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大丈夫小鉢

私の勤務する食堂では、定食に日替りの小鉢(ちょっとしたおかず)がつく。

今年の5月の連休明け、小鉢の盛り付けのチャレンジがしたいと宣言して、実際に取り組み始めた。

うんともすんとも、うまくいきません。

という、しょぼくれた記事をnoteにも何本か書いた。

見た目の分量がまちまちになってしまうので、デジタルスケールを使うとか。

15トレー、165個を均等に色よく盛り付けるために、最初に混ぜるのが大事だとか、中高に盛り付けて、立体感を出すとか。

分かってはいるけど、うまくできない。

9月に入って、小鉢とみそ汁の具の盛り付けを1週交代で、先輩パートさんとすることになった。

全然上手になった気がしないのに。

ついに婉曲な小鉢クビの通達か……。

落ち込む。

そしてこの間、私の小鉢ウィークが回ってきた。

もうだめなのだ。

もうあかんのだ。

と思って、しょぼしょぼ小鉢をつけた。

ねえ! 聞いてください!

私、上達したらしいです!

スピードも上がっていたし、盛り付けた見栄えも前よりかなり良い。均等具合も!

ずっと同じことをしていると、自分が分からなくなることって本当にある、らしい。

自分の上達にも、気付けないようだ。

頑張っていること、上達したいことで、なんだか頭打ちのような気分の時は、ちょっとだけ没頭する時間をストップさせて、頭も体も休憩させることは、案外大事なのだと知った。

知らず知らずのうちに、自己不審と自己否定で、客観的な判断能力が欠けていた。

時間のうちにできない、上手にできない、今日もだめ、昨日もだめと失敗続き、無能、ダメ人間、ずおおおーん。

確かにそういう面はまだあって、補わないといけないこれからの課題だと思う。

でもそれ以上に、5月に始めた時にはできていなかったことが、できるようになっている。

確実に。

嬉しさを噛みしめる。

亀だろうと、でんでんむしだろうと、芋虫だろうと、私は前進してた!

幸せだなぁ。

頑張ったことは、ちゃんと身についていた。

誰がなんと言おうと、頑張っている私は、できるようになる未来の私を待っていたら、本当に良かったのだ。

きっとなんとかなる。

できるようになる。

大丈夫!

一つの山を越えた気分。

【今日の英作文】
小林カツ代さんのレシピが大好きです。彼女の鯖の味噌煮のレシピは私が試してきた中で最高のものでした。
I love the recipes by Kobayashi Katsuyo. Her recipe of Saba no Misoni was the best I've ever tried.

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