ゲームのこと(初体験)
初めてゲームに触れたのは3歳くらいの頃だったと思う。
近所に住んでいた兄の友人宅にそれはあり、本体とコントローラーが一緒になっているタイプのものだったと記憶している。
曖昧ではあるがプレイしたゲームは真っ黒な背景に左右には二本の白い棒。その棒を上下に動かして迫り来る白い点を交互に弾き合い、自身の動かしている棒で受け止められず後ろに逃してしまったら相手に点数が入る、という「テニスゲーム」であった。
イメージとしてはゲームセンターにあるエアホッケーを真上から見下ろしている図を思い浮かべてもらうといいだろう。それをモノクロのドット絵で表現しているのである。
白い棒がラケットで白い点がボール、というわけだ。
当時は勿論それが「テニス」を表現しているものだなんて理解しているはずもないが、ただ目の前のテレビの中に写し出されている物が「上に行け、下に行け!」と思いながら触っている機械をイジると自分の思うように動く事がただただ楽しかった、というものであった。
メインで遊ぶのは兄達であるので後ろで見ている事がほとんどだったが、それだけでも十分楽しんでいたものである。
他にも見ていたゲームで覚えているのが「きこりの与作」というゲームで、これは数年前にふと思い出して調べていたら動画を見つける事が出来て嬉しかったし懐かしい気持ちになれたのだが、どうにも腑に落ちない。
確かに画面自体は記憶にあるゲームなのだが、そのゲームの説明で「カセットビジョン」というゲーム機のソフトと紹介されていたが、本体写真を見ると自分が覚えている機械の形とは違う。
ゲーム画面もモノクロだった気がするのだが、動画ではカラーだったのでどうにも記憶と合致しない。
何分幼い時の記憶なので曖昧なものであるし、もしかしたら白黒テレビだったのかも知れないし、或いはバッタもんのゲーム機だったのかも知れない。そうだったら逆に凄い事なのだろうけど。
こうして始まったゲーム人生は現在も続いている。
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