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こんな長寿に誰がした!読んで

始めに

以前の記事で、上手く言えなかった事がこの本には書いてあった。
そしてそれは、この一言に尽きた。
年寄りは現役を退き、老いを自覚して若者や子供に知恵をさじけるべき
また本の読んでの感想と自分の考えをまとめたみた。


現代の高齢者

長寿になると祝い事が増える。還暦・古希・喜寿など年齢により名前がつく。とてもおめでたいこととされている。
健康でその歳を向かいられたらいいが、まず難しい。何かしらの病気や身体の障害を有しているひとが殆どだ。その中でほんとに長生きはおめでたいのか?
歳を重ねるごとに欲は肥大化していき、傲慢になっていくものである。その中で肩書を利用した権利の主張で傲慢さに拍車がかかる。
それをネットや世論を通して主張してくるのが現代の老人だと感じた。
また人生100年時代と言われている昨今では、生涯現役という言葉もある。生涯現役で居続けられた場合、より権利の主張や年功序列の意識や空気感が強くなると感じた。

医療による長寿

現代の老人は、「病気に勝つ」目的で病院に来ているのではないかと感じた。
病気に勝てな時は、「生きることが勝つこと」にシフトする。原因療法より対処療法が多い。その場、その場での治療を行い、その後は内服と外来受診で対応していく。どこか身体が悪くなればその都度入院。その場で対処療法を行い、その場しのぎで生きていく。
最終的には延命として歩くこと、食べること、喋ることを諦めて延命していく。そして長寿を手に入れて「生きること」に性を費やしていると感じた。
老いを受け入れて、病気の自分と共に生きることを考える事ができれば、どこかで「負ける」ことができれば、もっと別の生き方があると思えた。

老人らしい生き方とは

冒頭でも書いたが老人らしい生き方は
現役を退き、老いを自覚して若者や子供に知恵をさじけるべき
の一言に尽きる。
自身の権力や歳を重ねただけの威厳ではなく、これまでの人生で培ってきたモノを知恵として若者や子供に授けていくべきだと感じた。
知恵は知識と違い教科書や参考文献に載っているものではなく、その人が感じたり触れたりした中で得た教訓である。
それを現役を退いた立場で言えることが大切と感じた。
肩書や権力を利用して、自分を上の存在として置いた状態で教える期間はもう過ぎている感じる。

感想

この本では、老人が老人の事を書いているので説得力があるなと感じた。
老人自身が、この様な思いがあったことに驚いた。同時に少数はの意見でもあるのかなと感じた。
立場が違えば別の考えや意見もあると思うが、この本が書かれたのは2014年であり、8年経過した今でも似たような事を言っている。
今の世の中ではこの様なモノを大きく取り上げていることは少ない。2014年からあまり進歩がないように感じ取れた。
皆に関心がないのか、あまり大きい声で言えないことなのか。またはそのどちらか。

これからの人生、「どのように死んでいくか」と考えることは重要になってくると改めて感じると共に「どう歳を重ねていくか」を考えることも必要と感じた。
歳と肩書だけで威張る人には成りたくないと感じた。


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