![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107391578/rectangle_large_type_2_19730c3f6cbd6842d7a201c779479600.png?width=800)
読書感想文ーー『ぼくたちは、まだ少し期待している』
木地雅映子『ぼくたちは、まだ少し期待している』を読了した。
物語は、主人公の男子高校生が、家出をした女子高校生を探す、ひと夏を描いたもの。
簡単すぎるあらすじはそう。
傲岸不遜で、天上天下唯我独尊な男子高校生の、お金についての持論であったり、誰に対しても上から目線の身勝手な態度に、やれやれと思いつつ、結局のところ君はどうしたいのとつっこみながら読んだ。頭がきれ、超優秀で、口達者な人物という設定なので、怖いもの知らずだ。そして、そんじょそこらの金持ちじゃない。方向音痴だけど、高校生としてありえない自己資産のある金持ちだ。交渉金として、200万をぽーんと簡単に用意できる感じ。
DV、虐待、精神疾患、メンタルケア、スピリチュアル、、、などなど、家族の問題や、その周辺を丁寧に盛り込み(盛り込みすぎて、研究発表会状態と思ってしまうほど)物語は進む。
主人公の男子高校生は、結局収まるところに収まった。
つけつけして、きんきんして、俺サマで最後まで生きるのかと思いきや。
そこは、主人公の成長と捉えるべきところなんだろうなとは思うけど、(私には)若干つまらない。
「前の世代よりも今の世代が、今の世代よりも次の世代が、ほんの少しでも良くなっているのなら、それ以外の事は、割となんでもいい。」
という一節が出てくる。
虐待された子供が、自分の子供を今度は虐待する。
そういう負の連鎖をとめられるなら、それは、人類としての偉大な一歩。小さな、でも確実に前に進む一歩。
人間は変わらない。太古の昔から戦争ばかりしている。争いは消えない、人間に刻まれたDNAみたいだ。
という悲観論がある。そういう一面も確かにあるけど、少しでも良いものを次の世代に残せるなら、それで十分という、楽観論も同時に大事だなと思った。
期待しても、いいのでは。
この本も、コロナウイルスの時期が重なる物語。
この3年、コロナ一色。
小説を私が読まなかっただけで、コロナウイルスと切っても切れない人間が書いているのだもの。作品の中にコロナの影があっても当然か。。。
そして、今読んでいる本も、コロナウイルスとガチンコでぶつかっている小説。
ちょっと、今更にコロナ疲れ。読む本読む本みんなコロナってどうなの!
読む本を間違えているらしい。
【今日の英作文】
「そのニュースを見たのは食事中でした。初めは大した事件ではないと思いましたが、段々見ているのが辛くなる悲惨なものになりました。」
"I was at table when I watched the news on TV. At first I didn't think it was so big incident, but it was getting more and more serious and a terible tragedy.''
#日々 #日記 #文章 #エッセイ #毎日note #毎日更新 #アウトプット英作文 #読書感想文 ##木地雅映子 #僕たちはまだ少し期待している #コロナ禍 #コロナ文学
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?