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骨格診断と素敵

骨格には、「ストレート」「ナチュラル」「ウェーブ」と3種類のタイプがあるらしい。

今まで時々買う雑誌で、骨格の話や、肌の色味がイエローベースかブルーベースか(イエベ、ブルベというらしい)という特集を何度か見たことがある。

自分に似合うメイク、色味、服のデザインを客観的(?)指標で選び、失敗しないという話。

正直に言うと、私はそういうものを信じてこなかった。

自分が好きな形の服を着て、好きな色のメイクや服を纏う。それでいいじゃないか。好きでもない服を似合うからと言って、着るなんてバカみたい。お金だって無尽蔵にあるわけじゃなし、好きな物に使いたい。結果似合っていたら最高だけど、服だったら、買う前に試着はするし、その時の印象や着やすさで判断しても問題ないのでは。と思っている。

YouTubeを見ていて、たまたま流れてきたのが、その「骨格診断」の動画だった。

2人の女性がタンクトップ姿になって、「ストレート」と「ウェーブ」の骨格の特徴や、似合う服・似合わない服の理由を教えてくれる動画だった。

なるほど。

骨格がどうこう言われても、結局私は着たい服、持ってる服しか着ないけど、診断が流行する理由はよくわかった。

例えば、私は「ウェーブ」よりの「ナチュラル」な骨格らしい。鎖骨や、手の甲の骨、手首の骨が結構目立つ。その辺は「ナチュラル」にしかない特徴らしい。

でも「ウェーブ」の骨格のように、首から胸にかけては体格としては薄いし、ウエストで横に輪切りにした時、体は真円ではなく、完璧に楕円だ。

色んな人がいる中で、3タイプに分けることに、意味があるのかないのかと思わなくもないし、その基準が美の基準だと、誰が決めたのだと思わなくもない。

そういう診断があることで、安心して服(やデザイン)選びができるのも事実なんだろう。服選びや、色味選び、不安なく納得して買い物ができるのかもしれない。

今はモノが溢れていて、なんでも選びたい放題。逆に迷い始めたら、いつまでも決め手が見つからず、もはやどうしたらいいのか、と迷子になる人の気持ちも分かるような気がする。

誰かの推薦、何かの基準、何かのスタンダード、そういうものを引き合いに出して、安心したい。大丈夫と思いたい。

常識なんてないようなものに、一定の定規を持ち出して、センスがいいとか、(せめて)普通とか人にも自分にも思われて、ギリギリでも合格が欲しい。

私は骨格診断や、イエベ・ブルベの判断をいいとか悪いとかは思わないし、使いたい人が使えばいいと思う。

だけど、診断から外れて「似合ってない」から、ダサいとかダメだとかいうのは、なんだか違う気がする。

自分がいいと思うものを選んで身に纏う自由は、みんな平等にあると思う。

こんな所にまで規則があるなんて、息が詰まってしまう、というのが本音だったりもする。

そういう「常識」を超越した自分らしさって素敵だと、私は思うんだけどな。


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