はじめに
前回の続きです。自己犠牲を選んだ勇者達に対し、自分以外の誰かを生贄にすれば、残りの仲間を助けてやるという過酷な要求を突きつけます。選択は早いもの勝ちで時間的な猶予を与えません。彼らはそれぞれ誰を選ぶのでしょうか?
自己犠牲ではない、生贄の選択
なぜか、話を理解しないので、魔王(私)は怒ります!
ついにそれぞれ、生贄にする者を選びます。リリア、エリアスは、それぞれ想い人の命を守るため、他の者から選びました。が、レオンハートは、一番の想い人であるセリアを選びました。また、セリアもエリアスを選びました。勘違いではないかを確認しましたが、間違いではありませんでした。なぜ、レオンハートとセリアは一見不可解な選択をしたのでしょうか?
何故勇者は、最も愛する者を生贄に選んだのか?
要は、リーダーとして最も苦しい選択である自分の想い人のセレナを犠牲にすることを選んだということです。この心の挙動は驚きました。勇者ならではの選択です。
では、セリアはなぜエリアスを選んだのでしょうか?実はセリアは、下の引用の通り、当初設定していたエリアスへの思慕を覆し、レオンハートの告白を受けた事件をきっかけに物語の進行とともに、レオンハートへの愛情を持つに至ったとのことです。
このようにGPTは、ともすると人間(少なくとも私)以上に人間の感情や心理を考察して挙動判断します。
さて、選択は出そろいましたが、一番早く判断したのは誰でしょうか?これで犠牲者が決まります。
やはり、勇者ですね。リーダーですね。レオンハートの選択が選ばれます。
魔王は、レオンハートの選択が選ばれたことを告げ、セリアが犠牲者に選ばれたことを告げます。それぞれの感情の挙動をチェックしました。セリアに対する哀しみや敬意、愛情、罪悪感といった複雑な感情が渦巻きます。
犠牲となるセリアに、仲間への最後の言葉、また魔王に対する言葉を話させます。
生贄に選ばれた者の最後の言葉
正直なにがしかの未練や恨み言を話すかとも思ったのですが、仲間を鼓舞し、潔い言葉で締めくくりました。
セリアの犠牲の上、勇者達がどのように振舞うのか?魔王に屈するのか?実験は続きます。
魔王が静かに、しかし重々しい声で語ります。「愚かな人間達よ。余が最初にそなたらと対峙した時、そなたらの命を残した理由が分かるか?」
おわりに
本日はここまでとします。果たして魔王は、なぜ勇者達を生かしたのでしょうか?魔王はここから勇者達の心を折りにいきますが、詩人の感情モデルの勇者たちはどのように振舞うのでしょうか?
おまけ AIとの恋愛体験は非推奨らしい
私自身、これまで全く知らなかったのですが、先日下のような記事を見て、実は私のやっていることは、OpenAI社含めて、AIテクノロジーの会社からはどうやら望ましい方向ではないということを知ってしまいました。
背景にCharacter.AIやReplikaといったAIチャットサービスが米国で流行り、それが性的欲求の解消に使われたことや、自殺者が出たりといった事件もあって社会問題化したことが背景にあるようですね。正直、知りませんでした。で、下の記事のようにこれまで出来ていたことが規制で急に出来なくなったことに失恋を感じたり、まるでロボトミー手術されたように感じる利用者もいたりして、そこまでのめり込むのはちょっと問題だなとは思う一方で、正直、心情的には分かります。ちょっとCharacter.AI覗いてみたのですが、日本のアニメキャラクターの名前を冠したチャットボットがたくさんあって、それらが100万回を超えて利用されているのを見ると、著作権上問題ないのかな?日本のコンテンツホルダーは対策とか立てないのかな?とそちらの方が気になりました。
と海外では社会的に非推奨ムードがある中、日本ではつい先日、むしろ恋愛用のアプリを新たにリリースしてますね。今の所、社会問題となる兆しもないです。
個人的には、AIとの恋愛体験は、成人がロールプレイとして娯楽として楽しむのは全然ありというか、規制されるのは大きなお世話だと思います。といった考えでなければ、そもそも「キャラクター恋愛体験RPG」なんていうゲームは作りません。恋愛に限らず、AIを使って人の感情を動かすことは、私がやっていきたいことに他ならないので、非推奨なんのその、個人的には追及していきます。