見出し画像

大統領

昔、隣の町に「大統領」という名前のパチンコ屋さんがあった。

子供心に、とても繁盛しているように見えた。

何しろ「大統領」だし。

なんか、強そうでしょう?

大統領相手に博打をするのだから、果たして勝てるのかどうかは知らないけど。

さて、アメリカ大統領選挙が毎日話題になっているようだ。

民主党のバイデン現大統領が、選挙戦を続投するのか、撤退するのか、という話や、共和党のトランプ元大統領が、勢いに乗って大統領に返り咲くのか。

私はこういう話をするのが、実は苦手。

大統領が変わったところで、何も変わらないとは、私は全く思わないし、どちらかと言えば、トランプ氏が大統領になったら、世界は穏やかというわけにはいかないだろうと思っている。

日本の岸田首相に対して、個人的に全然期待をしていないだけに、もしトランプ氏が大統領になったら、日本はどうなるのかなと不安に思っているくちだ。

一方、バイデン氏が大統領の座を保持したところで、ウクライナの戦争も、ガザの虐殺も止まらないだろうと思う。

暗澹たる思いで、日々テレビを見ている。

ゲームチャンジャーとして、トランプ氏は確かに存在できる。期待できる。

でも(私の中では)、トランプ氏は破壊者だ。

アメリカの衰退を、移民のせいにし、他国のせいにし、不平等のせいだという。自分への批判は魔女狩りだとか、でっちあげだとか。

嘘を拡散し、都合の良い部分だけを都合よく切り取る。

アメリカを再び偉大に。他の国のことは知らない。アメリカが一番に戻れれば、世界は安定と平和を取り戻せる。

そんな馬鹿なと思う。

今の世界は、アメリカに敵対する中国を叩きつぶせば、アメリカが一番になって、平和になるという単純な図式ではないし、ウクライナとロシアに、トランプ氏が強引に停戦協定を結ばせたところで、禍根が残らない方法なんてない。

まして、トランプ氏はイスラエル側に立つと明言している。ガザやパレスチナの人たちはとうなるの?

危ういバランスの中で、危うい舵取りをしながら、軟着陸を探すしかない。

そんな器用なことが、トランプ氏にできるのか、私には謎だ。政治は博打やビジネスとは違う。

バイデン氏が、それが上手か、できていたかというのは、もちろん疑問符だ。でも、少なくとも劇薬を投下し、新しい恨みや争いや混乱を作ることは、トランプ氏が大統領だった頃に比べ、少なかったように思う。急なアフガン撤退が正しかったのかとか、もちろん色々ある。

トランプ氏を大統領にと望む人々は、変化を望み、空回りするような今の世界に停滞を見るのかもしれない。

そして、トランプ氏はそれを変えられるに違いないと。

アメリカは、再び偉大になれるのだと。

そもそも偉大ってなんだ。

一人勝ちすることが「偉大」ならば、それはもう時代錯誤だ。

混沌として、どこかで誰か、何かが必ず繋がっている世界で、偉大だ、勝ちだとか負けだとか言ってる時点で古いと思ってしまう。

私はアメリカ国民ではないので、傍から見ているしかない。

軟着陸をすることだけがいいとは思わないけど、バタバタして、選挙後にまた不正だ、嘘の投票だとならないことを本当に願う。

ーーー

と書いたところで、バイデン氏が選挙戦から撤退するニュースがあった。

朝から不穏な気分。

トーチは渡された。

ハリス氏の、民主党の選挙戦を見守るしかない。

【今日の英作文】
とにかくやってみて、それから考えます。
I'll try it anyway and then evaluate the results.

#日々 #日記 #文章 #エッセイ #毎日note #毎日更新 #アウトプット英作文 #時事問題 #アメリカ大統領選 #バイデン #トランプ #ハリス #思うこと #こういう記事は苦手

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?