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少年院へ行った息子。私を知るために書く話。

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    息子の非行の日々

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    韓国 BTS 韓流ドラマ なぜこんなに心が満たされるのか

最近の記事

最近のこと

また春が来た。 私は2年間の学生生活を終え、無事に保育士資格を取得した。 子どもたちが愛されて成長してほしい。 お母さんが幸せでいてほしい。 どの子もどの親もかけがいのない数年を大切に生きられるようにと思う。 その後の次男はというと。 幸せに暮らしたり、不安定になったりを繰り返している。 誰もが幸せに暮らしたいはずなのに、 次男は自分を傷つけ、人を傷つけ、大事なものを手放すような暮らしをしてしまう。 そんな自分を本人が誰よりも責めているのではないかと思う。 ある晩、連絡し

    • 清荒神

      お天気もいいし、ふと清荒神でも行ってみようかと思う。 清荒神清澄寺、火の神、台所の神として関西では親しまれている。 ゆっくり歩いてまわる。 池をのぞくと大きな鯉が遠くから口を開けて近づいてくる。 何か食べたいんだね、すっごい伝わってるよ。 ごめんね、何にも持ってなくて。 帰りに山門を通ろうとするとバサっと落ちて来た木の枝。 何となく拾う。 参道で美味しそうな野菜と果物を買って帰った。 家に着き、大量の八朔をむき冷蔵庫に入れる、ごぼうと人参できんぴらを、金時芋でスイートポテ

      • 次男が仕事帰りの昼間、ふらっとやってきた。 何ということもない話をし、昨夜の残り物を食べさせる。 美味しいとも不味いとも言わず、平らげる。 息子がお腹いっぱいになると安心する。 ほんのわずかな滞在時間。 大きなリュックを背負って自転車で帰っていった。 見えなくなるまで手を振るが、こちらを一度も振り返ることなく消えていった。 外はポカポカして気持ちいい。春だ。 次男の帰った後、部屋の床には次男の足跡が残っていた。 汗で湿っていたんだろう。今日も働いたんだろう。 ベランダから

        • 全部大丈夫だった

          去年、色々と心配事があったが何もかもが落ち着いた。 色々あったが私に出来ることは何もなかった。 何もしないことで全部大丈夫になった。 結局そういうことなんだろうと思う。 久しぶりに田舎へ帰省した。 いつぶりになるだろう。 長男、次男夫婦と赤ちゃん 不思議と全員が集まった。 想像もしてなかった夢のような幸せがあっさり叶う。 長男が作ってくれた我が家のかるたをした。 苦い思い出も全部笑い話になった。 楽しくて笑った。 結局大丈夫になるんだ。

        最近のこと

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        記事

          ピカピカ

          むかしむかし、あるところにピカピカの可愛い男の子が産まれました。 『いいこと考えた!』が口癖の元気な男の子です。 いたずらばかり思いつく天才でよく怒られました。 少し大きくなった男の子は怒られるのが嫌になりました。 嫌だ嫌だと言っても誰も聞いてくれません。 誰も聞いてくれないから話せなくなった男の子は怒りん坊の暴れん坊になりました。 そうすると『反省しなさい』と閉じ込められて、男の子の心はどんどんカチコチになり、ピカピカだった心はヘンテコな色になっていきました。 男の子はもう

          ピカピカ

          こんな日がくるんだ

          次男の赤ちゃんが産まれた。 赤ちゃんを沐浴させている動画が届いた。 ゴツゴツの手で何度も何度もお湯をすくい、赤ちゃんに優しくかけ続ける次男が映っていた。 こんな日が来るなんて全然知らなかったな。 次男があんなに優しい目をすることをいつから忘れていたんだろう。 たった5分の動画を何度も繰り返し見てしまう。 #日記 #私 #赤ちゃん #出産 #親 #孫 #家族

          こんな日がくるんだ

          学ぶことにした

          息子が非行に走り、子育てもうまく出来なかったのに…と自分に蓋をして封印したような気持ちを持っていたが私は子どもが好きだった。 幼児教室で働いていた私。 事務員として入社したはずが、そのうちなぜか子どもと関わる仕事もするようになっていた。 1年前コロナの煽りを受け幼児教室を辞めてしまった後も子どもと関わりたくて保育園で補助として働き始めた。 どの子も可愛い。 個人的な好みはあったとしてもそれぞれの持って生まれた個性が本当におもしろくて笑ってしまう。 何もかも包み隠さず見せ

          学ぶことにした

          壇珠姐さん

          毎日読ませてもらっているnoteがある。 ここ数年の私に多大な影響を与えた。 だから私も自分のことを書くのにnoteを選んだ。 普段、誰かのブログや発信を読み続けることは『自分』ではない、誰かの人生を生きているような気がしてあまりいいと思っていなかった。 馬鹿だった。 壇珠姐さんが毎日投稿する文章から私はどれだけのものをもらっただろう。 姐さんの感覚を通して伝えられる言葉に励まされ、背中を押され、何度宇宙を感じ、何度空を見上げたか。 何度オラオラと心を煽られ、何度こ

