に使われており、日本以外では食用として使われていない。

ダイエットに良いと言われるココナッツオイルも、殆どが飽和脂肪酸であり、摂りすぎると乳がんや前立腺がんなどの発症リスクを高める。

飽和脂肪酸を加熱したときにできるのがトランス脂肪酸であり、このトランス脂肪酸がコーヒーフレッシュやマーガリン、ポテトチップスなどのスナック菓子、ケーキ、クッキーなどに含まれていて、非常に問題なのだ。


死のセット「フライドポテト×有酸素運動


フライドポテトが悪いのは、ポテトを揚げる油にトランス脂肪酸が入っていることはもちろんのこと、サクサク感を増すためにショートニングが入っているからだ。これらは自然界に存在しないプラスチックペーストだ。

トランス脂肪酸は毒であるだけでなく、動脈硬化を促進して心筋梗塞や脳梗塞を惹起し、がんの発症率も高めてしまう。

トランス脂肪酸などの化学物質は生体にとって分解・排泄が困難であるのみならず、ジョギングなどの有酸素運動によって酸素が大量に体内に入ると動脈硬化を促す。これは死ぬために食べて運動しているとしか言えないだろう。


乳製品も同様だ。ガゼインを含む牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品の過剰摂取ががんのリスクを高めるのは様々な研究結果でも明らかになっている。

マウスを使ったガセインの量とがん発生との関係性を調べた調査結果によると、ガセインの量が増えるほどがんの発生率が高くなり、比較的少量の乳製品の消費であっても女性の乳がんのリスクが最大80%も増加させることがわかっている。


応援ありがとうございます(*^-^*) この応援資金で今後の活動資金に当てさせていただいて、より充実した記事の作成を頑張らせていただきたいと思います。