リバイバル米株クラブ

1企業1話で、気になったアメリカの企業についてブルドーザー式に調べてみるnote。コロ…

リバイバル米株クラブ

1企業1話で、気になったアメリカの企業についてブルドーザー式に調べてみるnote。コロナショックで落ち込みましたが、必ずリバイブすると信じています。モトリーフール・ジャパン執筆者。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

マガジン

  • 米IT株図鑑

    やっぱり米国のIT企業が世界を変えるよね、と思うので、決算や株価などから米IT企業を研究し1話につき1企業を紹介します。

記事一覧

【NASDAQ】有人ドローン・イーハンvs.ウルフ 知りたいこと

2021年2月16日、米調査会社ウルフパックによるイーハン・ホールディングス【NASDAQ:EH】のショートレポートには驚かされました。内容はすでに広く知られているところです…

【NASDAQ】人口皮膚、オーガノの財務転換点

傷口に貼り付けて治癒を早める皮膚代替膜などを開発するオーガノジェネシス・ホールディングス【NASDAQ:ORGO】の財務が転換点に来ています。2020年7月~9月には1株当たり…

【NASDAQ】有人ドローン・イーハンの上値余地(下)

イーハン・ホールディングスのTAM(潜在市場)はどれほどあるのでしょうか。 まず、計算しやすい消防用ドローンから。イーハンのIR資料によると、中国には7032の都市消防…

【NASDAQ】有人ドローン・イーハンの上値余地(上)

2021年の年明け、有人飛行ドローンのイーハン・ホールディングス(NASDAQ:EH)の株価が急上昇しました。執筆時点で77ドル台と、20年末に比べわずか20日余りで3.65倍にもな…

【NASDAQ】エイリス、利回り15%の債券ファンド

エイリス・キャピタル【NASDAQ:ARCC】は、中規模の企業に高金利で融資をするビジネス・ディベロプメント・カンパニー(BDC)という業種の企業です。かつてはGoogleなども…

【NYSE】ルビコン、Googleの未来のライバル※現マグナイト(MGNI)

ルビコン・プロジェクト【RUBI:NYSE】は、インターネット広告枠の世界的な「取引所」と言える企業です。メディアやアプリ運営者が持つ広告枠を高く買う広告主を探してくる…

【NYSE】ウェルタワー、分配金利回り7%超 分散先に魅力

ウェルタワー【NYSE:WELL】は、病院や高齢者施設を保有するヘルスケアREITです。IT株ではありませんが、昨今のコロナショックで基準価額が下がり、配当利回りが7%超に高…

【NYSE】テラリア、海外ドラマ中のCM枠最適化で爆発的成長※現マグナイト(MGNI)

テラリア【NYSE:TRLA、現マグナイト、NGNI】はHuluなど動画コンテンツのプラットフォーマー向けに動画広告の最適化サービスを提供しています。動画コンテンツのプラットフ…

【NYSE】イェクスト、ネット情報 最大の弱点克服

イェクスト【NYSE:YEXT】はインターネット上の情報を正確な一次情報にするサービスを提供する企業です。 吉野家もクライアント国内では吉野家がクライアントになっていま…

【NASDAQ】レッドフィン、不動産取引のゲームチェンジャー

 不動産取引のゲームチェンジャーと呼ばれているのが不動産サイト運営のレッドフィン【NASDAQ:RDFN】です。この会社の究極のゴールは「株の取引のように」と言えば大げさ…

【NASDAQ】マッチ、巨大マッチングアプリ株の潜在力

マッチングアプリで知り合って結婚したという人が珍しくなくなりました。日本ではPairsが有名ですが、世界でメジャーなのはTinderです。アプリで出会うという新しい習慣が…

【NASDAQ】有人ドローン・イーハンvs.ウルフ  知りたいこと

【NASDAQ】有人ドローン・イーハンvs.ウルフ 知りたいこと

2021年2月16日、米調査会社ウルフパックによるイーハン・ホールディングス【NASDAQ:EH】のショートレポートには驚かされました。内容はすでに広く知られているところです。2月20 日までにイーハンは、これに対し4回にわたる反論と複数の動画を公表しています。しかし、これまでの材料だとどうしても疑問が残ってしまいます。

イーハンの反論論点となっている点で、イーハンにより反証されたのは、

・Y

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【NASDAQ】人口皮膚、オーガノの財務転換点

【NASDAQ】人口皮膚、オーガノの財務転換点

傷口に貼り付けて治癒を早める皮膚代替膜などを開発するオーガノジェネシス・ホールディングス【NASDAQ:ORGO】の財務が転換点に来ています。2020年7月~9月には1株当たり利益(EPS)が黒字に転換。2020年10月~12月にはフリーキャッシュフロー(FCF)の黒字転換の可能性も高まっています。スポーツ医療品も手掛けていて、コロナワクチン普及後のスポーツ再開というポジティブストーリーに期待が持

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【NASDAQ】有人ドローン・イーハンの上値余地(下)

【NASDAQ】有人ドローン・イーハンの上値余地(下)

