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兎がほざく

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ショート•エッセイ、140字以内。毎日投稿、どこまで続く?
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#短歌

兎がほざく1114

兎がほざく1114

自分の詩歌は言葉のサイコロ遊びだとひそかに悩んでいました。

自分は大真面目なのにどうも軽い。

しかし感情や意味の押し付けだけはないことに気づいて少し安心しました。

言葉をポンと存在させればあとは世の中のものです。

泣きながら吹いてもシャボン玉はシャボン玉です。

兎がほざく1057

兎がほざく1057

世の定めに逆らって逆らいきれないとき。

たとえば花のはかなさをどうすることもできなくて。

良識のさとしに抗うことができなくて。

愛の移ろいを予感して。

自分からあきらめるか、矢尽き刀折れた末か。

そこに歌が生まれます。

時よ止まれ、きみは美しい。

bibbidi -bobbidi-boo 【短歌】

bibbidi -bobbidi-boo 【短歌】

召し上がれ金木犀の香りするお茶の呪文はbibbidi -bobbidi -boo

「土」の言霊 山形洋一著 【書評】 

「土」の言霊 山形洋一著 【書評】 

 著者は感染症等の専門家として国際協力に携わる傍らで長塚節の研究を続けている碩学である。

 この書物は長塚の長編小説「土」におけるオノマトペ(擬声語・擬態語)の語彙分析を通じその用例、音韻等の事例を詳細に紹介する。その分析を通じて、長塚とその作品の文学史における位置づけが読者の心象に形成されてゆく。

 わたしはこの著者の実証的プロセスが、『土』における農村の描写と方法的に通底すると感じている。

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