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ガンジス河で泳ぐ人

たかのてるこさんという、旅人がいる。

インドへ「ガンジス河で、バタフライ(水泳)をしに行こう!」と思い付き、バックパックひとつを背に実行に移す、というすごい御仁だ。

『ガンジス河でバタフライ』という著書(表紙は実際たかのさんがバタフライをしている様子の写真)があり、私はこの本に学校の図書館で出会い、衝撃を受けた。

ガンジス河って、あのガンジス河?

インドで神聖視されている、あの河?

そこで、泳ぐの?

死体が流れてきたり、そんな中みんなで顔を洗ったり、水浴びしたり、カオス感満載なあの河で?

インドに行く、海外に若い女性一人(確か、たかのさんは当時大学生だったはず)で旅に出る、すごい。。。

私は自分が絶対思いつかないし、できそうもないことをする、このたかのさんという人に、仰天しながら、とても憧れた。

本を読み進めると、異国の人々を見る目が、とても優しくて、明るくて、そしてなにより、全てに興味津々なのに、失礼にならないさじ加減。

生まれついての旅人だと思った。

著書は、単なるルポみたいな雰囲気ではなく、旅路での度重なるピンチも、心温まる出会いも、いきいきと、わくわくと綴られている。

この人と一緒に旅に出たいなあ、と思うようなご本。言葉も文化も常識も違うけど、人と出会うのは幸せなことだ、どんな幸せが待っているのだろうと思わせられ、私も旅に出たい! と無性に思った。

ちなみに、たかのさんは英語が堪能とか、どこかの言語が得意というわけではないらしい。大概が、ボディランゲージ。意思の疎通、言葉はパッションである。つまり超体当たり。もちろん、当地のマナーとか、ありがとうとかこんにちはとかは、調べていくようではあるのだけども。。。

タフネス!

この間、本屋さんに「ラジオ英会話」のテキストを買いに行った。

平積みの文庫の棚に、たかのてるこさんの新刊があった。

カバーの後ろを見ると、たくさんの著書名が並んでいる。

私が知らないうちにも、たくさん旅をして、たくさんの出会いを経験されているようだ。

所持金は1500円とちょっとくらいしかなかったけど、テキストと一緒にえいやと買ってしまった。なんとか買えた。

『人情ヨーロッパーー人生、ゆるして、ゆるされて〈中欧&東欧編〉』という本。

まだ読んでいない。

いつ読めるかも分からない。

でも、本棚にあるだけで、本棚が輝いて見える。

わくわくしかない。

少し読んでみたら、これは外では読めないと思った。笑いすぎてお腹が痛いし、外でこんな醜態を晒すわけにはまいらぬみたいな顔になる。

おもしょろーい!
(方言なのか、なんなのかしらないけど、私のおじじ様がよく使ってた言葉)

ーー
【余談と自慢】
私は実はたかのてるこさんに会って、握手をして、ご本にサインをもらったことがある。

大学の授業に講師として招待されて、サイン会みたいなものが、授業後に開かれた。次の授業に遅刻してでもと、列に並んだ。

小柄な方だった。本からほとばしる旅への情熱や、すさまじい体当たり旅をするあの体力はどこから来るのかと思うくらいだ。

こうしてまた新しいご本に出会え、お元気に旅をされていると分かって、とても嬉しかった。

私も旅に出たいなぁ。

そんな方と、袖振り合うも多生の縁みたいな感じで、握手ができたことがちょっと自慢。

またご本に出会えて、ご利益がありそう。

【今日の英作文】
「秋の晴天が私たちの真上に広がっている。」
Autumn fine weather is spreading directly above us.''

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