爺油

行雲流水。けど寄り道好き。そんな人生です。なんやかんや思いついた事を書いていきます。

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最近の記事

ゲームのこと(2)

 毎度の事ながらゲームをやり始めて終わりが見えてくると寂しいものがあり、クリアするのを先延ばしにしながらプレイするのが常である。  というか最近のゲームはメインストーリーよりもサブイベントの方に重きを置いているかの如く量が豊富で「クリアしてからが本編」な気がしてならない。  それが本編が面白ければ最高な事なのだけど、つまらなかったらただの地獄でしかないので開発する側も大変なのだろうと思う。  昔に比べてあまりにも容量がありすぎるのもその原因の一つだろうが、本編だけでは満

    • スットコ三人組

       とある町。年中通して穏やかな気候で人が住むには贅沢と言っていい程の静かな町にひっそりとではあるが、確かな悪意を持った三人組がいた。  「おい、いい加減行動を起こそうぜ。いつまでもこんな町にいる訳にはいかねぇだろ。まさかとは思うが、あの時の約束を忘れたって事はねぇよな?あ、すいませーん、大関お代わり」  「忘れてなんかいやしないよ。でも行動を起こすのはまだ早いと思うな。だってまだ準備が中途半端なんだから。行動を起こす前の準備こそが大事なんだよ。それに計画だってまだまだだし

      • まいこはあああーん

         今から14年ほど前の事。学生時代の友人から「面白いチャットがあるぞ」と紹介してもらった。それはAIで様々な質問に答えてくれるというものなのだが、まだまだ初期段階であったようで反応が面白いと評判なのだと言う。  ほほう、と早速検索して探してみたところ、それは「Windows Live メッセンジャー」内のサポート機能の一つであった「Windows Live Agent」の中の「まいこ」と名付けられたAI型チャットレディとの対話であった。  今回改めて調べ直してみると凡そ一年

        • ゲームのこと(初体験)

           初めてゲームに触れたのは3歳くらいの頃だったと思う。  近所に住んでいた兄の友人宅にそれはあり、本体とコントローラーが一緒になっているタイプのものだったと記憶している。  曖昧ではあるがプレイしたゲームは真っ黒な背景に左右には二本の白い棒。その棒を上下に動かして迫り来る白い点を交互に弾き合い、自身の動かしている棒で受け止められず後ろに逃してしまったら相手に点数が入る、という「テニスゲーム」であった。  イメージとしてはゲームセンターにあるエアホッケーを真上から見下ろし

        ゲームのこと(2)

          サイコロで旅しよう⑵

           眠りすぎたみたいだ。今日こそ僕は旅に出るんだ。ついつい近頃の寒さで出不精になってしまっていたけど、ようやく外に出る決心がついたんだ。天気予報でもここ数日は晴れの日が続くって言ってたし、旅立つには丁度いい頃だと思う。  すでに準備は済ませてある。バックパックに荷物を詰めて、最低限の着替えとお泊りセット。そして希望なんて物を一緒にして今日僕はここから歩き出すんだ。  止めないで、母さん。僕は今まで甘えていた自分を捨てる覚悟でいるんだよ。  何も言わないで、父さん。僕だって

          サイコロで旅しよう⑵

          つやま夢灯り庭園

          学生時代の後輩が携わっているプロジェクトです。 いつの間にやら大きくなったなぁ、なんて先輩風を吹かしたくてひっそりと応援をば。 興味を持たれた方は是非協力をよろしくお願いします。 #つやま夢灯り庭園 #READYFOR #クラウドファンディング

          つやま夢灯り庭園

          歩いていたら。

           モッコリしてたのがあったんだって。だから「何だろう?」って思って触ってみたらブヨブヨしてて嫌な気持ちになったからエイッて蹴ってみたら意外に飛んだんだよ。  それから銀行に行ってお金を降ろそうとしたら残金ゼロで降ろせなかったのを知っててする自分が奥ゆかしいって思ったんだ。  冬だったし。  タクシーに乗るつもりなんてなかったんだけど手を上げたら停まったから「ひろしおじさん知らない?」なんて聞いてみて無駄に憤慨させてみたら逆にこっちも憤慨しちゃって自慢のバリトンボイスを駆

          歩いていたら。

          こうして夜は更けていく

           ピンポーン。  チャイムが鳴る。今日は久し振りの友人が訪ねて来る事になっていた。私も久し振りにある程度の部屋の掃除をして待っていたのだが、すでに予定していた時間から三時間を優に過ぎている。  別にこの後何か予定がある訳でも無いので怒る理由も無いのだが、すでに一人で呑んでいた私はこの「遅刻するのが当たり前」な友人の今後の為を思って一言だけでも言ってやろうと思っていた。そうして玄関を開ける。  「オイ、クソババア、元気か?」  「数年振りに会っていきなり毒蝮か!」  

          こうして夜は更けていく

          四季のファンタジー

          春。  始まりとされるうららかな陽気に包まれながら少しだけ全裸になってみる。当然確保。言い訳としては「つくしが呼んでいたから」なんて言ってみる。警棒で殴られる。独房で数年を過ごしてから改めて戻ってきた娑婆の匂いを懐かしく感じながら、実家に戻ってみると新しい自分がいた。  僕が変わったのか家族が変わったのか。  夏。  ギラギラした太陽の熱に体温上昇を余儀なくされたから純粋に全裸になってみる。すみやかに確保。「(全裸で)公園のベンチでソフトクリームを舐めるその姿がイカれ

          四季のファンタジー

          サイコロで旅しよう⑴

           決めたんだ。1が出たら「北」へ。2が出たら「南」へ。3が出たら「東」で4なら「西」。僕はこれからこのサイコロを振って出た目に従って旅をするんだ。目的は無いけど目標だけは決まっているから迷わなくていい。今までの僕は優柔不断って言葉が似合い過ぎるほど何も自分で決められない人生を歩んできた。そのせいでいつも流されてばかり。自分の身に起こった事に後悔ばかりして、誰かのせいにして、それで友達も出来やしない。しまいには両親からも呆れられてしまって、毎日ご飯だけを食べてるんだ。  もう

          サイコロで旅しよう⑴

          お初。

           初めて文章らしきものを書いたのは確か幼稚園児の時だと思われる。書いた自分にさえ読めないのだが、頭の中にはちゃんとその意味が分かっていたのに、伝えられないもどかしさをどう伝えたらいいか分からずひたすら泣いていた。  だからかも知れないが、言葉を話す事が好きになった。なんでもいいから誰かと話しているのが好きなまま成長してきた。  その内世の中にはそれ以外にも面白い、楽しいと思う事が沢山あるのを知って、思うがままに吸収して生きてきた。  そうしていたらいつの間にか時間が足り