グライ@この雰囲気

博士課程満期退学→Ph.Dの再挑戦を虎視眈々と狙う男 頭の中くらい社会に冒されないよう…

グライ@この雰囲気

博士課程満期退学→Ph.Dの再挑戦を虎視眈々と狙う男 頭の中くらい社会に冒されないように、なるべく型にはまらないように書く。Twitter→ https://twitter.com/bio_labcode

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

明日には研究者を諦める君へ

※この日記は自分が博士課程にいた記録として残しておきたい想いから書きます。大変個人的な内容になっておりますので、興味ある方はお読みください。 ※2020/12/5追記 弊記事が株式会社アカリク様より「アカリク アドベントカレンダー」で紹介されることになりました。 https://adventar.org/calendars/5534 辞める決意をした博士4年目私は、博士課程に通う学生。研究成果はそこそこあったが、教授に論文にすることを認めてもらえずオーバードクターをするこ

    • 【第2回】バイオインフォ教えさせてくださいvol 2!【募集】

      *募集は締め切らせていただきました。 たくさんのご応募ありがとうございました! 前回好評企画!バイオインフォ教えさせてください第二回を開催します! この度、バイオインフォマティクスを習得したい生徒を募集する運びとなりましたので生徒を数名募集します。今後バイオインフォマティクスを教えることやバイオインフォマティクスでの共同研究を推進していきたいと思っており、生徒を募って教えることで個人的なバイオインフォコミュニティを作りたいと思っております。 今回教える予定のバイオインフォ

      • 【募集】バイオインフォ教えさせてください!

        この度、バイオインフォマティクスを習得したい生徒を募集する運びとなりましたので生徒を2名募集します。今後バイオインフォマティクスを教えることやバイオインフォマティクスでの共同研究を推進していきたいと思っており、生徒を募って教えることで個人的なバイオインフォコミュニティを作りたいと思っております。 今回教える予定のバイオインフォマティクス技術は、RNA-seq解析・Single Cell RNA−seq解析になります。 条件 ・夜22時以降にmtgができる方 ・slack

        • 私はこうして技術士一次試験生物工学部門に落ちた

          令和4年の技術士一次試験生物工学部門を受験しました。自己採点したところ、 という結果となり、専門科目が2点足りずに不合格という結果に終わりました。先日結果通知も送られてきて自己採点と結果が一致していることを確認しました。 今年は基礎科目が難化した事で多くの人はやられていましたが、自分の場合は基礎科目はクリアしたのに専門科目でやらかした珍しい人間になりました。来年も受験するので今年の技術士一次試験を迎えるまでの過ごし方を反省しておこうと思います。 受験までの勉強方法勉強ス

        • 固定された記事

        明日には研究者を諦める君へ

        マガジン

        • 因果推論
          1本

        記事

          成功の上にあぐらをかきたい

          30歳になってから、寝ている時の夢を鮮明に見るようになった。もっと若い頃には、起きた時には大抵なんの夢だったか思い出せなかったものだが、今は寝ると一つの濃密の物語が始まるように時間が進んでいるため、ハッキリと記憶している。まるで仮想現実に行っているみたいでどちらかが現実なのか分からなくなるほどである。ちなみに登場する人物は高校の友達や大学時代のアルバイトくらいの昔の関連性で、自分でも夢で久しぶり思い出すので懐かしい。不思議な事に、現実では彼らのことをほとんど思い出す事はないの

          成功の上にあぐらをかきたい

          今思えば、20代は自信のなさとの戦いだった気がする

          あと3ヶ月で、20代が終わる。 20代が終わるからと言って何かが変わるかと言ったら対して思いつかないが、ある一定の節目としての役割は有しているように感じる。個人的には心臓が30年も動いていることにとても感謝したい気持ちだ。 思い返してみると20代は自信のなさとの戦いだった。自分は高校入学までは勉強ができる人間だと思っていたが、進学校に入学すると周りは頭がいい人だらけで、自分の中の個性がなくなったように感じた。そこから自分がとても真っ白で何も持たない人間だと感じ始め、自信がな

          今思えば、20代は自信のなさとの戦いだった気がする

          博士中退がエンジニアになって1年半で累計平均年収700万円のオファーを受け取るまで

          ※こちらの記事は転職ドラフト体験談投稿キャンペーンに参加しています。  この度、転職ドラフトというサービスを利用して、転職に成功したので体験談を書こうと思います。 ◆TL;DR 転職ドラフトは年収提示でオファーを受けられて結構いいサービスだよ、博士課程経験はエンジニア採用に有利に働くから、博士学生は未来にもっと希望を持ってほしい。という記事です。転職結果は以下のツイートな感じ。 ◆自己紹介この記事で初めて私のことを知る方向けに簡単に自己紹介をします。 生命科学系博士課

          博士中退がエンジニアになって1年半で累計平均年収700万円のオファーを受け取るまで

          私が博士だったら、もっと胸を張れただろうか

          'もう一度博士をやり直したい' そう誓って博士課程を中退し、一年半の月日が経とうとしている。 私は,生命系の大学院でオーバードクターをしたのちに博士課程を中退、現在はweb系ベンチャーでエンジニアとして働いている。 大学を卒業後、地元を飛び出して県外の大学院へと進学した。修士課程、博士課程で計5年半生物化学のウェット研究を行った後、コロナや金銭的な都合から退学を決断した。詳しい状況や当時の心境はこちらの記事にまとまっているので,本記事では割愛させていただく. 現在、論

