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2021/01~

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記事一覧

環境問題を解決するのは科学なんだろうか

太宰府天満宮の宮司というのは千年以上続く家であって、そんなに続く家というは世界中探しても日本くらいではないかとのことだ。この1000年続く家の継承という感覚は、資本主義ドリブンで動いて目先の利益に走る今の経済社会とは随分違っているように思った。100年200年先バトンを繋ぐ、たとえそれが自分の代に実るものではなくとも、それにプライドを持って実行できる。

理系の研究職とかやってると、SDGsだとい

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ローマ帝国衰退史を読んで

平和と繁栄が続くと、目の前の危機に鈍感になる。本当に危機が迫っていても、それが危機であることに気付かない。学問や文化、精神性は軽視され、無意味なものだと言われ、富と快楽を求め続けて堕落していく。その間に辛酸を嘗め、爪を研ぎ続けているものがいたとしても、それが我々の繁栄を、権威を脅かすものではないと何故か確信している。それが盛者必衰、諸行無常、という歴史の繰り返してきたことだ。そう思うと現代の我々は

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和食と洋食の美しさ

 和食は自然との調和。できるだけ手をかけず素材の良さを、そのままの状態で出すのが美しいとされる。
 洋食は逆に素材の原型がないくらい手をかける。ミキサーにかけたり、なくなるまで煮込んだりしてソースを作り、油脂をたくさん使って強い旨味を出し、人間の手をかけて美しく整えられる。フレンチの技法では一度味を抜いて入れたりと、料理の中に科学を感じられる。これは人間が自然をコントロールできるという自然観からき

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仏教って科学的だなと思ったこと

 人間は何も無いところにも因果関係を結ぶのが得意で、それは物語を受け入れやすいということだ。例えば高校野球なんかみんな好きだけど、事実だけ見たら金属の棒で玉を打ってるだけだ。そこに勝手にストーリーを見出して感動している。そんなこと言い出したら大概のスポーツはそうなんだけど、実際そうなんだよな。
 他にも神話というのは人間がどうやって生まれたのか、という想像上の説明であるけれど、神話を持たない民族は

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巡れども進まない事とか、

 自分の中で、書く、という燃料が燃え尽きた様な感じがする。定期的に書きたい気持ちがあって、大して何も形にならずに燃え尽きてを繰り返している。前は思春期の頃だったか、大学に入って音楽を始めてから止めてしまった。今回は先月に結婚式が終わってからだ。そう思うと何か精神的に不安定なときに訪れる衝動だと思う。私は何かモヤモヤして悩んだときは書いてスッキリするタイプで、これは中学生の時に発見したやり方だった。

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正解したい

 考えても仕方のないと分かっていながら考え続けてしまう。今晩はカレーにするかシチューにするか、朝から晩まで悩んでいても、それは正解のない問題であって、どっちでもいい。それくらいくだらないことなら、どっちでもいいことだ、と考えるのを止めたらいいが、もっと大きなこともある。
 例えば、今から結婚式をするか否か、とか。そりゃあ今から計画するならやめとけよと思うが、去年から延期をしてもはや2年越しのイベン

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選択肢は多いほど幸せなのか

 私はこれまで優柔不断であることを自負してきたが、果たしてここまで選択肢の多い世の中で、きちんと何か選ぼうとしたときに、優柔不断にならない人なんているのだろうか。私は即断即決です、と言う人は、ちゃんと考えていないだけではないかと思えるくらいだ。

 選択肢が多いとどんな気持ちになるか想像して欲しい。例えばチョコレートを選ぶとして、「この店のおすすめはこちらの5つです。全部試食できますので気に入った

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家事とアニメの影響

 共働きが普通になって、男が家事をするのも普通になって、家事をすることの抵抗みたいなものは全くない。少なくとも私には。
 でも私は、例えば家庭環境みたいなもので、小さい頃からよく家事をしていたとかそんなことはなく、むしろお手伝いなんて全然しなかった。親の姿を見ていて、家事に対するモチベーションや使命感が生まれていたとかいうこともなくて、家は共働きだけど父親は勿論、母親も大して家事をせず、家では祖母

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抱負

 もう七草粥という時期になってしまったが、年始めなので抱負でも考えたいと思う。目標は公言するといいというけれど、これは人間自分の言動には辻褄が合わないといけないという心理が働くからだ。

 去年の今頃は同居生活を始めたばかりで、式を挙げて海外旅行に行く気満々で、家事や整理術的なライフハックと、お金のやりくりなんかを目標にして、二人で上手く生活していくことを考えていた。まさか今こんな状況になっている

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