イーハン・ホールディングスのTAM(潜在市場)はどれほどあるのでしょうか。

まず、計算しやすい消防用ドローンから。イーハンのIR資料によると、中国には7032の都市消防署と9755の準都市消防署があるそうです。高層ビル火災が想定されるのは主に都市消防署でしょうから、マーケットとなるのはこの7032の消防署になりそうです。

仮にこの5%の消防署が導入すれば、市場規模は約160億円となります。中国

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【NASDAQ】有人ドローン・イーハンの上値余地(上)

【NASDAQ】有人ドローン・イーハンの上値余地(上)

2021年の年明け、有人飛行ドローンのイーハン・ホールディングス(NASDAQ:EH)の株価が急上昇しました。執筆時点で77ドル台と、20年末に比べわずか20日余りで3.65倍にもなっています。これ以上の上値はあるのか、財務などの観点から見てみたいと思います。

パイロット不要まず、イーハンのドローンとはどんなものなのか、動画を観るのが早いと思います。

https://youtu.be/d66M

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【NASDAQ】エイリス、利回り15%の債券ファンド

【NASDAQ】エイリス、利回り15%の債券ファンド

エイリス・キャピタル【NASDAQ:ARCC】は、中規模の企業に高金利で融資をするビジネス・ディベロプメント・カンパニー(BDC)という業種の企業です。かつてはGoogleなどもここからお金を借りていました。現在も、コロナショックにより株価は劇的に下がり、配当利回りは20%近くになっています。

リーマン危機時には利回り50%米国では、ファンドなど銀行以外の機関からお金を借りるダイレクト・レンディ

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【NYSE】ルビコン、Googleの未来のライバル※現マグナイト(MGNI)

【NYSE】ルビコン、Googleの未来のライバル※現マグナイト(MGNI)

ルビコン・プロジェクト【RUBI:NYSE】は、インターネット広告枠の世界的な「取引所」と言える企業です。メディアやアプリ運営者が持つ広告枠を高く買う広告主を探してくる役割を担い、独立系の広告枠取引所としては世界最大手です。Googleの未来のライバルになるかもしれない企業です。

広告枠の新しい「取引所」インターネットやアプリ、動画コンテンツなど様々なメディアの広告枠は、オークションによって売買

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【NYSE】ウェルタワー、分配金利回り7%超 分散先に魅力

【NYSE】ウェルタワー、分配金利回り7%超 分散先に魅力

ウェルタワー【NYSE:WELL】は、病院や高齢者施設を保有するヘルスケアREITです。IT株ではありませんが、昨今のコロナショックで基準価額が下がり、配当利回りが7%超に高まっていて投資分散先として魅力があります。またIT技術を積極的に導入していて、IT企業への投資家にとっても魅力の高い銘柄となっています。

ウェルタワーは純資産総額(時価総額に相当)約2兆1000億円の巨大ヘルスケアREITで

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【NYSE】テラリア、海外ドラマ中のCM枠最適化で爆発的成長※現マグナイト(MGNI)

【NYSE】テラリア、海外ドラマ中のCM枠最適化で爆発的成長※現マグナイト(MGNI)

テラリア【NYSE:TRLA、現マグナイト、NGNI】はHuluなど動画コンテンツのプラットフォーマー向けに動画広告の最適化サービスを提供しています。動画コンテンツのプラットフォーマー(コネクティッドテレビ=CTV)の持つCM枠が生む収益を、さまざまな解析によって最大化する技術を持っています。動画コンテンツ市場とその広告の市場は爆発的に拡大していて、2020年Q1(1月~3月)のテラリアのCTV部

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【NYSE】イェクスト、ネット情報 最大の弱点克服

【NYSE】イェクスト、ネット情報 最大の弱点克服

イェクスト【NYSE:YEXT】はインターネット上の情報を正確な一次情報にするサービスを提供する企業です。

吉野家もクライアント国内では吉野家がクライアントになっています。吉野家の牛丼は中国人観光客に人気があります。旅行に来た中国人は百度という検索エンジンのマップで吉野家の場所を調べるわけですが、すべての店舗が正確にマップ上に登録されているわけではありませんでした。イェクストのサービスを使うこと

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【NASDAQ】レッドフィン、不動産取引のゲームチェンジャー

【NASDAQ】レッドフィン、不動産取引のゲームチェンジャー

 不動産取引のゲームチェンジャーと呼ばれているのが不動産サイト運営のレッドフィン【NASDAQ:RDFN】です。この会社の究極のゴールは「株の取引のように」と言えば大げさですが、家を売買しやすくすることだと思います。資産としての不動産の最大の弱点は流動性の低さ。ここに流動性を与えることが、レッドフィンの最大の付加価値だと思います。

流動性が構造変化を起こす当たり前ですが、経済は取引の体系です。取

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【NASDAQ】マッチ、巨大マッチングアプリ株の潜在力

【NASDAQ】マッチ、巨大マッチングアプリ株の潜在力

マッチングアプリで知り合って結婚したという人が珍しくなくなりました。日本ではPairsが有名ですが、世界でメジャーなのはTinderです。アプリで出会うという新しい習慣が世界で普及期にあり、そのデファクトスタンダードとなりつつあるのがTinderであることは、多くの人が同意するのではないかと思います。運営会社のマッチ・グループ【NASDAQ:MTCH】はTinderのほか高齢者向けマッチングアプリ

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