          私が博士だったら、もっと胸を張れただろうか

          今はとってもいい気持ち。貴方、私、月、春風。

          先日、会社の健康診断があったが、両目の視力が左0.5, 右0.3であった。前は両目で0.7は見えていたので、いつの間にか悪くなっていたようだ。いつの間にかと書いたが、本当にそのとおりで、私自身全く気づかなかった。否、そんなに見えなくても、支障なく日常生活を過ごせていることに驚いた。 普段はメガネをかけずに過ごしている。車を運転するとき、掃除機をかけるとき(ゴミが見えない)以外はメガネを着用しない。エンジニアとして働く前は、研究者をしていた。どこの研究室でも、「進捗報告会」な

          今はとってもいい気持ち。貴方、私、月、春風。

          今は夏。私は時々それを思い出す。

          私は、修士から博士課程まで研究をして、オーバードクターまでしたが、学位を取らずに大学を辞めた。一度は諦めた研究者の夢だか、研究の生活はやはり魅力的だと感じ始めている。そこでなんとか今の仕事をしつつ、また大学に通いたい。 現在、エンジニアとして自社開発SaaSの開発に取り組む会社で働いている。中退後に就職して、半年経つ。エンジニアと言う仕事が未経験の分野であった事もあり、入社してからは業務で使う技術を覚えることに精一杯だった。忙しいことは幸いな事に、研究の事を少しだけ忘れさせ

          今は夏。私は時々それを思い出す。

          アカデミアの螺旋から、俺は降りる。

          子供の頃はプロ野球選手に憧れていた。小学校の頃、ソフトボールをしていたこともあり、中高と野球部に進み、甲子園へ出てプロの世界に入るとばかり思っていた。実際はレギュラーにすらなれず、中学からは帰宅部になった。どういう理由でプロ野球選手に対する熱が冷めていったのかは覚えていない。 "夢"というと、壮大で尊いものの様に感じる。寝てる時に見る夢ではなく、理想や実現したいことに対して使う言葉の夢だ。プロのミュージシャン、経営者、バックパッカー、結婚、お金持ちなどなど夢は多岐に渡る。

          アカデミアの螺旋から、俺は降りる。

          脱落博士奮闘日記①

          ※今回の日記は自身が博士課程にいた記録として残しておきたいために書きます。大変個人的な内容となっておりますので、興味がある方はお読みください。 就活に苦戦している。まず中途採用は職歴がないということで50社近く出したが全滅だった。色々と思いの丈を書いていこうと思う。 企業の人が博士の評価の仕方を分かっていない今回の就活面接で1番感じたこと。博士課程に在籍した人間なら研究で培った論理的思考力や問題解決能力をアピールしたいところだが、採用担当者はイマイチピンときていない。つま

          脱落博士奮闘日記①

          「若い時は苦労を買ってでもしろ」と言うので本当に買ってみた

          皆さんこんにちは。 タイトルの言葉、皆さん信用していますか? たしかに若いうちは体力があるし、分からないことも多いから、可能な限り行動してあらゆる情報を取得するのに奔走した方が良いように思われる。実際に40代以降の人が「若い頃の苦労が報われた」などという台詞を聞くこともある。 というわけで、本当に苦労買ってみました。 えっ?いきなりと思うかもしれませんがいきなり何かが始まるのが人生です。。一種のエンタメとして楽しんでいただけたらと思います。 私が買ってみた苦労は「博士

          「若い時は苦労を買ってでもしろ」と言うので本当に買ってみた

          理系◯◯というコンテンツの中身のなさに辟易する

          まず、この記事は理系批判ではない。そもそも、僕は大学院で分子生物学を専攻していたので、生粋の理系出身だ。しかし、昨今あふれる理系◯◯といったコンテンツによって理系の面白さが誤解されていそうな気がしている。 理系は、哲学に含まれる学問形態である。もともと哲学が自然の理を解明することであり、数学、物理、化学、生物、医学などは哲学に含まれる。そのため、これらの専攻の大学院で博士論文が認められると、Ph.Dと呼ばれる称号が与えられる。(Doctor of Philosophy=哲学

          理系◯◯というコンテンツの中身のなさに辟易する

          研究をやめて、情熱のやり場を失った

          こんにちは、失敗した犬っころです。 急に自分語りで恐縮ですが、つい最近まで、博士課程に在籍し、研究活動をしていました。 結局、色々あって研究が続けられなくなり、中退を選択することになったのですが、研究自体はとても楽しいもので、研究は自分のやりたいこと、情熱を注ぐ価値のある対象だなとは感じていました。 皆さんも、没頭するという経験は少なからずあると思います。小さい頃に好きなアーティストのこと調べて、私生活までチェックして覚えてたとか何かの図鑑を隅々まで覚えてたなど。それに

          研究をやめて、情熱のやり場を失った

          君はあの河を、裸足で渡るのか。

          こんにちは。失敗したわんこです。 先日、Twitterでこんな動画を見つけた。 https://twitter.com/akimonte_sun/status/1270929912208089089?s=21 子供に動画編集教えたら、ユニークな作品を作ってくれたという話だ。子供はやはり天才だと、思い直した出来事である。 まず、子供の脳味噌の中には圧倒的に情報が少ない。言葉に明確なルールが出来上がっていない。これは偏見を持たないということになる。言葉、情報が少ないからこ

          君はあの河を、裸足で渡るのか。