          壇珠姐さん

          2020

          今日で今年も終わる。 ここでたくさんの気持ちを込めた。 自分のことを書けてよかった。 今までの自分をよしにできた。 読んでくださった方ありがとう。 寒いけれど清々しい日。 どこにいてもみんな良いお年を。 #日記 #私 #2020 #大晦日 #note

          クリスマスイブ

          今日はクリスマスイブ。 今年最後の仕事の日。 少し苦手に思っていた同僚から突然恋愛の相談をされた。 『数週間前に彼と別れたんです…』 別れに至ったいろんな事情を彼女は話す。 会ったことのない彼を想像しながら答える。 彼とうまくいっていようと、時に離れるときがあろうと、それでいい気がする。 若い彼女に理解できないかもしれないけれど、 全部途中経過で、全部が、通過地点、振り返った時に美しかった道だと思ってしまう。 今の現状が答えじゃないし、どうなるかは分からない、それでい

          クリスマスイブ

          何か変わりそう

          めずらしく変な夢を見た。 忘れたくないから書いておこう。 夢の中の私は母に連れられ心療内科のような場所にいた。 なぜ、そんな場所に私が来る必要があるのか分からなかった。 私におかしなところがあると、母や医者に思われていると感じながら、私はおかしくないのにと思っていた。 いろんな問診をされた。 病院を後にする時、担当医が私を抱きしめた。 何も感じなかった。心が無だった。 すると急に知らない女の子が私の足にペタッと抱きつきいてきた。 その子の体温が分かった。 暖かさを本当に

          何か変わりそう

          彼女からの知らせ

          次男の赤ちゃんの性別が分かった。 どちらでもいい。 どんな子でもいい。 そう思っていた。 それなのに性別を知った瞬間、その子がいま存在しているという当たり前のことに涙がにじんだ。 すごいね、ちゃんと1番に辿り着いて来たんだね。 #日記 #私 #家族 #息子 #孫 

          彼女からの知らせ

          繋がり

          次男の彼女から連絡が来た。 『赤ちゃん順調に成長しています。』 次男は緊張しながら彼女の家へ挨拶に行った。 彼女も私たちのところへ挨拶へ来てくれた。 次男を好きになってくれた小柄で可愛い女の子。 彼女のことを何も知らなくてももう大切な人に思う。 若い2人の下に産まれてくる赤ちゃん。 どんなことが好きな子なんだろう。見てもないのにもう愛していて、愛してるのに何も望んでない。 #日記 #私 #家族 #息子 #赤ちゃん #妊娠

          繋がり

          断捨離

          引越しのゴミを捨てた。 ゴミと暮らしていたのかと思うほどゴミばかりだ。 25年使った食器棚もとうとう捨てた。 私が選んで買ったものだ。 毎日開け閉めし何より1番触れてきたものかもしれない。 使ううちにキッチリ閉まらなくなったガラス戸も、コーティングの剥げた引き出しも、ずっと欠点にしか見えなかったけど、今はそこしか思い出せない。 共に生きた仲間とお別れする感覚だ。 タンスも捨てた。 遠い昔に怒った夫がタンスを殴ってへこんでいる。 そんなみっともない所ばかりが私には大事な思い出に

          断捨離

          新しい家

          結婚してから5回目の引越しをする。 私の第5章が始まる。 夫の転勤でいろんな家に住んだ。 結婚して最初の家は古いアパートだった。 新しい畳の匂い、初めての子育て。 子どもたちとお米を乗せ、重くてハンドルが効かない自転車を漕いだ。 寝る前に子どもの選んだ絵本を面白おかしく読んで怒られた。 おままごとのような日々だった。 2度目の家は広い庭があって草むしりに奮闘した。 少年野球の応援に明け暮れた。 朝から晩まで、土日もなく、寒くて毎日が濃かった。 3度目の家は初めての関西、初

          新しい家

          やっぱりBTS

          10月10日ライブビューイングへ行ってきた。 どれだけの人が行きたかったライブだったろうと思いながら向かった。 内容を想像なんてしてなかったけど、遥かにそんなものは超えていた。 考えに考え尽くされ準備されたエンターテイメントであったし、私たちに対して惜しみなかった。 これでもか、これでもか、と続く優しいプレゼントみたいだった。 ライブビューイングを通して、同じ時間を過ごせたことが嬉しくてどうにもならない事実が淋しかった。 この若者たちにどれだけの重圧があり、影があり、そして心

          やっぱりBTS